年別アーカイブ: 2010

卓球部の歓迎会

昨日は、会社の卓球部の連中が私の歓迎会をしてくれた。帰国してすでに2ヶ月経ったので、もはや忘年会と兼ねての開催だ。

さすがに全員が卓球関係者だけあって卓球談義に花が咲き、退職者への寄せ書きラケットやら皿などを使ってのグリップ議論が白熱した。まったく卓球関係の飲み会は楽しい。もちろん、私が必要以上にくどい議論に誘い込んでいることは言うまでもない。

途中、3番弟子の小室が得意のエロ話を披露したが、そのときもなぜか手はペンホルダーのバックプッシュとなっているのであった。小室は何の話をするときでも、話の内容とは無関係に卓球に関連した動作が止まらないのだ。脳の言語をつかさどる部分と卓球をつかさどる部分(あるのかそんなの)の制御回路が壊れているものと思われる。頼もしい弟子である。

交差歩フットワークの続き

さあーて、交差歩フットワークの続きだ。

フォアへの飛びつきの交差歩のときの前の足のつま先の向きを気にするのは日本人だけかと思っていたのだが、先日、中国の卓球指導ビデオを見ていたら李富栄(3回連続世界2位)の実技指導で、まさに日本と同じようにつま先の向きについて注意を喚起していた(字幕もナレーションも中国語だけなのでわからないが、わざわざ図示しているので、このようにしろということだろうと思う)。

そして李富栄の実戦映像を見ると、確かにそのようにやっているように見えた。だから、当時としてはこれでいいのだろう。

しかし、現代卓球では実戦で誰もそのような動きをしていないので、この指導は間違っていると位置づけるべきだと思う。

仮に、トップ選手たち全員が、つま先の向きをボールの方向に向けて飛びつく(言い換えれば、それができるほど時間の余裕があるのに交差歩を使う)練習をしていたとしても、この練習が正しいことの証明にはならない。それは、トップ選手たち全員が携帯電話をもっているからといって、携帯電話をもつことが卓球の役に立つことの証明になるわけではないのと同じことだ。携帯電話を持っていない人は全員卓球が下手だというデータがあって初めてそれが言える。携帯電話を持っていない人がどうなのかのデータがなければ何ともいえないのだ。

それに対して私が言っているのは「携帯電話が卓球の役に立つかどうかはわからないが、実戦で携帯電話を持ったままプレーをしている人はいないので関係ないと考えるのが妥当である」ということだ。ちょっと論理の飛躍があったが面白いからいいだろう。

約束

先の忘年会は、私が水曜になっても会場を決めていなかったを知った「教え子」が慌てて予約をしてくれて事なきを得た。

「この忘年会シーズンにまさかまだ予約をしてないとは思いませんでしたよ。『伊藤先生、勉強だけできてもこういうことはできないのかしらね』と母が言ってました。」と言われた。私が苦笑していると田村が調子に乗って「だいたい条太さんは今まで時間なんか守ったことねえもん。話になんないよ。俺はいつも5分前には行くね。」などと言う。5分前どころか、田村は約束もしていないのにいきなり休日の朝7時に私の家の玄関に現れるのだ。
思えば今から19年前、田村は私の結婚披露宴を1日間違えて来なかったのだ。披露宴の当日に、一緒に出席する予定だった友人宅に「明日の行き方」について電話をして母親に「もう行きましたけど」と言われて青くなったのだ。このときの24時間の遅れを取り戻すために、田村は未だに早朝に玄関に現れ続けるのかもしれない。迷惑なことだ。

基本とは何か

ある人から聞いた話だが、ある年配の卓球指導者が、フォア前フリックは左足前でするべきだと今でも言っているらしい。若い人が「でも、王皓は右足前でやってますよ」と言うと「それは基本ができてないんだ」と言ったという。

基本ができてなくても世界チャンピオンになれるんなら、基本なんか要らないということである。

基本という概念について以前から思っていたことを後ほどじっくりと書きたい。

交差歩のフットワーク

田村に誉められたので、引き続きジャパン・オープンの分析をしよう。

今度は、シングルスのフットワークだ。

日本卓球界では昔から、交差歩がフットワークの基本のように言われてきた。
そして、フォア側にとびつくときには、交差して前に出す方の足のつま先をボールを打つ方向に向けるのが基本とされてきた。卓球雑誌や本にもそう書いているし、指導ビデオでも一流選手がそういう手本を示すし、私もそのように教えられた。

ところが、実戦の映像を見ると、ほとんどの選手がこれを守っていないことに気づくだろう。馬琳だろうが柳承敏だろうが、飛びつくときのつま先の向きは、動く方向を向いているのであり、ボールの方向など向いていない。

第一、現代卓球では、交差歩の頻度自体が極めて少ない。

試しに男子シングルス決勝のボル対水谷の試合のフットワークを分析して見た。試合は4-2でボルの勝ちだったので、全部で6ゲームだ。ただし、向こう側のコートだと足の形が見えない場合があるので、分析対象は各ゲームとも手前側の選手だけとし、したがって選手あたりの分析ゲーム数は3ゲームづつとした。

その結果、それぞれの選手が交差歩を使った回数は次のようになった(ただし、打ち抜かれて諦めたような場面や、飛びついたはいいけど相手のボールが入らず、打つ必要がなかったときに足が交差していたような場合まではカウントしていない)。

ボル 6回
水谷 4回

すべてのラリーの足を見続けたが、たったこれしか交差歩を使ってはいない。そして、そのときのつま先の向きはどうだったか。ボルが2回だけ斜め前方を向いていた(左の写真)が、それ以外の4回はすべて真横を向いていて、打ったボールの方向を向いていた場合はなかった。斜め前方を向いていたときも、ボールの打った方向に対しては90度もずれている。水谷は4回すべてが真横を向いていた。

つまり、つま先を打つ方向に向けることができるような時間的余裕がある場合にはそもそも交差歩を使わないのだ。腰の回転をあきらめ、腕と上半身のひねりだけでかろうじて打球するようなケースでだけ交差歩を使うのだ。

であるならば、練習もそのようにして、その体勢でのボールの威力と安定性を増すべきだというのが私の考えである。実戦で絶対にやらないような打ち方が何の練習になろうか。たとえ一流選手がそういう練習をしていたとしても、彼らの練習がベストである保証はない。その練習が間接的に役に立っている可能性は否定できないが、支持する証拠もない。せいぜいが、「否定はできない」という程度のものだ。練習を進化させるためには、そのような根拠のない定説から解き放たれることが必要なのだ。むしろそこにこそ改善のタネが転がっていると考えるべきだろう。

根拠の示せない定説をとるか、100%の事実をとるかだ。私は事実をとる。これが先月号の原稿に書いた「実戦の動きをとことん観察し、分析していく」ということの意味である。何も難しいことではない。先入観を取り払ってビデオを見れば誰でもわかることである。「現在手本だけを追っていたら新しい卓球を生み出せないのではないか」という批判が聞こえてきそうだが、現在手本すら正しく認識できていないのでは新しい卓球もクソもないではないか。

忘年会

先週末は、友人たちと毎年恒例の忘年会を行った。

確かに先週末は寒かったが、田村がなぜ居酒屋の店内で風邪でもないのに重装備を解かないのかを追求する者はいなかった。

田村は、私がこのブログに書いたダブルスのレシーブの分析について「あんなことしてよっぽどヒマなんだね。とても普通の仕事をしている人には見えないよ。」と言ったので「と言いながら本当は感心したんだろ?」と3回問い詰めて認めさせてやった。

一緒に写っている女性は私が大学時代にアルバイトで家庭教師をしたときの教え子だ。たまたま今も仙台に住んでいるので、毎年忘年会だけしているのだ。卓球にはまったく関係がない。田村との対照が絶妙だ。

石垣/山梨ペア

引き続き、女子ダブルス決勝の石垣/山梨ペアと台湾ペアの決勝を見た。石垣も山梨も右利きだが、石垣はカット型で山梨は攻撃型である。相手の台湾ペアは右右のシェーク攻撃型。

先に紹介した、右と左のペアが重ならないコース取りは、実は右利きどうしでもカット型と攻撃型についてはそのまま応用ができる。カット型は通常、バックカットの方が安定している場合が多く、その意味では左の攻撃型と同じ役割を与えることができるのだ。

具体的にいうと、カット型は常に相手コートの向かって右半分に送り、攻撃型は相手コートの向かって左半分に送るようにするのだ。このようにすると、カット型にはバック側のサイドラインより外側にはボールが来ないので、フォア深く構えていれば良い。一方、攻撃型には、フォア側はサイドラインより外側にはボールが来ないので、バック側によって構えていれば良い。このようにすることで、お互いに大きく動くことなく重ならずにプレーをすることができるのだ(左図)。

もちろん、このコース取りには欠点がある。いつも相手の同じコースに返すことになるので、待たれることだ。だから例外は入れなくてはならない。しかし基本的にはこのようにすると非常に試合が楽になるのだ。

このコース取りは、よほど意識してやらないと自然にはできない。なぜなら、シングルスのときには特別なときしかやらないコース取りだからだ。想像してみよう。バックに来たボールを、強打するならともかく、ストレートにつなぎボールを打つことはあまりない。なぜなら、自分は今バックにいるのであり、次のボールをフォア深く打たれたら大きく動かされるからだ。同様に、カット選手がフォア側からバックカットをするときにストレートに送ることはほとんどない。自分が今フォアにいるのだから、次のボールをバック深く責められるようなコースにわざわざ送る理由がないからだ。しかしダブルスでは、シングルスなら大きく動かされる、まさにその領域にパートナーが万全の体勢で待ち構えているわけなので、それで良いのだ。

シングルスの感覚でやると、パートナーを大きく動かしてしまうコース取りになってしまうのは、簡単に言えば、シングルスでは自分が大きく動かなくて済むようなコース取りをするのだが、それがダブルスではその自分の位置にパートナーが入らなくてはならないことを意味するので、大きく動かざるをえないということなのだ。故に、このコース取りはよほど意識してやらないと自然にはできない。

この試合の石垣と山梨のコース取りは、まさにシングルスのそれであった。山梨はつなぎボールのほとんどを相手コートの右半分に送り、したがって石垣は思いっきりバック深く打たれ、山梨はそのボールに当たらないように物凄く大きくバック側によけなくてはならないのだ。石垣も相手コートの左半分に頻繁に送り、そのため山梨はこれまたフォア深く責め立てられて動かされることを余儀なくされていた。下の写真は、山梨がレシーブしたところと、次のボールを石垣が打っているこの試合の典型的なシーンである。石垣、山梨ともに、考えうる最大の動きを強いられるコース取りになっていることが分かる。右の写真の石垣のボールのブレをみると、石垣は相手のフォアからミドルあたりを狙って打っていることが分かる。だから次のボールは当然のごとく山梨のフォアクロスに打たれるということだ。山梨は、この位置からパートナーの石垣をよけながらフォアクロスのボールを取りに行かなくてはならないのだ。これはいかに不利なことかおわかりだろう。

結局、石垣/山梨ペアは台湾ペアに勝って優勝したので、このコース取りの別の側面、つまり相手にバックを使わせるとか、コースを決めないで振り回すという利点が効果を挙げたのだと思う。ただ、もし上に書いたようなコース取りをしたらどうだったのか、負けていたのかあるいはもっと楽に勝っていたのかと想像を膨らませてこの試合を見たのだった。

私としては、定石通りのコース取りをした方がもっと楽に勝てたのではないかと思えて仕方がない。ときどき石垣のフォアハンドの反撃が決まっていたのだが、山梨がほとんど相手の右側につなぐので、なかなか石垣のフォア側にボールが来ず、逆に写真のようなシーンが非常に多く、最初から不利を意図したかのようなコース取りに思えてしかたがなかった。

松平/丹羽ペア

さて、対する松平/丹羽のコース取りが次だ。

【松平】右利き
クロスにレシーブ 13回
ストレートにレシーブ 17回
計30回
相手の選手のフォアサイドにレシーブ 6回
相手の選手のバックサイドにレシーブ 24回
計30回
面白いでしょう。松平は、パートナーがどこに打たれるかなどおかまいなしに、とにかく相手のバックサイドにレシーブしていたのだ(あるいは単にコース取りの知識がなかったか・・)。

【丹羽】左きき
クロスにレシーブ 9回
ストレートにレシーブ15回
計24回
相手の選手のフォアサイドにレシーブ3回
相手の選手のバックサイドにレシーブ21回
計24回
丹羽も松平より徹底して相手のバックサイドに送っていたことが分かる。
たった3回だけ相手のフォアサイドに送っているが、3回とも左利きの水谷に送ったとき、つまり、パートナーの右利きの松平のフォアクロスには来ない場合である。岸川のフォアサイドには一度もレシーブしていない。そんなことをしたら、岸川にフォアハンドで松平のフォアクロスを打たれるからだろう。

水谷/岸川と松平/丹羽、いずれもシェーク裏裏の右と左のペアだが、その戦術はまったく対照的であった。
また、水谷/岸川ペアでは戦術をより徹底していたのは岸川であり、松平/丹羽ペアでは丹羽であった。つまり、水谷と松平がそれぞれのパートナーより多くの自由度をもって試合をしていたのであり、これらの選手が試合をリードする立場にあったことも見て取れる。

テレビの解説者もこういうことを解説したらよさそうなものだが、いままでそのようなポイントに触れた解説者もアナウンサーも見たことはない。もったいないことだ。
なお、試合は松平/丹羽ペアが4-2で勝って決勝に進んだ。

ジャパンオープンの分析 水谷/岸川ペア

このブログを通して知り合いになった卓球ファンの方から、今年のジャパンオープンの映像のDVDがこってりと送られてきた。

さっそく1枚めを見てみると、男子ダブルス準決勝、水谷/岸川vs松平/丹羽の試合だった。
そこで、例のダブルスのコース取りを確認するため、その代表として全6ゲームを通したレシーブのコース取りを丹念に記録してみると、なかなか面白いことが分かった。
両ペアとも、右利きと左利きのペアだ。データを取ったのは、レシーブをストレートにしたかクロスにしたかと、それが相手の選手にとってフォアサイドだったかバックサイドだったかだ(両ペアとも右利きと左利きなので組み合わせによって変わるのだ)。センターライン上にレシーブされたボールは、角度がクロスに近いのでクロスとして扱った。

各選手の結果は次のようになった。

【水谷】左利き
クロスにレシーブ 6回
ストレートにレシーブ19回
計25回
相手の選手のフォアサイドにレシーブ7回
相手の選手のバックサイドにレシーブ18回
計25回
圧倒的にストレートにレシーブしていることがわかる。ストレートにレシーブすれば、相手は絶対に右利きの岸川のフォアクロスには打てないからだ。右側に送ったボールを左側から打つことは世界チャンピオンでも不可能である。バカみたいに自明な事実なのだが、スポーツではこういうことが意外に気づかず、なおかつ大切なことなのだ。

【岸川】右利き
クロスにレシーブ 28回
ストレートにレシーブ 3回
計31回
相手の選手のフォアサイドにレシーブ 14回
相手の選手のバックサイドにレシーブ 17回
計31回
お分かりだろうか。岸川は、水谷にもまして、相手にとってフォアだろうがバックだろうがおかまいなく、徹底的にクロスにレシーブしているのだ。もちろんそれは、次のボールを左利きの水谷のフォアクロスに打たせないためである。岸川は、6ゲームを通してたった3回だけストレートにレシーブしているが、その3回とも右利きの松平のバックサイドだった。左利きの丹羽には一度もストレートにレシーブしていない。水谷のフォアクロスをフォアハンドでぶち込まれたんではたまらないからだろう。

つまりこのペアは、少なくともこの試合では、相手のバックだろうがフォアだろうかおかまいなしに、とにかくパートナーのフォアクロスを打たれないことを何よりも重視してコース取りをしていたのだ。そのことによって相手に待たれる不利よりも、フォアクロスを打たれないメリットの方が勝ると判断していたということである。

そしてこれは、レシーブに限らず大きなラリーでも傾向は同じで、特にどちらかのペアが後陣に下げらて長いラリーになったときに、より徹底されていて、それはもう頑固なほどであった。

ダブルスの秘密

私は卓球の本を300冊以上コレクションしていて、すべて読んだが、面白いとか、感動したといったことを除いて、本当に卓球の役に立った本は一冊しかない。

今野さんが編集し、ヤマト卓球から1991年に発行された『スウェーデン最強の秘密』だ。もう20年近く経つのに、これを越えるどころか比較できる本さえ未だにない、と自分が書いたわけでもないのに自負している。

卓球理論に限らず、理論には次の4種類がある。
①すでに知られていて、確からしいもの
②すでに知られていて、怪しいもの
③知られていなくて、確からしいもの
④知られていなくて、怪しいもの

当然、書く意味があるのは③だが、そんなものはめったにないから、通常は①でお茶を濁している。実は①にすらなってなくて実際には②、つまり迷信を書いている場合もあるし、③を書いているつもりで実際には④の珍説奇説ばかり書く人もいる。

この本は、他の本にはひとつもない③が複数書かれている、本当に貴重な本なのだ。

その中のひとつが、ダブルスのコース取りだ。この本の著者はまず、現代卓球ではダブルスは右利きと左利きのペアが有利であり、1977年以来、世界チャンピオンはすべて右と左のペアであることをデータで示し、そのペアのコース取りのポイントを示す。この、右と左のペアに絞って解説する精密さ自体が斬新であった。今までそんな本はなかったし、これ以後もない。

右と左のペアはお互いに重ならずに得意のフォアファンドが打てるので有利だが、最大の欠点は、フォアクロスを切られて選手が重なってしまうことにあるという。だから、これを防ぐため、パートナーのフォアサイドに打たれないコースに打つ戦術が重要だというのだ。

引用してみよう
_______________________________
この欠点を補うために、右ききと左ききのペアは、相手が自分のコートのフォアを切るような角度で打ってこないように、自分の打つコースを考えなければいけない。たとえば、右ききのワルドナーが、左ききのアペルグレンと組む場合には、ワルドナーは執ようにボールを相手コートのミドルや左側に送り、アペルグレンのほうは相手コートのミドルか右側に送る。そして、決定打だけは全面に打ち込む。
___________________________________

「パートナーのフォアサイドを切られないようにコースを考える」とか「パートナーと重ならないように」という一般論はそれまでもあったが、具体的にどうしたらよいかは今ひとつわかっていなかった。それが、このように個別に具体的に説明されると、突如、その偉大な効果が目の前に立ち現われたのだった。そしてワルドナーとアペルグレンのペアが、ユーナムキューとキムタクスのペアと試合をしているビデオを見ると、まさにお互いにそのように打っているではないか。言われてみればこれほど明白なことを自分で気がつかなかったことに、私は頭を殴られたようなショックを受けた。そして、日本の卓球界でこれを明確に言っていた人は誰もいなかったのだ。いたのかもしれないが、少なくとも卓球マニアの私の耳に入るような形では情報は発信されていなかった。

こういうコース取りにちゃんと「フォアクロス封じ」とか「固定サイド攻め」とか名前を付けて卓球人は共有すべきだと思う。

今でもこの本は私のバイブルである。

Page 3 of 3612345...最後へ »