本屋を調査

そろそろ『ようこそ卓球地獄へ』が本屋に並ぶ頃なので、仙台駅前の大きな本屋を見てきた。

丸善に行ってみると、なんと面陳(表紙が見えるように立てて陳列)で4冊が重ねてあった。その他に棚差しが1冊あったので、合計5冊が置いてあることになる。卓球王国からは事前に「仙台の丸善から5冊注文があった」と聞いていたので、これはつまりまだ1冊も売れていないということだ。

次に、ジュンク堂に行ってみると、1冊だけ棚差しで置いてあるだけだった。けしからんなあジュンク堂。さっそく面陳してある他の本の上に移動してやった。

さらに、ジュンク堂の別店舗に行ってみると、面陳で3冊が重ねてあり、他に棚差しも1冊あった。なんだジュンク堂、いいところあるじゃないか。

それにしても、これだけ本屋で堂々と置かれるとは思わなかった。少なくとも本屋はかなり押してくれているということになる。これではもはや「目立たないから売れなかった」という言い訳はできなくなったというわけだ。

3時間後に再度丸善に行ってみると、まだ5冊置いてあった。うむむ。頑張るのだぞ我が子たちよ。

作業者の話

職場で面白いことがあった。

ある建物の天井の蛍光灯が切れたのだが、そこは大きな機械が置いてある部屋なので天井が高く、とても素人ではランプの交換ができない。そこで、担当者が社外の専門業者に電話で連絡をして、交換に来てもらうことになった。

ところがその予定日は大雨が予想されていたため、その業者は、前の晩から作業者を建物に泊めさせて欲しいと言ったという。当然こちらの担当者は「そういう例はないし、そんなことはできません」と答えた。業者はなおも食い下がり、ちゃんと囲いを作って安全性も確保するのでぜひ泊めさせて欲しいと言う。「いえ、とにかくそんなことは絶対に認められませんから朝来てください」とこちらも譲らない。「そんなところに泊めたら作業者が可哀想でしょう」「いえ、可哀想じゃありませんよ」「あなた、どうしてそんなことがわかるんですか。本人の身にもなってください」

などという多少険悪なやりとりがあった後、判明したのは、業者が言っているのは「作業者を泊めさせて欲しい」ということではなく「作業車を停めさせて欲しい」ということなのであった。

久しぶりに大笑いした。そりゃ可哀想じゃないよなあ。こちらも先方もお互いに「何を頭のオカしいこと言っているんだ」と思っていたのだろう。そこが可笑しい。

Amazonに登場!

拙著『ようこそ卓球地獄へ』がアマゾンに登場したようだ。まだ画像はなく、予約注文を受け付けつける状態だ。キタキタキターっという感じだ。自分で大絶賛のレビューを書いてやろうかなっと。

こんなこと書くとまた今野編集長から「だいぶ浮かれてるね」って言われるから嫌なんだが、宣伝のためには仕方がない。ふふふ(浮かれてる)。

クールビズ

私の職場では何年か前から夏場の軽装が推奨されている。軽装にすることによってエアコンの設定温度を上げて電力使用量を減らそうという活動だ。

それで、職場の壁に貼ってあったポスターがイカしている。さすがに虫取り少年の格好ではダメらしいが、アロハシャツは大歓迎のようだ。

時代は変わるものだ。

恐ろしやモダンバレエ

職場の同僚がモダンバレエを見てきたという。なんでも知人が出るというので誘われて見たらしい。私はモダンバレエというものは見たことがなく、イメージがわかなかったのだが、なんとなく体操に対する新体操みたいなものだろうぐらいに考えていた。

実際にはかなり違っていて、まず、ストーリーがあるものだという。しかし台詞はなく、そのストーリーをすべて踊りだけで表現するらしい。これはかなり難しいのではないだろうか。同僚が見た公演は、織田信長にまつわる故事を再現したものらしく、合戦の場面などもあったはずだが、そこでも刀もチャンバラもいっさいないのだそうだ。服装さえも一人が着物みたいなもので、その他の人たちはどうみても侍の服装ではなかったそうだ。

ちなにみ知人の役は「風」だったという。・・・恐ろしやモダンバレエ。それほど極端な芸術であれば、一度は見ておかなくてはなるまい。

書籍の目次

書籍の目次を紹介したいと思う。これまで発表した雑誌のコラムをテーマごとに分けて、章とした。

なんとなく楽しげな雰囲気が伝わるのではないだろうか。

あと、卓球王国の宣伝ページに使われている挿絵もなかなか良い味を出しているので紹介しようと思う。

まあ、いずれも私のイラストなので字義どおりの自画自賛ではあるが。

ご安心を

本を購入する際に、どんな話が収録されているのか気になる方もいると思いう。特に、一部で「面白いけど子供に見せられない」という評判をいただいた「さやわかな下ネタ」は、その点を考慮して今回は外してあるのでご安心いただきたい(続編を出すことになったらそのときは覚悟しておいてもらいたい)。

祝!書籍化

7月中旬に、念願の私の単行本が出ることになった。もう自分で祝ってしまおう。

卓球王国で2006年から連載をした『奇天烈逆も〜ション』103本から62本を選んで一冊にまとめたものだ。今日発売の卓球王国の124ページに広告が載っている。

タイトルは『ようこそ卓球地獄へ』で、サブタイトルは★卓球マニア養成ギプス★だ。サブタイトルに特に意味はないが、当初はこちらがタイトルだった。面白いが意味が解らないので、最終的にわかりやすいタイトルにしたのだが、捨てるのも惜しくて残したというわけだ。カバーには卓球王国創刊当時「連載させてほしい」と送り付けて断られた4コママンガ『スコンク先生』を配し、「卓球天国への階段」と題したあとがきもつけた(もちろんレッド・ツェッペリンの「天国への階段」の引用だが、わかる人だけわかればよい)。まさに卓球一色の本となった。

広告にも書いてある通り、卓球、いや、スポーツを題材にしたユーモアを中心とした書籍は世界初だろう。ギャグマンガは過去にもあったが、それはあくまで登場人物が活躍する舞台としてスポーツがあるだけで、スポーツそのものでギャグをやっているわけではない。そもそもスポーツとユーモアは合わないのだから無理もない。当然、売れ行きが心配だが、今野さんによれば卓球マニアは500人はいるので500冊は売れるだろうとのことだ。これは一体、喜んで良いことなのだろうか。

台湾の光景

台湾の食事はすべてがとても美味しかった。現地の赴任者が安くておいしい店を知っていて、そこに連れて行ってもらったからだ。といって、観光客用の店がまずいわけではなくて、とても美味しかった。

現地の年配の方は結構な確率で日本語を話す。しかし表記となると難しいらしく、あちこちに奇妙な日本語が散見された。

また、当然のことながらすべて漢字で書かれていて、なんとなく意味が解るのだが、それが微妙に面白い。

和風美人腿(もも)というのがレストランにあるのだから面白い。これはどういう意味なのだろうか。まさかとは思うが・・・。

多くは語らないが、ともかく美味かった。

街に溢れる漢字もイマジネーションを掻き立てた。

魔法のような歯医者らしい。

やっぱり可愛い髪型に切ってくれる床屋なのかなあ。あるいは髪の毛の医者かな。

儲け話があるから聞けってことかなあ。あるいは夫婦でよく話し合えとか。

台湾の卓球場「媽媽桌球俱樂部」

卓球用品店を後にした私はそのままタクシーに乗って、卓球場へ向かった。卓球をなんと発音するのかタクシーの運転手さんに聞いたが、まずその質問の意味を伝えられず四苦八苦した。いくら聞いても「ピンポン」と言ったり、「その卓球場は知らない」というそぶりだ。最後に「発音」と書いたらわかってくれて、「ツァオ・ツィオー」と教えてくれた。私が真似をするとかなり違うらしく、何度も何度も言われ、しまいには「ツィオー」のところだけ6回ぐらい言わされ、最後に「チ」だけを10回以上言わされたが、最後まで彼のお気には召さなかったようだ。それもそのはず、私には彼の「チ」と私の「チ」のどこが違うのかまったくわからなかったのだから直しようがないのだ。

そんなこんなで、目的の「媽媽桌球俱樂部」に着いた。媽媽はママと発音し、要するにホビープレーヤーを対象とした「ママさん卓球クラブ」だということが後でわかった。ウエブサイトには日本語表示もあった。http://mamapingpong.com/japanese.htm

入り口を入ると地下に降りる階段があって、目の前に楽しげな卓球クラブが現れた。中国語の文字の雰囲気も手伝って、さながら極楽に来たようであった(大げさだが)。

雑然としたカウンターは日本の卓球クラブと似たようなものだ。

鳥小屋のように金網で囲われた台もあって楽しい。明らかに素人の親子が延々と多球練習をしていたのだが、子供がラケットにさっぱりあたらないのにランダムのコースでボールを出す練習の効率の悪さに、すんでのところでアドバイスをするところだった。

店主の女性によれば、このクラブは創立40年で、もともとは彼女の母親が始めたものだという。その母親とは、元台湾代表の桃足という選手で、お父さんも卓球選手だったという。

私が「日本から仕事で来ているが卓球が大好きで、日本の卓球雑誌に記事も書いている」と吹いたら(嘘でもないんだが)、喜んでいろいろと説明してくれ、卓球までやらせてくれた。

会場にいた選手は、コーチの二人を含め私の相手にならなそうなへんてこなフォームだったが、いざ練習をしてみると、まったくノーミスである。最初の10本ぐらいすべて私のミスでラリーが終わるのだ。これはただ事ではないと思い、試合形式の横下サービスを出したところ恐ろしく短く切れたストップをされてノータッチを食らった。なんだなんだなんだ。こちらがスーツで外靴だったとはいえ、これはない。聞くと週に3日は練習しているという。たぶん試合をするとスコスコにされるのだろうな、という認めたくない予想が立ったので、礼を言って卓球を止めた。相手は英語を話し私を「素晴らしく基本ができている」と褒めてくれたが、そんなものができてもストップをノータッチじゃ話にならない。日本の卓球はどこか間違っているのだろう(私の卓球を勝手に日本に拡張してやった)。

卓球地獄だ。

ショーケースに面白い絵があったので由来を聞くと、ここで強いママさんに負けた男性が腹いせに「この女はオオカミなのに違いない」という意味を込めて描いたものだそうだ。「この人は絵の天才なの」と言っていたが、どこがだろうか。

最後に、この卓球場の広告が載った新聞をいただいて帰ってきた。楽しいひとときだった。機会があったらまた行きたいと思う。

見出しの「街頭夜猫族」ってのがなんとも楽しい。宮根さん、意味教えてください。なんとなく見当はつきますが。

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