Tリーグの取材のついでに卓球王国編集部に来ると、やはりバイトの伊藤くんがいた。
しばらく黙ってたかと思うと私に向かって「師匠と呼んでもいいですか」と言う。
「弟子に値することを何かやってるの?」と当然の質問をすると黙った。
こやつ、何もしてないのに弟子になるつもりだったらしい。そもそも何の弟子だ。
ある意味凄まじい精神力だ。
「岩手県高体連卓球専門部70年記念式典」で講演をすることになった。
以前なら私がそんな大それたところで講演をするなど考えられないことだったが、つくづく良い時代になったものだ。
卓球がブームになったおかげでテレビなどに出るようになったためか「この人は講演でひっぱりだこなのではないか」と誤解した主催者の方が依頼してきたものだ。
もう依頼されたので今さら取り消しは無理だぞ! わはは。
スクリーンに昔の卓球の本や貴重な映像をバンバン映し出して目も当てられないマニアックかつ抱腹絶倒かつためになる講演をしようと準備をしているところだ。
内容は、80年代の卓球ネクラブームの暗黒時代、日本の卓球の遅れの原因、卓球の歴史、田丸さんやピータースなどの奇人変人などを私自身の体験に沿って紹介していくという雑多なもので、タイトルは
『卓球よもやま話 高校時代から卓球史、奇人変人まで』
だ。どんな公演になるか自分でも楽しみだ。
昨日出演したテレビ放送NHK『ごごナマ』を見た実家の両親から別々に電話が来た。
母:帰り際、司会の阿部さんが何度も頭を下げているのにまったく振り向かないで帰ったのは失礼だ。
ものすごく緊張していたので、一刻も早くその場から立ち去りたくて、逃げるようにしてカメラから逃れたというのが真相だ。
父:顔が老けすぎている。あれだけ剥げてるんだから下の毛を生やしたらどうだ。
「下の毛」と言われて驚愕したが、髭のことだった。いずれにしても不要だ。
何歳になっても親は子供のことが心配らしい。
以下のようにテレビ出演します。
『ネクストブレイク』
日本テレビ系列
10月13日(土)24:55~25:25
10月20日(土)24:55~25:25(再放送) → これは誤報でした。両日のどちらかで放送するというのを私が再放送と誤解したものでした。済みません(10/22記)
卓球のルールが変わった経緯を解説
先月中旬に収録済みなので、どう編集されているか楽しみだ。仙台では見られないようなので、私は息子に録画してもらって見るつもりだ。
『ごごナマ』
NHK総合
10月15日(月)15:08~16:00
卓球バーについて解説
出演:船越英一郎、美保純、阿部渉(NHKアナウンサー)
ゲスト:増田明美
こちらは生放送なので、見ている方も失態がないかとドキドキすること間違いなしだ。
卓球バブルを実感する。
ブログの読者から面白い情報が寄せられた。
テーブルがなくても卓球ができる『ドアポン』だそうだ。
『ファット・ブレイン・トイズ』という会社が作っているものだ。会社名からして、なんだか脂肪だらけで役に立たない脳みそをイメージするが、そんなわけはなく、英語では「豊かな脳」とでもいうことなのだろう。https://www.fatbraintoys.com/toy_companies/fat_brain_toy_co/door_pong.cfm?tid=email_20181002&utm_source=email_20181002&utm_medium=email&utm_campaign=email_20181002&emaid=&_bta_tid=008353314521392319439956511671256276694972950157202531583191965563662951425277730171591898644000843779&_bta_c=4gbxgs2u2h4h8hp9l09l178mgnfqm
天井からぶら下がったボールを相手と交互に打つことで、楽しいし体のトレーニングになるとか言ってる。
他にどんな製品があるかと見てみると、「リボンニンジャ」だそうだ。この系統か・・・。
自宅から車で20分の塩釜体育館で行われている男子ナショナルチームの合宿について、2回にわたって王国とヤフーのニュースに記事を書いたが、最終日である5日目については、ニュースにするほどのことでもないのでここに書くことにする。
今回、公開された練習は3日間すべて見たが、気が付いたことは、練習ペアが毎回変わるのにもかかわらず、3日間すべて、入り口側の3台に、丹羽、張本、水谷が固定で着いたことだ。中央は常に張本だった。ファンサービスを意識してのことと思われる。唯一、丹羽と張本が練習をする場面があり、そのときだけは丹羽が張本の台に移動した。
合宿3日目の公開練習のとき、練習が終わってもそれぞれの台に残ってやっていた二人、張本と森薗が、最終日の今日はペアになった。当然のごとく、この二人だけは他のメンバーの練習が終わっても練習をしていた。
水谷のインタビューで印象に残ったのは、通常のチキータとは反対の横回転のレシーブを練習していると語ったことだ。一時期ミユータと言われたやつだな。
また、倉嶋監督が言うには、吉村真晴のサービス力は世界一だが、さらに凄いサービスを出そうと、世界で誰もやっていない「ハイトスでのYGに挑戦している」とのことだ。他の一般の記者はおそらく意味が分からず報道しないと思うので、ここに書いておく。水谷の逆チキータとともに、Tリーグのお楽しみというところだろう。
張本のインタビューでは「塩釜神社では何を祈ったか」などという、いかにもテレビらしい質問があった中、練習で気を付けていることとして「正しいフォームで打つことを意識している」と答えたのが印象的だった。
卓球王国編集部のバイトの伊藤くんは、ブログに載せてほしいと言った後に、ある質問をした。
「僕も条太さんのように面白い文章を書けるようになるでしょうか?」
初対面とは思えないこの異常な質問に「わかるわけないねえ」と急ため口で答えてやったことは言うまでもない(たぶん無理だな)。
私は長らく「日本でひとりの卓球コラムニスト」と名乗っていたのだが、最近は卓球が注目され、卓球関係のライターも多くなってきている。今年の全日本選手権のときに卓球王国編集部から「高樹ミナという卓球ライターがいる」と聞かされ、ライバル心やら興味本位やら「俺に断りもなくか」やらで、どんな人なのか一度お会いしたいと思っていた。
記事を読んでみると、卓球をしていた方ではないらしく、卓球そのものよりは、選手の情報や試合結果などに重点がおかれてあり、ちょうど私の得意分野とうまくズレているところが安心させられた。
今回、日本卓球協会の常務理事を退任された沖さんのご紹介で食事をすることとなった。
高樹さんは、抑制の効いた常識的な感じの記事からは想像もつかないようなオタクの人であり、人生も私などよりずっと冒険的で思い切った方なのであった。
私は逆に、文章からハチャメチャな人物だと思われているようで、最初から半笑いで近づいてくる人も多いのだが、実は私の場合は見せかけだけなので、それとは逆である。
高樹さんは卓球経験がないため、卓球の勉強をする過程で私の記事を読み、面白いと思ってくれたそうだ。素晴らしいオタク少女である(大人だが)。
沖さん含め、お互いに得意分野の卓球界裏話を披露し合いながら5時半から終電まで飲んだが、まるで途中でUFOにさらわれて記憶をなくしたかのような、あっという間の6時間であった。
昨夜は、今月からタクティブに入社した佐野さんという方と食事をした。
任天堂から卓球界に転身をするということで以前、メールで相談を受けたのだったが、この度、入社をしたという報告を受け、お会いするに至った。
その卓球熱は大変なもので、とにかく卓球に関係する仕事は何でも楽しくて仕方がないという。
佐野さんはツイッターで私のことを「卓球マニア界のレジェンド」と書いてくれて、私も「うむ、そうだな」などと気をよくしていたのだが、佐野さん含め、どうも私のファンの方々は、実際にお会いしてみるとそのマニア度が私よりもはるかに上であることに気がついた。
私はその「濃すぎる原液」を一般人用に薄めて紹介しているのに過ぎないのだ。
と思ったが、よくよく考えてみると、お会いした方々というのは、単に私のファンであるのみならず、私に直接メールで連絡をしてくるぐらいの、物凄~く偏った人たちなのであるからして、決して普通のファンではなく、濃いのも当たり前なのであった。