年別アーカイブ: 2011

清水照美選手を発見!

昨日は東京に出張したのだが、ついでに卓球王国編集部詣でをしてきた。

すると、卓球王国随一の卓球マニア、柳澤太朗くんが、古い雑誌を持ってきて見せてくれた。1968年の卓球レポートだ。そこには、「大活躍の清水照美選手」という見出しがあった。

世界選手権にもアジア大会にも清水という人は出ていないが、この人しか考えられないだろう。もしかするとITTFの記録が間違っているのかもしれないので、他の資料も確認してみよう。

ええーい、決定版だ!

さすがに女子の世界ランキングは完璧にまとめたと思っていたら、また卓球マニアさんからご指摘があった。
以下にそのまま転載させていただく。

>1972年の「坂本」は「阪本」(阪本礼子,四天王寺高から専大)
>1978年の「漆野」は「漆尾」ですね.熊本出身の漆尾珠江(現,高木珠江),右ペンのドライブマン.
>1991年と1994年の山下は「山下富美代」(後に海津富美代).前陣粒高ショートマン(というか,切り下ろすカット性ショート)
>1992年の山下は「山下さとみ」,左のシェーク(だったと思う)で日産自動車で活躍.
>
>あと,1968の「清水」は誰だかわからないです.元ネタを見ても「Shimizu」としか書いていないし… 元ネタ,ところどころスペルミスなどありますが…
>
>とりあえず,気づきましたところだけ.

ひっ。す、凄すぎ・・・

さっそくこれらをすべて直し、兄弟選手も名前を入れて再度アップし直したのが下の図だ。なお、女子1968年12位のshimizuという人は世界選手権にも出ていなくてまったく記録がなかった。誰かの間違いだと思われるが証拠がないので「清水」として載せておく。

女子世界ランクと荻村テープ ~至福の日曜日~

今日は、午前中は荻村伊智朗の1988年の講演会のテープをイヤホンで聞きながら女子の世界ランクの歴史をまとめた(こういうのはやってしまわないと気がすまない)。そして午後からは卓球。まさに至福の日曜日だった。

女子の世界ランクをまとめてみて興味深かったのは、元中国人である小山を除くと、福原の前に日本選手がトップ10に入っていたのは1984年の新保が最後であり、奇しくも男子のそれと同じ年であった。それから2007年の福原まで、実に23年間も日本選手はトップ10に入っていなかったのだ。

80年代以降の日本の卓球は何かがはっきりと間違っていたはずだが、それが何なのか明確にしたいものだ。

卓球マニアたち

世界ランクの歴史を披露したところ、さっそく以下のようなご指摘をいただいた。

「田坂」は「田阪」の誤り
「大宅」は「大家」の誤り
「五島」は「五藤」の誤り
藤井則和に色がついていない

いずれも、平素から札付きの卓球マニアの方々である(1人は卓球王国の編集部員)。さすがである。

さっそく直し、さらにひとつのファイルにして100位まで入れたのでご覧いただきたい。

世界ランクの歴史

水谷が世界ランクのトップ10に入ったとき、それが日本選手として何年ぶりだったのかネットで調べて見たが、出てこなかった。おそらく誰も確認していないのだろう。

2001年以降のランキングは普通に
http://www.ittf.com/_front_page/ittf1.asp?category=wr

にあるのだが、それ以前のはミュージアムコーナーに隠れていた。
http://www.ittf.com/museum/

それを各年の最後のランキングだけを拾って整理したのが下の表だ。こういう表は今まで見たことがないので快挙として誉めてもらいたい。日本選手にだけ色をつけてある。面倒なので外国選手の表記はアルファベットのままにして余計な数字などがはいったままにしている。

日本選手が最後にトップ10に入っていたのは1984年の斎藤清だった。したがって、水谷のトップ10は日本人男子選手としては実に26年ぶりということになる。さらにこの表を見ると、80年代後半からつい最近まで、いかに確実に日本選手のランクが落ち続けてきたかが分かる。一体何が原因でこんなにも落ちていたのか、究明する必要があると思っている。

西村卓二『指導者バカ』を読んだ

アテネ五輪のときのナショナルチーム女子監督、西村卓二さんの『指導者バカ』を読んだ。いろいろと面白かった。

以前から言っているように、やはり彼の指導の最終目標は「よき母親を作る」ことだという。

女子選手の指導者ならではの苦労や、ナショナルチームの監督になったときの体験談などが面白かった。会社の人間育成にも通じる本だということである。

荻村伊智朗の「51%理論」とともに紹介されている「三段論法」も新鮮で大変面白かった。

小学生の活躍

小学生が活躍したおかげでやっと全日本選手権をやっていることが世間に知れたようだ。

これがなければひた隠しにされていたところだ。

それにしても、伊藤美誠ちゃんが破った相手は東北福祉大の松田という選手だが、宮城県の一般チャンピオンで、間違いなくものすごく強いはずである。言っておくが、今の女子中学生の県チャンピオンですら、県内の一般男子の上位者なんかまるっきり相手にならないほど強いのだ。

10歳でそれを破るとは、いったいどれだけのスピードで上達したのだろうか。

「10歳で大学生に勝つなんて凄い」だけではなくて、その大学生はただの大学生ではなく、卓球エリートなのだ。これは、一般の視聴者には説明しないとわからないはずである。なぜわからないかといえば、卓球は相対競技だから、強い選手どうしの試合を見ても、その絶対値がわからないからだ。しかも回転の威力もわからない。馬琳と水谷の試合で、普通にツッツキをしているように見えても、実は我々が返せないほど速くて切れていたりするのだ。

こういうことを分かるようにするためには、やはりレーティングを導入するのが一番だろう。

速報やります

22日、23日と全日本を見に行く。思えば、2007年1月に水谷が初優勝をしたときに見てすぐにアメリカ赴任になったので、それ以来、全日本は生では見ていないのだ。

会場で試合を見ながらこのブログかまたは卓球王国の速報ページに速報を書こうと思う。ただ、世界選手権と違って一方を応援するわけにはいかないし、真面目なことは編集部員が書くので、どんなことを書こうかと思っている。

隣の席になるであろう編集部員たちのオフレコのつぶやきでも「リーク」するか。あるいは田丸さんのことでも書くか。

まあ、気分しだいだ。

卓球のニュースはどこいった?

先日、水谷の世界ランク報道に喜んだかと思えば、全日本をやっているというのに、携帯電話のニュースでは卓球の「た」の字もない。スポーツニュースを7ページ目まで繰って「大石がテニスで練習」なんてのが出てきてもまだ卓球は出てこず、結局最後の9ページ目まで見てもなかった。大石とは野球選手らしいが、卓球の全日本選手権は、野球選手がテニスをしたことよりも軽いのだ。まるで嫌がらせのようですらある。

しかしこれが現実だ。なんとかせねば。

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