ロンの体

それにしてもロンの体は凄い。こんなに筋肉があるのに卓球をこれほど熱心にするというのがなんともミスマッチで可笑しい。私が教えたことはちゃんと覚えていたのだが、いかんせん筋肉が多すぎてスイングの邪魔になっているように思える。なにしろ手や腕をとって形を示そうとしても、ものすごく堅くて腕や手首を動かせないのだ。たぶん筋肉が邪魔で動かないんだと思う。しかもチャックと同様、すごいのは上半身だけで、肝心の下半身が貧弱だ。卓球選手に必要な筋肉の正反対のような気がする。

先日会ってからどれくらい練習をしたのか聞くと「毎日やってる」とのこと。スタンによれば、ロンは練習のしすぎでフォームがめちゃくちゃになっていてどんどん下手になっているのだそうだ。申し訳ないが可笑しい。

結局、休みながら11時から6時くらいまで卓球をしてへとへとである。ロンもさすがに50を過ぎているからゼイゼイ言っているのだが、全身汗でずぶ濡れになりながら卓球をした。卓球場は我々3人の汗でまるでボクシングジムのような臭いが漂っていて(小学生の頃、近くの高校のボクシング部の練習場によく忍び込んだときに嗅いだ臭いだ)、妻が「臭くて入れない」と言っていた。

私は馬龍のバックハンドの連続写真を見てからそのマネに凝っていて、今日はそればかりやった。この歳になってもちょっとの刺激でまだ上達するのが楽しい。