次男の技

昨夜突然、次男が「見て見て」と家人の注目を促した。なんだと思ったらこのザマだ。

それがどうした、と思ったが、本人は結構痛いらしい。こういうのを無益な努力という。

セブンイレブンの復興

以前ここに写真を載せた壊滅状態のセブンイレブンだが、今週から営業を開始していた。さすがに店の中はまだ修復中なので、店の前に停めてあった冷凍車の中を売り場にしていた。こういうのを見ると心から応援したくなるが、買ったのは缶コーヒー1つだけだった。すまん。

会津いじめ

仙台市の学校が修学旅行で会津に行くのを取りやめる動きがあるそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110423-00000015-khk-soci

会津に行く予定だった小学校85校のうち、83校が行き先を変更したかその検討をしているとのことだ。

「福島を避けるのは、万一を考えてのこと」
「風評と分かっていても、福島と聞くだけで心配する保護者がいる。会津は毎回児童を温かく受け入れてくれた。こんなときにお返しできず申し訳ない」

とのことだ。これを小学生ではなくて教頭先生や校長先生が言っているというのだから信じられない。この人たちは気でも狂ったのだろうか。

万一もクソもない、会津と仙台は福島の原子力発電所から同じ距離にあり、会津に行く途中の道路だって発電所の近くを通らないように選べるのだ。食べ物だって、旅行中の2日や3日で害など有り得ない。風評と分かっているなら、それをちゃんと保護者に説明すればいいだけではないか。保護者など地図を見たことがないか見方を知らないだけで、ただ「福島県」という単語に反応しているだけに決まっているのだ。会津と発電所の間に線を引いて「今日から会津側は新潟県にします」と言えばそれで安心するレベルで、つまり単なるアホなのだ。

これは「思いやりの気持ち」などまったく関係のない、「地理」と「理科」の問題である。こういうときこそ、地図の見方を知らない保護者に地図の見方を教え、風評被害に苦しむ会津の人たちに恩返しするのが教育ではないのか。それを恩返しどころか風評被害に加担するというのだから信じられない。それも仙台市の小学校みんなでだ。

私は無闇に学校の先生を批判したりするのは嫌いであり、その苦労についてはいつも敬意をもっているが、それだけにこのような報道は信じられない。本当に本気でこんなことをするのだろうか先生方が。ともかく信じられない。「まず地図見ろ地図!」と言いたい。

この分ではそのうち「福島」という苗字の先生も危険だから「万が一を考えて」「念のために」解雇されるのに違いない。いや、冗談じゃなく今やろうとしているのはそれと同じ程度のことなのだ。

夕日の中の小室

小室の自宅の近くには、キリンビールの大きな工場があり、津波の後にはこのあたり一体に未開封の缶ビールが散乱しており、小室はそれらを拾ってたらふく飲んでいるいう。

確かに、今日も足下に4本の缶ビールが落ちていた。

それらを逆光の中で悪びれもせずに淡々と語る小室であった。

近所の様子

小室の家にぶつかってきたという海側の隣家は、完全に輪郭を失った瓦礫の山となっている。

また、道路を挟んで向かい側の家は、一見、形が残っているようだが、実はこれは二階で、一階がそっくりなくなっているのだという。

自衛隊員の気遣い

小室から興味深い話を聞いた。

小室の家には仏壇があるのだが、震災後間もなく自宅に行くと、仏壇は隣の部屋の床に倒れていたという。二階まで浸水したのだからこれは怪しむことではない。

ところが何日か後に行ってみると、その仏壇がきちんと床の間に立ててあったという。被災者を捜索している自衛隊か警察の人たちが、わざわざ移動してくれたのだ。仏壇が上下逆さまに置かれていたことから、その人たちは宗教にはさしたる興味はなかったものと思われる。連日、沢山の遺体を目にしている彼らにしてみれば、床に転がっている仏壇をのをそのままにして置くことはしのびなかったのだろう。

そのときの彼らの心情を察すると胸にこみ上げてくるものがある。

小室の自宅

津波で二階まで浸水した3番弟子の小室の自宅に行ってきた。

台所に置いてあった、自慢の縦に半分に切った卓球台(マシン付き)が無残な姿になっていた。
浸水は二階の床から10cmほどのところまでだったので、なんとか二階の物は助かったそうだ。しかしこの家には住めないだろう。なにしろ、海側の隣の家がぶつかってきたので、家の半分が破壊されているのだ。

左の写真は、無残な自宅の前で無意識に団扇でフォアハンドサービスを出す小室。小室はとにかく卓球の動作を止めることができない。

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