カメラ位置問題の進捗

カメラ位置の問題について、ITTFの榎並さんから紹介をもらった、「頭の柔らかそうな若手」であるスティーブという人にメールを出した。
http://www.ittf.com/main/menus/menu_office.html
ここの一番上に載っている人だ。

よい撮影の例としてリフレックススポーツ社の「The Wonderful and Wacky World of Table Tennis」と、2009年横浜大会のベスト8決定の試合、悪い撮影の例として同じく準決勝、決勝の試合のDVDを送って見てもらうことにした。

送る前にあらためて見直したのだが、準決勝と決勝の撮影のひどさにまたまた怒りが沸いてきた。世界最高峰の試合をあんなメチャクチャな撮影をされて本当に残念である。歴史的なラリーがあったかもしれないのに、それはちゃんとした映像として記録されていないのだ。ITTFは卓球の魅力を広めるのを妨害しているようなものだ。それで「映像が売れない」と嘆いているというが、そんなの当たり前ではないか。

いきおい、スティーブへのコメントもきつくなり「本当にあなたはこの映像が良いと思うのか聞かせて欲しい。もしそう思うのなら私はあきらめる。しかし覚えておいてほしい。ほとんどの卓球ファンは私と同じ考えであり、今の映像が良いと思っているのは卓球のことをよく知らないテレビ局とITTFのメンバーだけです」と書いてやった。

このキツイ書き方がかえって反感を招いて逆効果になるような気もするが、普通の書き方ならとっくにこれまでやっているので、半ばヤケクソだ(スティーブには榎並さんが私の論文を送ってあり、すでに私の主張は知っているのだ)。それにしても馬対王励勤の準決勝の映像はひどい。重要な試合に限ってITTFのテレビ放送のガイドラインが適用されて悪い画面になるのだから本当に悔しい。

メンデレーエフの棚

文部科学省が運営しているサイエンスチャンネルというサイトが面白い。
特に興味深いのが、『メンデレーエフの棚』という動画で、人類が発見してきたさまざまな原子や化合物についてひとつづつとりあげて、その歴史や性質について面白く解説している。もちろんすべて無料視聴できる。
http://sc-smn.jst.go.jp/4/series.asp?i_series_name=elements%81%60%83%81%83%93%83f%83%8C%81%5B%83G%83t%82%CC%8A%EF%96%AD%82%C8%92I%81%60

別にこれを覚えて何かの役に立てようということではないが、「窒素」という元素ひとつとっても、その発見には先人の大変な努力があることが分かって、感動させられる。

いや、窒素どころか、もっと古来からポピュラーだった鉄や銅にしても、いったいどうやってそんなものを自然の中から抽出したのだろう、もし自分がその時代に生きていたら、一生そんなことは思いつくことがなかっただろうな、などと歴史の授業で古代文明について習うたびに思っていたものだ。

物質どうしの反応から化学反応理論を考えるにいたってはまったく途方もない探究心と想像力である。それでも本当のことは分からずに一生を終えていった多くの先人たちのことを思うと、それらの成果を何の苦労もなく中学生でさえ知ることができる、それどころか勉強のために嫌々習っている現代は、なんと贅沢な時代だろうか。

ヤバイっす

朋友である用具マニアの杉浦くんが、少し前、ヨドバシカメラに短波ラジオだかなんだかを買いに行ったという。

そこで、なかなかレトロな外見をした珍しいデザインの製品に目を奪われ、店員に「これ、感度はどうなんですか」と聞いたという。するとその若い店員は「これ、ヤバイっすよ」と答えたのだという。当然、杉浦くんは「やっぱりダメですか」とがっかりすると店員は「いや、感度いいんです」と続けたという。

教職の立場で毎日若者とつきあっているのに、今どきの若者の言葉の用法を知らない杉浦君も杉浦くんだが、50歳近いオヤジ客に接客するのに「ヤバイっすよ」なんて言う店員も店員である。

さて、より常識がないのはどちらだろうか。

カメラ位置問題の核心

昨日、卓球の放送に関係していた人にお会いし、卓球のテレビ放送の裏話を聞いて愕然とした。

なんと、テレビ放送のカメラ位置は、ITTFが異常に細かく指定をしていて、テレビ局はその基準から外れた放送をできないようになっているというのだ。そしてその規定は、よく探すとちゃんとITTFのサイトで公表されているという。

それがこれだ。
http://www.ittf.com/tms/TMS_International/Documents_&_Guidelines_files/WTTC_TVproduction.pdf

モスクワで話した、TMSのアンダース・ツンストロムの名において、メインカメラを遠くの高いところに据えろときっちりと書いてある。あんなに小さく映したサンプル画面を載せて、自分で魅力がないと気がつかないのだろうか。トホホ。

私は2001年の大阪大会のスポーツ科学会議で、卓球を撮影するための最適なカメラ位置について計算をし、ITTFはそれを規格化するべきだと演説をしたのだが、なんと彼らは私の主張と正反対の位置に規格化したのだ。

これでやっと標的が分かった。戦うべき相手はテレビ局ではない。ITTFだったのだ。
今からカメラ位置を変えても、これまでの名勝負をきちんと撮影して残さなかった悔しさは消えないが、ともかく今からアプローチするしかあるまい。

それにしてもそれならそうと、どうして誰もこれが核心だと教えてくれなかったのだろう。テレビ局に働きかけても返事すらなかったのだ。9年かけてやっとカメラ位置を決めている張本人が分かったなんてあまりにも悔しい。

感心な家電量販店

先日、近所の家電量販店で、非常に感心な光景を目撃した。

売り場の目立つところに飾り立てられたテレビに、なんと卓球の試合が公然と映し出されていたのだ。しかもあろうことか、馬琳対張継科である。馬琳と張継科のスーパープレーが白昼堂々と大衆の眼前で繰り広げられていたのだ。

私は思わず「おっ」と声を発し、さまざまな角度から眺め回し、写真を撮るなどしたのだった。もちろん他の客は近づいてこなかった。

ともあれ、なんとも感心な家電量販店もあったものだ。

不愉快な電気のヒモ

私は年に何回か、自分の部屋で偶然にも写真のように室内灯のヒモが眼鏡の隙間に入って大変不愉快な思いをすることがある。

たまたま室内灯の下で作業をしていて、ヒモの先の錘が額前方の隙間から入り込み、そのまましゃがんだり異動したりして、ヒモがひっぱられて眼鏡がはじけ飛ぶのだ。

なんでよりによってこんな隙間に入るのだというやり場のない怒りと、客観的に見たマヌケさに同時に襲われる。こんな目に会うのは私だけだろうか。

卓球王国原稿の誤記

今発売されている12月号の『奇天烈逆も~ション』で、フィンガースピンサービスのことを書きましたが、選手の名前を間違ってシドと書いてしまいました。
正しくはシフです。来月号に訂正のコメントを載せてもらいます。

大食いの魔女・菅原初代

ヤフーのニュースに、強すぎる大食いの魔女・菅原初代という人のことが載っていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101020-00000005-khk-l03

少し前に知ったのだが、この人、私の高校の同級生なのだ。ただし、クラスは違っていて面識はない。有名人と知り合いで嬉しい気持ちはあるが、よりによって大食いチャンピオンとは珍しい(卓球コラムニストの方がもっと珍しいが)。

ヘビメタ

電子辞書で、ある金属について表記をしらべていたら、たまたま「metal head」という単語が目についた。意味を見ると、次のように書いてあった。

《俗》 ヘビメタファン

これでは意味がわからない人もいるのではないだろうか。ヘビの何かだと思ったりして。この辞書には、スーパージャンプという機能があって、ある単語の意味の説明に使われている単語をカーソルで選ぶと、その単語の項目に飛ぶことができるのだが、この「ヘビメタ」はその機能の対象外であった。広辞苑にも和英にも載っていなかった。

一方で「heavy metal」の項目には「重金属」と並んでちゃんと「重いビートを持つロック音楽」と載っていた。堅いイメージがある辞書で、いきなり「ヘビメタ」なんていう超俗物的な略称を見たので、いきあたりばったりな感じがして面白かった。

それにしても「metal head」が「ヘビメタファン」のことだというのが可笑しい。さしずめ、ヘビメタを聴きすぎて頭の中まで金属になってしまったって感じだろうか。バカにされているのか誇っているのか、日本人の私にはよくわからない。

古い手紙2

こちらは、差出人名のところに工夫のあとが見られる。

手紙を出しておいて「俺を巻き込むな」もないもんだ。もちろん「ゴルゴ13」の台詞だ。