月別アーカイブ: 8月 2008

北京五輪

卓球王国発行人の高橋さんがいよいよ北京入りしたようだ。http://blog.goo.ne.jp/paco-kaz/いろいろな写真を見ていると、2月の広州世界選手権がまざまざと思い出される。

今回はオリンピックでしかも北京だ。その会場の興奮たるやものすごいだろう。卓球は中国の国技だ。3-0で11-2で圧勝でも観客は中国コールで騒然となる。やはり行くべきだったか・・。日本のメディアは日本選手が負けてもこの卓球競技のすさまじさをテレビで伝えてくれるだろうか。

生きているうちに二度とないかもしれない中国でのオリンピック。もしかして私は取り返しのつかない失敗をしたのではないだろうか。

悔しいので、このブログで細々と五輪に関係のあることを書いていこう。

北杜夫

北杜夫の『どくとるマンボウ航海記』を読んだ。さすがに感覚がちょっと古いとは思うが、そでも十分に面白く、何度か声を出して笑った。

北杜夫は感心なことに卓球でインターハイに出たことがあるという。しかも大学は私と同窓だ。これで親近感がわかないはずがない。

本の中で壊血病についてのくだりがあった。興味深く思ってネットで調べてみるといろいろなことがわかった。http://ja.wikipedia.org/wiki/壊血病 壊血病とはビタミンCの欠乏によって引き起こされる病気だが、ビタミンCというものが発見される前は、多くの船乗りがこれで命を落とした。バスコ・ダ・ガマの航海のときには実に180人中100人が壊血病で死に、海賊よりも恐れられたという。

そのうち、塩漬け醗酵キャベツ(ザウアークラウト)やライムで壊血病の予防をするようになるが、その名残でアメリカ人はイギリス人のことをライム野郎(limey)、ドイツ人のことをキャベツ野郎(kraut)と言うのだそうだ。

ちょうど映画『燃えよ!ピンポン』のDVDが届いたのだが、見ているとアメリカ人がドイツ代表の選手に対して「このキャベツ野郎!」と言っているシーンに出食わして嬉しくなった(周りのアメリカ人に聞くと、やはりlimeyもkrautも知っていたが、なぜそういうかは誰も知らなかった)。

今では誰でも知っているビタミンCだが、それにはこのような発見の歴史があったのだ。先人が多くの命と引き換えに手に入れた英知によって我々はこんなにも楽しく暮していける。しかもインターネットによって図書館や本屋に行く必要もなく一瞬でこんなに面白いことを知ることができる。

天国とはここのことだ。それにしてもザウアークラウトを食べてみたくてしょうがなくなった。

ミッドナイト

今日、ふと思ってグレッグに「英語では午前零時のことをゼロ・オ・クロックっていうのか」と聞いた。すると、それは言わないという。じゃ、なんていうのかと思ったら「ミッドナイト」というのだそうだ。でもミッドナイトだと深夜全般を言うのではないだろうかというと、そういう意味もあるが、午前零時を表す言い方はこれしかないので、文脈によって深夜なのか午前零時なのか判断するそうだ。

「このロットの生産は何時からだ?」「ミッドナイトからです」というように、明確に時刻として使うのだという。考えてみればミッドとは真ん中という意味だから、ちょうど午前零時でもおかしくないのだろう。ちなみに、零時二十分なら20minutes after midnightのように言うそうだ。

「これはアメリカ全体で共通だ」とグレッグは言った。今日の小さな発見であった。

なお、日本では午後1時のことをよく13時などと24時間で表現することがよくあるが、こちらではこういう表現を見ることはほとんどない。大抵は8am-9pmなどと必ずamかpmをつけて書く。唯一、軍隊関係者だけは24時間表現をするとグレッグが教えてくれた。

マイクご難

昨日、同僚のマイク(いつも書いているのとは別のマイクだ)が打ち合わせで発表をしなくてはならないのに突然早退してしまった。なんでも、強風で家の後の木が折れて家を直撃したのだという。

その様子がさっそく地元のニュースのウエブサイトに載り、今やマイクは有名人らしい。http://www.rickystokesnews.com/cgi-bin/MyWeb/article_proc.pl?object=14857&category=26 幸いけが人はいなかったようだが、家の内部は衝撃で天井が落ちたりしてメチャクチャだそうだ。

それにしてもこの職場、マイクが多い。近くに3人もマイクがいる。一方、グレッグ、ゲイリー、トニー、ロバートは2人づついる。不思議なことにお互いにマイク、グレッグなどと名前で呼びあって別に不都合もないらしい。

ところがこの職場、もっともポピュラーと思われる名前、「ジョン」が一人しかいない。「同じ名前の奴が入ってこないように採用のときに細工したんだろう」とジョンに言ったが、彼いわく、小さい頃から学校などで自分以外にジョンという知人がいたことがなく、不思議に思っているそうだ。「太郎」みたいにあまりにポピュラーでつける人が少ないのだろうか。あるいは南部の特徴なのだろうか。

まあ、単なる偶然だとは思うが。

タバスコ

昨日、帰任するOさんを見送りに日本人みんなで空港に行ってきた。

ふと売店をのぞくと、なぜかタバスコを売っていたのだが、そのビンに描いてある絵が素晴らしく、写真に撮った。面白いけど、こういうので食欲わくのだろうか。

アトランタブレーブスのラケット

普段から卓球、卓球と騒いでる甲斐があって、最近は、卓球に関する情報が集まるようになってきた。

その成果の一つが、写真のアトランタブレーブスのラケットだ。ドーサンの野口五郎F君が、野球観戦にアトランタに行ったとき、私が喜ぶだろうと考えて写真を撮ってきてくれたのだ。写真だけ撮って買わなかったところが、踏み込みが足りないところだ。これが会社だから良いようなものの、卓球の名門校なら正座して丸坊主の上、竹刀で叩かれているところだ。

それにしてもさすが娯楽としての卓球大国・アメリカである。アメリカは意外にも卓球台の消費は世界一なのだ。一方で、競技人口の人口比は日本の1/40と大変に少ない。競技者を探すのは、川底から砂金を探すほど難しい。要するに娯楽としてだけ栄えているのだ。

このラケット、現物を見ないとなんともいえないが、国際ルールから外れていることだけは間違いないだろう。なにしろ、打球面のゴムにペイントしてあるものも普通に売られているくらいなので、おそらくこのラケットもブレーブスのマークがラバーに直接ペイントされているはずである。

空気圧点検

車に乗っていると、タイヤの空気圧が不足しているという警告マークが出たので、近くのガソリンスタンドでチェックをしてみた。

ここいらでは、ガソリンスタンドは基本的にセルフサービスで、給油も空気圧も自分でやることになる。

空気圧のところに行って書いてあることを読むと、まずノズルをタイヤの給気穴にあてて空気圧をチェックし、足りなければ75セントを入れて空気を入れろとある。しかし、みたところどこにも空気圧を表示しそうなメーターがない。まさか指で押すわけでもあるまいし、いったいどうやって空気圧を知るのだろうかと思ったが、「やってみればわかるんだろ」と思ってとにかくノズルをタイヤの給気穴に当てた。すると、ノズルと二股に分かれた棒の先からぴょろりとメモリのついた棒が飛び出したではないか。わたしは「あっ」と声を上げた。

車が好きな人にとっては当たり前のことなんだろうが、私はこの新しい発見にすっかり嬉しくなったのだった。

畑、佳境

いよいよ私の菜園も佳境に入ってきたようだ。

当初、雑草かとあやぶまれたトマトは立派に大きくなり、今や二つの実を成し、赤く熟すときを待っている。ただ、何本も生えているのに成っている実が二つしかないのが残念だ。何か理由があるのだろうが、手荒く育てているので贅沢はいえない。

キュウリはあちこちで次々と大きい実をつけているのだが、半分くらいの確率で中に虫が入っている。子供がとってきたキュウリに小さい穴が空いているのをみて嫌な予感がした妻がそれを半分に折ってみると、中に黄緑色をしたゼリービーンズほどの幼虫がのたくっていたそうだ。いきなり包丁で切らなかったのが幸いだ。虫除けの薬などは使っていないので(健康のためではない。めんどうだからだ)、たまたま虫に食われていないものだけをとって食卓にのせている。

問題は大根だ。どうみても病気だか虫だかにやられていて、異常な状態のままなのだが、枯れもせずに育っている。しかし地中に大根が実っている気配がない。大根が育っているなら、少しは地上にその一部がはみ出ていそうなものだが、さっぱりである。そもそも何ヶ月待って掘り起こせばよいのかも知らないので、そのうち気分に任せて抜いてみようと思っている。なあに、まだ早かったらまた埋めてやればいいだけのことだ。

福岡「殺人教師」事件

里帰りをしたときに買ってきた本を読んだ。福岡「殺人教師」事件の真相のドキュメント「でっちあげ」である。

福岡市のある小学校教師が、生徒に体罰など信じられないひどいイジメ行為を行っていたものとして、両親から訴えられマスコミもこれを糾弾したが、じつはこの両親の言い分がデタラメであり、まったくの冤罪だったという話だ。

その教師がそんなことをしていないことは、クラスの生徒や両親に聞き取り調査をすればすぐにわかったことなのだが、校長や人権派弁護団、マスコミはそれをしないままに正義感でこの教師を「殺人教師」として糾弾し、真実は裁判で明らかになっていく。

私はこの事件について何の知識もないので、この本に書いてあることが本当なのかどうかは知る由がない。試しにネット検索してみると、予想どおりのサイトがみつかった。http://www.geocities.jp/kyouiku_hiroba/03/fukuoka-ijime-kyoshi.html
これは「教育を考える」というサイトで、体罰についていろいろと糾弾したりしているのだが、この本の内容こそが悪質なでっちあげであり、この殺人教師を許すわけにはいかない、と主張している。

どっちが本当だろうか。我々はすべての事件を自分で調査するわけにはいかない以上、結局は、他人の書いたものの内容、情報の信頼性、蓋然性、そして自分の信念で判断しているわけだが、最後の「自分の信念」が判断を誤らせる元なのである。事実と信念は何の関係もないからだ。

巻きタバコ

仕事中、室内が冷房であまりに寒いので、屋外の休憩所に暖を取りにいったら、巻きタバコを吸っていた人がいた。巻き紙とタバコの葉がセットになって売られているようで、自分でクルクルと葉を紙に巻いて、最後に紙をぺろりと舐めて糊をくっつけてタバコを完成させるのだ。普通のタバコよりずっと安いのだという。

「フィルターがついていないので、体に悪いんじゃないか」と、本当はどうでもいいことを言ってみると「いや、フィルターの繊維の方が悪いだろ」と言われた。ほんとかよ。

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