ゲップの話

ゲップについてはいろいろと思うことがある。
子供の頃、西洋ではゲップはとても下品なことであり、オナラよりも嫌われるものだというのを読んだことがある。廊下を歩いているときに前を歩いているアメリカ人がついゲップをして、後に人が歩いていることに気づいて、わざわざ振り返って「エクスキューズ・ミー」と言ったというまことしやかな話も読んだ記憶がある。それほどまでにゲップは失礼なのかと思ってこの地に来たのだが、現実に見るアメリカ人は全然違った。

もう退職したが、一時期ブレアという人が隣の席にいたのだが、異常にゲップが多く、なんだかしらないが一日中ゲップをしている。あまりに多いので本人もいちいち「エクスキューズ・ミー」とも言わない。とにかくしょっちゅうゲーッとやるのだ。

デビッドももちろんコーラを飲みながら時にはグァーッと音を出しながら、ときには話しながら急に口を閉じて頬を膨らませてオプッとやる。さすがに「エクスキューズ・ミー」とは言うが、多分なんとも思っていまい。また、ジョンに「アメリカではオナラよりゲップの方が失礼なのか」と聞いたところ「あり得ない」と笑われた。確かにアメリカ人のオナラを聞いたのは深夜のデビッドのだけだ。

何だったんだろうかあの本は。

もうひとつ気になることがある。人と話しながら平気でズボンの上からチンチンの皮をつまんだりして掻くアメリカ人が結構いるのだ(結構といっても二人だけなんだが、二人もいれば十分だ)。いや、気持ちは痒いほどよくわかるのだが、立ち話しながらっつうのはどうにもこうにも・・。