月別アーカイブ: 6月 2015

あるマンガ家の取材

先日、あるマンガ家の方から「近々卓球マンガの連載をするので卓球の話を聞かせてほしい」とメールがあり、さっそく卓球バーで実演を交えながら「講義」をしたのであった。

この方、卓球経験はないがとても勉強熱心で、連載のために昨年から卓球教室に二つも通っており、卓球の指導書やら読み物やらマンガやらを古本を含めてほとんど読破しているという偉い方であった。『卓球・勉強・卓球』『ワルドナー伝説』『ダブルス』まで目を通していると言えば、その熱心さはわかる人にはわかるはずだ。

とはいえ、そこから得られる情報は限られているので「これでもか」というほどの卓球の真髄をたっぷりと5時間かけて食べる暇もなく披露したのであった。

私は卓球を解説するのが好きで仕方がないのだが、なにしろ日常生活でそういう機会はほとんどないから常に満たされない状態であったのだ。
そこに「聞かせてほしい」という人が向こうからやって来たのだからこれはもう飛んで火にいる夏の虫である。

名刺代わりに単行本をいただいたが、リアルなタッチの素晴らしいマンガであった。

卓球の連載発表前なので、マンガ家の名前などがわからないよう、部分的な引用にとどめてある。

卓球をどのように料理してもらえるのか今から楽しみであるし、できればヒットして欲しいものだ。

休筆宣言

昨日発売の卓球王国にも載っているが、この度、雑誌連載を休ませていただくことにした。休めと言われたのが実態だが、ちょうど休みたいとも思っていたので渡りに船であった。

このブログは引き続き気ままに続けるつもりなのでよろしくお願いします。

話は変わるが、高校・大学時代にふざけて描いていたマンガをまとめたスケッチブックが先輩の家で見つかり、今日送られてきた。自分でも30年ぶりくらいで見たので恥ずかしいやら面白いやらであった。

卓球に関係がある部分を紹介していきたい。

ディランとの会話

今回、関係会社のディランという若者と仕事をした。ディランといっても台湾人で、Dylan Huangという。台湾人とかシンガポール人は、自分の名前をアルファベットで書くときにはファーストネームだけは英語名のあだ名を名乗るのが普通で、名刺も含め、外国人とのコミュニケーションはこれで通すのだ。

英語名は高校時代に決めるらしく、Dylanの場合は英語の先生が「あなたは水泳が得意だからもともと泳ぎを意味するDylanがいいね」と言われ、それ以来Dylanと名乗っているという。

そのディランに、レトロな台北の街並みをとても気に入ったことを伝えた。しかし彼に言わせると、台湾人はそれを良いとは思っていなくて、近代化を望んでいるという。

「豊かで便利な暮らしを望むのは当然だけど、イタリアみたいにあくまでアートとして今の猥雑な街並みを維持しながら近代化するようにしたら良いのに」と言うと「それは無理だよ」と言われた。

確かにこんな風景を残しながら近代化しろといってもそりゃ無理だわな。

最終日の夜

結局、台湾には金曜の朝までいた。最後の夜となった木曜の夜は、仕事仲間と夕食に繰り出した。メンバーの誰も中国語がちゃんとはわからないので「お任せで4人前」をどう伝えようかとコースターに漢字でデタラメな中国語を書いてみたが、なかなかよい出来だ。

これで伝わるかどうか試してみたかったが、さすがに度胸がなく普通に注文をした。

夜の台北市は特に楽しげだった。

台湾の唐橋卓球

『唐橋卓球』という店にも行って来た。日本の唐橋卓球との関係はわからないが、なぜか卓球王国がおいてあった。

通りに面したショーウインドウに心躍る卓球オブジェが置いてあったので、つい「これは売り物ですか」と聞いて店員に呆れられた。何でも買ってやろうという考えはよくないと思うのだが、欲しいのだから仕方がない。私はこういうもの以外、欲しいものなど何もないので許してほしい。

そのくせこの店でも何も買わなかったのだから我ながら性質が悪い。

 

台北の街並み

台北の街並みが本当に好きだ。余生を過ごしたいと思うほどに惹かれる。日本でも小さな路地裏で楽しげな飲み屋や雑貨屋などがあって祭りのような楽しい雰囲気のところがあるが、台北市はそれが全部なのだ。しかもそれらがいちいちレトロな雰囲気で楽しい。わざとではないと思うが、まるでわざと風情を出しているのかと思うほどだ。

なにもかもがこじんまりとごちゃごちゃしていて、まるでジオラマの世界に入ったようである。

『真心素食』ってんだから面白い。わかる、意味は分かるぞ。しかし面白い。

さて、このコーヒー店はいったいどんなコーヒーを出すのだろうか。興味は尽きない。

夕飯は、『真心素食』の近くの、いい感じに寂れた店に入った。

本当は韓式と書いてあった麺を頼みたかったのだが、ないというので仕方なく日式の味噌麺というのをほぼ強制的にオーダーさせられた。ただの味噌ラーメンかとがっかりしたが、出てきたものは違っていた。

なんと、味噌ラーメンではなくて味噌汁のスープに、人参、ワカメ、焼き豚、それに日本蕎麦が入っていたのであった。店主が自信たっぷりに薦めただけあって、まずかろうはずがないが、ほんの少しだけ珍しい味ではあった。

長城卓球

今日から本業の仕事で台湾の台北市に来ている。

日中の仕事が終わった後に、ネットで卓球用品店を調べてさっそく「長城卓球」という店に行ってきた。

天井に卓球台のオブジェがあったりしてなんとも心躍る店であった。このオブジェの縁の色は何秒毎かに色が変わる楽しさであった。

感心したのは、ラバーの展示の方法だ。すべてのラバー毎に実物の切れ端が展示してあり、触ったり匂いを嗅いだりし放題なのだ。さすがに匂いは抜けている思うので嗅がなかったが。これは台湾ではどこでもそうなのかと聞くと、そうではなくこの店のオーナーのオリジナルのアイディアだという。天井のオブジェもオーナーが考えたらしい。

誰かのサインがあるなあと思ったら塩野選手のだった。こんなところにまで来ているとは偉い。偉いぞ塩野。

店員の方が日本語を勉強しているとあって、日本語でいろいろと説明してくれた。卓球をやっているのかと聞くと、卓球とバドミントンとバスケットボールを健康のためにやっているという。そういうことか・・・。

とても親切で可愛い御嬢さんなので写真を撮らせてもらった。このブログについても教えたので何か書いてくれるものと思われる。

これだけネタを提供してもらいながら何一つ買わずに店を後にした台北の夜であった。