やっぱりインチキだった

やっぱりインチキだったようだ。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0511&f=national_0511_036.shtml

この記事のどこにもインチキだったという結論は書かれていないが、医師団が第三者の検証を拒否したことがすべてを物語っている。70年間、物を食べず水も飲んでいないで生きているという、生物学的どころかほとんど物理学的にも有り得ないような主張をしているのだから、当然、その検証はどんなに厳しい検証をしてもやりすぎということはない。それほどとんでもないことを主張しているのだから。

ところがそれを拒否したというのだから何をかいわんやである。「それでも本当かもしれない」などと考える必要はない。それが常識というものだ。70年間不食というのは、「俺は100mを5秒で走った」と言うよりもはるかに有り得ないことなのだ。そんなことを主張しておいて、測定は関係者以外立ち入り禁止でしかやらないというのだから、本当である可能性を考える必要などないのだ。

医師団の最後のコメント「インチキ以上の神秘がジャニさんにはある」というのも意味が分からない。

しかし、多くのメディアはこの情報を報道しないだろう。不思議なことにはニュース価値があるが、不思議ではないことには価値がないからだ。ヘタすると、最初からこういう情報を知っていてあえて報道しない「消極的ヤラセ」だったのかもしれない。

ちなみに、消極的ヤラセとは、たとえば宇宙人の目撃情報などによく見られる。昔、木曜スペシャルで、ある人物がアメリカ大統領と宇宙人の会見を目撃したと放送されたことがある。後で本を読むと、その人物がそう語ったことは本当だったが、その人物、どうやってその会見を目撃したかというと、リモートビューイング、つまり遠隔透視で見たと言っていたのだ(トホホ)。しかし番組内では肝心の目撃方法については何も語らなかった。積極的にウソはついていないが、その情報の真偽を判定するのに参考になる重要な情報を隠す、こういうのを消極的ヤラセと言う。

こうやって、デタラメな情報が世の中に流布するのである。

記事の最後に「2週間の不食の真偽について、今後も議論が続きそうだ」とあるが、この表現も、今後もなにかとネタにしておきたいという保険の現われだろう。完全にインチキだと確定してしまったら、今後、これ関連の記事を書けなくなるからだ。こんなものを議論を続ける必要はない。それよりも、こんなインチキを平気でする医師団を追求し、その様子を記事にすればよいのにと思う。