昨夜は会社の『秋祭り』と称するイベントがあり、体育館で飲み食いをした。
ゲストの芸人が何人か来たのだが、その中で「ダンシング谷村」という物マネ芸人が面白かった。
何が面白いって、本人が最初に断っている通り、とにかくあんまり似ていないのだ。
谷村新司はメーキャップにも力が入っていて似ているのだが、その顔で谷村新司の曲を歌う以外には特に面白いギャグを言うわけでもないが、このようなイベント、つまりファンでもない人たちの前に呼ばれて場を盛り上げるというとてつもない難題を前に、諦めと開きなおりが混じった「どうでもいい」という感じが、そこはかとない悲哀と共感を呼び、結局はとても面白かったのだ。
年間170回以上の公演をこなすというから、これがこの人の芸なのだろう。
それにしても自分で選んだ道とはいえ、芸人とはなんと難しい仕事なのだろうか。