年別アーカイブ: 2010

反社会的な服装

国母問題に関連して、服装というものについて考えて見た。国母に限らず、人はその人が属している世界で流行している服装をしたがるものだ。若者のだらしない格好はもちろんそれがカッコいいと思っているからやっているわけで、間抜けだと思われようとしてやっているのではない。最近の男性芸術家が髪を長く伸ばして後ろで束ねたりするのと同じで、ある種の「定型」なのだ(ヤクザがいかにもヤクザの格好をするのは、相手に自分が怖い人たちだと思わせる目的があるので、これは意外に実用的である)。

さて、問題は、その服装が反社会的を意図している場合だ。何が問題かというと、そのスタイルがすぐに定型になってしまって、反社会という目的が形骸化し、一見、反社会的でありながら実はその仲間内の小さな社会に安住した保守的なものになってしまっているのに本人はそれに気づいていないのだ。

たとえばロックンローラーだ。いかにも反社会的な格好をしているが、それがよくあるロックのファッションであるかぎり、鋲を打とうが鎖をつけようが本当の意味では少しも反社会的ではない。ただ自分の属している小さな社会の流行に合わせているだけだ。それはちょっと格好悪いなと思う。

国母の格好は私も嫌いだが、スノボーの世界では当り前の定番なのであり、彼は十分に保守的なのだろうと思う。むしろ7:3分けにしてラクダの股引をはき、それでスノボーの世界記録をたたき出したりしたらものすごくカッコいいのにと思う。

反社会的な格好で思い出すのが、匿名希望の2番弟子だ。高校時代、授業中に先生にわからないように自分より後の席の奴らを笑わせるため、頭の後半分だけきれいに剃って学校に行ったと言う。どのカテゴリーにも属さない真の意味での反社会的行為だが、残念ながら少しもカッコよくない。しかもただのバカとの区別がつかない(田村はバカというわけではない)。真の意味の反社会的はかっこ悪いので、やっぱりやめた方が良いかもしれない。

何を書いているのかわけが分らなくなってしまった。自分の考えを書くのは難しい。

国母問題

問題というほどでもないが、国母という選手の服装が批判されて開会式への参加が自粛された。

なんとも小さい話だと思う。私だってあんな格好、カッコいいとはほんの少しも思わないが、そんなもん、適当におだてて活躍してもらって一緒に気分が良くなればいいだけなのになあと思う。他国に恥ずかしいなどという意見もあったが、他国の代表が腰パンだろうが腰蓑ひとつだろうが「そういう文化なんだな」と思うだけで気にする人などいない。下半身丸出しだったというならわかるが、ちゃんとスーツまで来ているのにスノボー選手にこれ以上何を期待しているのだろうか。

子供の誤解

最近学校に通い始めた、日本人赴任者の息子の話が面白い。

小学校一年生なのだが、家で母親に向かって「ママ、僕の目はいつになったら青くなるのかな」と聞いたと言うのだ。受け狙いでもなんでもなく、本気でそう聞くのだという。さらに「うちのクラスに、もんの凄く日焼けしている人いるんだよ」と言う。それは・・黒人だ。なるほど、大人にはちょっと思いつかない発想だ。

スリープトラッカーその後

先日紹介したスリープトラッカーだが、なんとか反応を鈍くして正しい眠りの測定をできないかと考え、装置をパジャマの胸ポケットに入れて寝てみた。

その結果、見事に感度は鈍り、夜中に動いているポイントの表示が減った。しかし残念ながらはっきりした周期が見られない。なぜだか日によって前半に深い眠りが来たり、後半に来たりだ。就寝前の挙動との関係がなにかあるかもしれないと思ってメモをつけているが、なんだかよくわからない。

妻には「もうあきらめて役に立たないことを認めたら?」と言われているが、もうすこし粘りたい。だいたい、本当に寝返りと眠りの深さって関係あるのだろうか。そこが間違っていると、何を測定しても無意味なのだが。

今日は私のおごりだ

私は冗談が好きで、よく息子たちにも冗談を言うのだが、ほとんど笑ってはもらえない。息子たちとはどうも笑いのツボが違うようなのだ。もしかして冗談だと分ってないのかもしれないと思って、どこが冗談で、どう面白いのかを解説したりするのだが、大抵は「それは分ってるけど別に面白くない」と言われる。

一方で、息子たちの冗談は私にはこれまたひとつも面白くない。だいたいがただ下品だったり、危険なだけだったりして、気持ちは分るが面白くはない。

このように、冗談については相容れないものがあるのだが、先日、初めて息子の冗談を面白いと思った。それは学校でやっているおふざけの紹介で、便所で小便をしている友達の肩をたたきながら「はーっはっは、今日は私のおごりだ。ジャンジャン出しなさい。」と言うのだそうだ(もちろん日本人の友達に)。これは可笑しかった。思いつきそうでなかなか思いつかないと思う。こんなことをいつでもすぐに言えるようなら、それを活かした職業につけると思うのだが、その他のネタを聞くと、絶望的である。

歯の漂白剤

いつの頃からか前歯の色があまりに悪いことが気になり出した。虫食いの栗みたいにとても色が悪いのだ。歯を磨いていないわけではなくて、むしろ知覚過敏になるほど磨いているので、これは付着性の垢ではない。

そこでクスリ屋に行ってみると、いろいろと歯を白くするクスリが売られていた。ネットで調べて見ると、日本では歯医者さんでしかできないことが、こちらでは薬屋で買って自分でできるのだ。その利点を活かさない手はないとばかり、$44出して、クスリのついたテープを歯に毎日30分程貼り付けて徐々に漂白する製品を買い、昨日から使い始めた。

説明によると、徐々に白くなっていって、だいたい2週間ぐらいで効果は飽和するという。もちろん、使用前の歯の写真を撮っておいたので、後で比較するのが楽しみである。ブログに載せるにはあまりに汚いので、不愉快にならない程度にトリミングをして紹介しようと思う。

写真で経過報告といえば、正月にヒゲを延ばしてもみ上げのところの頭髪とヒゲの境界がどうなるか実験しようとしていることを以前書いたが、あの直後「みっともない」と家人の激しい非難に合い、ヒゲは剃ってしまった。

小説とハウ・ツーもの

昨年の夏、本社からいらしたVIPとの懇親会に出たところ、彼がスポーツオタクで、会社に入って初めて私の卓球の知識が役に立った話を書いた(2009/8/14)。

そのとき、スポーツでは話が合ったのだが(といっても私は卓球のことだけだが)、それ以外のところでは、見事にスレ違ったことがまた面白かった。たとえば、彼は自動車に興味があるらしく、私に車の話を
振ったのだが、私は車について語れることは車種と買った値段くらいのものなので、たちまち話が止まってしまった。するとVIPは「せっかくアメリカに住んでいるのに大きな車に乗らないで何してるの」というようなことを言ったので、私は「本を読んだりしています」と言った。そこで、どんな本を読むかの話になった。

彼は、時代物小説が好きで、かなりの量を読んでいるとのことだった。ところが私が「小説はほとんど読んだことがない」と言ったのだから彼は驚いた。「えっ?小説読まないで、じゃ、何の本読んでるの?ハウ・ツーものとか好きなの?」と言ったのだ。なるほど、小説ばかり読む人から見れば、本といえば小説なのであって、それ以外の本はハウツー本ぐらいしか思いつかないのだ。そう思うと、人間の多様さが感じられて面白かった(それにしても、どこにハウ・ツーものばかりそんなに読書する人がいるというのだろうか)。そういえば、15年ほど前、出張のときに隣の席に座った同僚が小説を読んでいたので、小説を読まない私はそれをとても珍しく思って「へえー、○○さん、小説なんて読むんですか」と言ったら、あからさまにムッとして「変わってますね」と言われたことを思い出した。

ともかく、これから大急ぎで小説を読んで、何か書かなくてはならない。面白いかどうかは別にして、デタラメな話ひとつ思いつかないなんて悔しいではないか。

スリープ・トラッカー

ここ2,3年、朝目覚めたときにどうも疲労感がある。たっぷり寝ているのに気持ちよいよりは疲れた感じがあるのだ。

これは、睡眠に問題があるに違いないと思い、いろいろと調べて見た。すると、睡眠中の深い眠りと浅い眠りの周期をチェックするスリープ・トラッカーという腕時計型の面白い製品があることがわかった。http://www.sleeptracker.jp/feature.html
てっきり脈拍で見るのかと思ったらそうではなくて、中に加速度計がついていて、腕の動きをチェックしているのだという。どうりで、効果の宣伝ばかりで、測定原理を書いてあるところがなかなか見つからなかったわけだ。

それで、ネットオークションで中古を買い、先週から使っている。パソコンにつなぐと、夜中の眠りの周期をグラフ化までしてくれる優れものだ。起床時間をセットすると、その直前の眠りの浅い時間に無理なく起こしてくれるアラームもついている(もともとこれが目的の製品である)。

結果を見ると、驚いたことに、私は夜中動いているようで、さっぱり熟睡していないようなのである。「問題発見!」とばかり喜んだが、試しに育ち盛りの熟睡息子につけさせてみたら同じ結果だった。

あとは言うまでもなかろう・・・・

人形俳句写真『舟』

久しぶりに義姉の人形俳句写真だ。

義姉は先日、無事に講習会だか演説だかを終え、参加者の温かい言葉を得て、かなり喜んでいるようだ。

それにしても「舟」が「くつがえる」とはどういうことだろうか。