恐るべき絵

先日、日本人赴任者の懇親会があった。例によってテーブルごとにチームに分けられ、商品をかけてゲームをやった。

その中で出た問題で「ドラゴンボールに登場するチャオズというキャラクターを描け」というのがあった。私はドラゴンボールもチャオズも知らないので早々に回答を諦め、同じチームでチャオズを知っているというF君に回答をまかせた。

その結果、F君が描いたのが下の絵(写真左)である。恐るべき面白さである。これは意図して描ける絵ではない。絵心がない人特有の思いっきりわけのわからない絵である。まったく表情のない案山子のような顔に、なぜか片方だけ引いた眉。動物とも昆虫ともつかない体。これが”チャオズを知っている”という人が描いた絵だろうか。わずかに頭にあったチャオズの印象が、彼の”チャオズ”の頭上に一本の線を引かせたところも泣かせる。

ちなみに、一昨年、同様の懇親会のゲームで「アルマジロを描け」という問題が出たとき、途方もないアルマジロ(写真右)を描いた人物こそF君その人である。くれぐれも中途半端に絵心をつけて、つまらない絵を描くようにならないでほしいものだ。