『ザ・ファイナル』撮影の跡

そろそろまた『ザ・ファイナル』の撮影の裏話を書こう。

今回の作品は、とにかくエンタータイメント性を重視したので、見栄えのするラリーが期待できるカットマンを優先して撮影することをあらかじめ決めていた。撮影の一部を担当した編集部の高部さんが「あのう、なんかカットマンだらけになっちゃってますが・・・」と不安そうな顔をしたものだった。「大丈夫、続けてください」と言いながら何かとんでもない間違いをしでかしているような不安に駆られたことを白状しておく。

しかし結果としては素晴らしいラリーや偶然が生んだ珍プレーなど貴重なカットを撮影できたので、正しい作戦だったと思う。

常時4台のカメラを回したはよいが、ひとつの試合を複数のカメラで撮影した場合は同じラリーを捉えた映像が4種類あるわけで、編集のときに選択肢がありすぎて頭を悩ませた。いっそのことカメラが1台しかなかったらどんなに楽かと思うものの、素材があるからにはベストのものを選ばないわけにはいかない、そういう不思議なジレンマだ。困ったのは、角度の関係で映像にカウントが映っていないし審判のコールも不明瞭なので、プレーそのものからしかラリーを特定できないことだ。

まあ、そうやって悩むところがまたいかにも創作活動をしているようで楽しかったわけだが(家の者にはどうもそうは見えなかったらしい)。

必勝の戦術(『90年代の卓球』より)

全日本のダイジェストDVD『ザ・ファイナル』の話に戻る前に、もう少し駄作『90年代の卓球』に付き合って欲しい。

この作品で紹介した必勝戦術で私がもっとも気に入っているのが「相手選手のベンチでの窃盗」がある。試合中の選手を応援するふりをしてライバルの選手のベンチから貴重品を奪い、相手の練習意欲と練習経済力を殺ぐという高等戦術だ。

さて、こんなことをブログで書いたからと言って真に受ける人はいないし、悪影響などあるわけもないのだが、堅い人から「怪しからん!」と抗議が来るだろうか。

駄作『90年代の卓球』より

『90年代の卓球』を見たいという一部コメントをいただいたが、お見せするわけにはいかない。ギャグとしてもダメなのだ。ダメなものはダメである。静止画ならそのダメさがわからないので紹介しておく。

なお、台の下をくぐっているのは私、サービスを出そうとしているのは一番弟子の戸田(現・キラースピン)である。

DVD『ザ・ファイナル』に至る道のり

今、話題になりつつある全日本選手権のダイジェストDVD『ザ・ファイナル』を作るに至った経緯を書いたみたい。

発端は、昨年の世界選手権ドルトムント大会の帰りの飛行機だった。私は今野編集長の隣に座り、お互いに気ままに話しかけ、映画を見たり寝たりするのを邪魔し合っていたのだが、いつしか私は日本にエンターテイメントとしての卓球映像作品がないことを熱弁していた。素晴らしいプレーがいくらでもあるのに、それを見せるような作品はない、これは卓球文化の損失ではないか、というようなことだ。

憮然として聞いていた今野さんは(地顔だとは思うが)、「じゃ、条太さん作ってみる?来年の全日本で」と言った。取りようによっては「批判するのは簡単だ。自分ならやれるのか」と突きつけられたと取れなくもない台詞だったが、もともと映像作品を作りたいと思っていた私はこれを直ちに真に受けた。そして「やります!夢が叶いました!ありがとうございます。」と今野さんの手を両手で握り締めたのだった。「やめてよ気持ち悪い」と言われたことは言うまでもない。

もともと私は、学生時代から映像作品を作っていたのだ。ところがそれは我ながらクズのようなものばかりであった。日本卓球協会が作った『80年代の卓球』のパロディとして『90年代の卓球』という作品を作って卓球メーカー各社に送ったりした。

そもそも誰も知らない作品のパロディなのだから企画そのものが間違っていたし、その内容も「初心者のふりをして相手を油断させる作戦」「低く構えて台の下をくぐり相手の足を取る戦術」「相手のベンチから財布を盗んでダメージを与える作戦」といった、箸にも棒にもかからないものばかりであった。

1台3役

1台3役とかいう宣伝文句がよくある。しかしこれはどうだろう。お湯も鍋も餅もって・・・どれか一つだけしかできないものを考える方が難しいと思うのだが。

これに至っては、ただ焼くだけだからなあ。「何でも好きなだけ焼いてくれ」って言いたくなるのは私だけだろうか。

漫画カメラ

息子のipodだかなんだかのアプリに、写した景色を劇画調に変換する『漫画カメラ』というアプリがついてる。面白いので自分の顔を撮影してみた。

ううむ、麻雀マンガでこんなのあったな。

自動販売機の内部

最近、職場においてある紙カップのコーヒーの自動販売機が新しいものに入れ替えられた。コストダウンのためということだが、以前のものよりもサービスが行き届いている。その一例が、液晶モニターだ。コーヒーを買うと、自販機全面に設置してある液晶モニターで、コーヒーを淹れている内部の映像が映し出されるのだ。コーヒー豆が計量されて轢かれ、お湯が注がれて最後に紙カップに注がれる過程を見ることができるのだ。

問題は、これが録画なのか実際の映像なのかだ。実際の映像だとすると、カメラは5台ほど必要になるので、私は録画だと思ったが、そうではないかもしれないと主張する人もいたりして真偽は不明だったのだが、そのうち、映像と違う模様のカップが出てきてほどなく議論には決着がついたのだった。

ちょっと寂しい。

風邪は平気ですか?

先日のある飲み会で、インフルエンザの話になった。隣にいたAさんが「条太さんは風邪は平気ですか?」と言った。風邪をひいて平気な人がいるとはとても思えないが、聞かれたからには答えなくてはならないので、真面目に「いや、全然平気じゃないですよ。風邪をひくといつも治るまで二週間はかかるので嫌ですね」と答えた。

すると、同席していたBさんが「条太、東京では”風邪は平気か”というのは、風邪はひかなかったかという意味」と言った。そういえばAさんは東京から転勤してきた人であり、Bさんも東京の大学に通ったというエセ東京人であった。つまり”平気”のこの用法は東京の方言なのだ。

それにしても「風邪をひくのは嫌です」というバカみたいに当たり前の私の答えを聞いて「はあ」と居心地の悪そうな相槌を打ったAさんの表情を思い出すと、申し訳ないが可笑しい。

さすがにカロリーオフってことはないよな

災害用の備蓄食料だそうだ。いずれもカロリーをしっかり確保できることが売りのようで、カロリーオフのものはなかった。あったら面白いと思ったのだが。これまで紹介してきた商品群のセンスなら、有り得なくも無いところが怖い。なにしろカロリーオフの「エネルギー補給飲料」は実在してるし。

天才高校生

ヤフーのトップページに、灘高2年でありながらさまざまな仕事をしている天才高校生の講演会の映像があった。同じ高校2年生でありながら、ゲームばかりしている我が家の双子の息子たちを刺激しようとその映像を見せたら、途中で「あの・・・もういいっすか?」と退席された。

それで彼らが言ったことは「こういう頭のいい人たちって何でも覚えてるから嫌なことも忘れられなくて困るんじゃないか?」だそうだ。また、学校の英語の先生からは「お前らの忘れる能力はどんな東大生も敵わない。天才的だ」と言われたと語った。まさか本気にしていないだろうなこいつら。

最後に長男が、学校で習った数学の積分記号∫と数列の和Σを体で表現してくれた。ちゃんと勉強をしていると言いたいようなのだが、これは・・・かなり「ダメ」なのではないだろうか。

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