『探偵ナイトスクープ』が大好きで毎週見ているのだが、今日録画を見たのは依頼者がボクシングをやる回だった。
私が小さい頃はキックボクシングやプロレスを毎週テレビでやっていたし『あしたのジョー』『空手バカ一代』といった格闘技マンガも人気があった。ブルース・リーのカンフー映画もあった。高校の卓球部の先輩など、息子に「倍達」と名付けてしまったほどだ(わかる人はどれだけいるかな?)。
いつの時代でも格闘技は男にとって何がしか惹きつけるものがあるのだ。私もガラにもなく、いや、だからこそ自分にないものとして格闘技には憧れがあった。
『ナイトスクープ』を見ながらそんなことを思い、乱暴なことが嫌いな妻にわざとどうでもよいことを聞いてみた。
「俺がボクシングやってたら嫌だよな?」
「別にいいよ。子供たちは困るけど」
「・・・なんで子供たちはダメなんだ?」
「ほら、頭とか故障したら困るからね」
「・・・俺は、故障してもいいのか」
「今さらこないでしょ」
とのことだ。なにが「こない」んだか知らないがどうでもよいのでこれ以上の会話は止めた。