編集の跡

昨年に続いて『ザ・ファイナル2014』の編集の様子を紹介しよう。

プロダクションから送られてきた素材の映像が入ったDVDは全部で23枚。それぞれに4〜5時間の映像が入っている。その合計時間は、昨年より20時間多い約100時間だった。

手書きのメモを見ながら、それらの映像を順番にチェックしていく。当然、見るのはラリーの部分だけで、それ以外のところはグングン早送りしながら見るので、実際の時間の半分以下で終わる。とはいえ、ラリー部分は実速で見るしかないので、やはり時間はかかる。見ながら「これは」と思うラリーを編集ソフトでどんどん抜き出して行く。二度とやらなくてよいように、ラリーは多めに選ぶことになる。

そうしてすべての素材を見終わって選んだラリーの合計時間は、今回は150分だった。あとはここから半分に絞って、ああでもないこうでもないと入れ替えたりして90分の作品にする作業だ。これが実に楽しい。なにしろすでに選んだ良いラリーばかりなのだから、嬉しくて自然と笑みがこぼれる。度を越したスーパープレーには興奮し、深夜の高笑いをすることになる。ラリーに興奮すると笑いが出るのは考えてみると不思議だが、友人の田村も、いつも鬼気迫る目つきで大笑いをするので、これは誰でもそうなのだろう。

目、肩、腰と、体は疲れるがなんとも楽しい4週間であった。

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