出張先の飲み屋で、あるミュージシャンと出会った。
「仙台の人はみんなホヤが大好きで夏のスタミナといえばホヤと言われている」などと言う話が聞こえてきたので「私は仙台に30年以上住んでいるがホヤは嫌いだし夏のスタミナがホヤなどとは聞いたこともない」と話に割って入った。
それでよくよく聞くと、その人は佐賀出身のミュージシャンで、オリジナルの曲で全国のライブハウスなどを回って生計を立てているという。
名前は千綿偉功(ちわたひでのり)という人で、なんと昔、ヤマハの大会でグランプリを受賞して東芝EMIからメジャーデビューしたこともあるという(当時はCHASEという二人組)。それで全国を回っているので、仙台のことも話題にしていたというわけだ。
30歳ぐらいかなあと思ったらなんと43歳で、さすが見られる仕事をしている人だと思った。
ミュージシャンになる人というのは一体どういう人なのかと思い、いろいろと経緯を聞いてみた。面白かったのは、特にあこがれたミュージシャンはなく、とにかく幼少の頃から歌うのが好きで、どんな音楽でも構わなかったという。演歌、歌謡曲、ロック、校歌など、歌えればなんでも良かったそうだ。
中学のときには友達に誘われてボウイのバンドに参加し、高校ではアースシェイカーのバンドに参加し、なんと高校卒業すると同時に楽器を持って四人で、住むところも決まっていないのに上京したという(最初は先輩の家にお世話になったそうだ)。
さすがにそれは何の成果もなく2年で終わり、その後、二人組になってデビューしたと言うわけだ。ちゃんとウィキペディアにも載っているし(自分では書いていないのでファンが書いたものらしい)、ブログも書いているようだ。
次に仙台に来るときはぜひとも行ってみたい。ホヤはともかく。