カテゴリー別アーカイブ: 未分類

朝食

朝食はピータースか奥さんが作ってくれた、卵とベーコンを使ったものだった。
食卓の近くには防犯のための銃が置いてあり、いきなりそれを取り出して見せられた。
そして、いかに銃を持つことが正しいことかを力説された。

朝からこれである。もう何もかもがtoo much、過剰なジイさんなのだ。

この他に、銃だけが何十丁も置いてある部屋があるのだが、今回はそこは見る機会がなかった。

家中のAV機器と本

ピータースの家にはテレビやオーディオ機器があふれている。ほとんどすべての部屋にモニターが複数あり、そこら中にビデオデッキやDVDデッキ、オープンリールのオーディオデッキまである。そしてメディアは所かまわずだ。右の写真はピータースの寝室だ。なんでこんなに必要なのだろうか。

あと、右の写真は、この家の壁と言う壁を埋め尽くす本の一例だ。こんな本棚が10以上もあるのだ。

朝の目覚め

卓球クリニックの2日目の朝は、ピータースの変な歌声で目を覚ました。前日が遅かったので、9時に朝食の予定だったのだが、私は疲れ果てたのと、翌日も長時間練習だろうからと思い、少し目は覚めていたのだがわざと寝ていたのだ。すると、部屋の外でピータースが「タッタリラララタッタリラララ・・」とか何の歌だかわからないが変な歌をわざと歌って私を起こしに来た。

それでも無視していると、こんどは自慢のステレオで大音量で蒸気機関車の走る音を鳴らし始めた。私は諦めて起きて部屋を出て行ったのだった。

Youとキミ

私がショーンに語った「キミがやりたいなら・・」という台詞がちょっと日本語としては違和感がある。英語でyouと言った文章だからキミと訳したのだが、実は日本語では普通はこうは言わない。「お前」と言える間柄でなければ「ショーンがやりたいなら」と名前で言う。「あなた」でも「そちら」でも「お宅」でもおかしい。どれもこれも何かの色を帯びているので相応しくない。だから目の前の相手に対しても名前で言うことになる。

それで、困るのは初対面で名前を知らない相手と話すときだ。まず名前を聞かないと会話がしにくいのだが、youと言えないのでその名前を聞く質問ができないのだ。「あなたのお名前は?」「お宅さんのお名前は?」「そちらさんのお名前は?」「お手前の・・」もういい!どれもこれもおかしい。しっくりくる言い方がないのだ。それで、youを省いて「失礼ですが、あの、お名前は?」なんて聞き方になるわけだ。こういうときは本当に日本語は不便だ。

「お風呂掃除したい?」

「Do you want to play?」について、足立さんからメールが来た。これは実は卓球をしたいかどうか聞かれているのではなくて、「プレーしてくれませんか」というお願いなのだという。さすが在米27年である。足立さんも奥さんに家事を頼まれるときにまったくこの言い方をされ、最初はかなり違和感があったという。たしかに「風呂そうじしたい?」とか「まき割りしたい?」とか聞かれても「いや、別にしたくはないけど・・」と言いたくなる。でもこれは一応彼らのロジックとしては「やってほしい」よりも相手の気持ちを尊重したつもりの言い方なのだという。

それにしても違和感があるが、「この申し出を受け”たい”ですか?」と聞かれたものと解釈して違和感と折り合いをつけようと思う。

そういえば、お願いの言い方「Can you XXX ?」にしても、直訳すれば「XXXをできますか?」となるが、ちゃんと慣れてお願いだと思って使っているので、Do you want toも慣れるのだろう。ただこれまで、仕事でこう言われたことはなかったから、これはちょっとくだけた言い方なのかもしれない。

私が「やりたくはないけど、キミが私とやりたいならやる」と答えたときの、ショーンのちょっと戸惑った顔が今思い出すとおかしい。失礼だったかな。まあいいや。

深夜の卓球場

結局この日は、午前11時から練習を始めて、5人で交替で午前0時頃まで卓球をするはめになった。私は指導に呼ばれたはずだったが、結局ピータースには一度もアドバイスを請われはしなかった。それどころか、自分の打法を解説するありさまだ。自分がいいプレーをすると、人の話を止めさせて「見たか見たか?」と言い、見てないともう一度やってみせるのだ。やはり私をコーチとして呼んだのは口実だったか。スタンとの試合では試合中なのに自分の技術の解説をする。試合中に自分に勝っている相手にそんなことをやられることほど不愉快なことはないはずなのに、スタンはよく嫌にならないものだ。人間ができているのだろう。

指導をしたショーンとカイルは、私が休んでいると「プレーしたいか?(Do you want to play?)」と聞いてくる。もしかしてこれは英語では「やりましょう」という意味なのだろうか。しかしそれがわからないので、私は質問を文字通りに解釈して「したくはない。でも君が俺とやりたいならやってもいい」と長々と答えることになる。私は最初から「今日は俺は教えに来たので卓球をしたいわけではない」と何度も言っているのに必ず「Do you want to play?」と聞かれるのだ。そうではなくて「やりましょう(Let’s play)」とでも言われればやるのだが。

ピータースは「今日はオールナイトだ」と言っていたが、さすがに0時を過ぎるとやろうという人が少なくなり、最後には卓球場の照明を落として(ピータースは小まめに電気を消す)、ピータースの20年くらい前の試合のビデオを見ながらの雑談となり、1時頃に解散となった。すっかり疲れた様子が写真から分かるだろう。スタンなんか床に寝転がっている。

ピータースは「お前らが止めると言うから俺は止めるんだ」などと言っていた。自分はいくらでもできるという。まったく敵わんジジイだ。

この後、ショーンとカイルは帰り、私とスタンは泊まった。明日は3人だ。何時までやるんだろうか。

鉄道マニア

鉄道マニアの元同僚からメールが来た。彼によれば、日本の鉄道マニアはいろんな国の模型を集めることが多いが、アメリカ人はアメリカの鉄道にしか興味がなく、ピータースも見たところすべてアメリカの模型だそうだ。ただし、アメリカの列車はバカでかいばかりで魅力がないそうだ。また、日本の模型は金属製だがアメリカの鉄道模型はプラスチックのため安価だということだ。ちょうど今週も26万円の模型を買ったばかりだそうだ。

鉄道マニア恐るべし。

鉄道模型7

ここで模型を修理したり改造したりするのだという。幸いこういう模型は高くはなく、どれもこれも10ドルもしないようなことを言っていた。

このブログの読者でひとりは確実に鉄道マニアがいるので、そのうち感想がメールで来るだろう。いろんな意味で黙ってはいられないはずだ。

鉄道模型6

二階にはさらに数え切れないほどの模型があり、いちいち箱から出して説明されてしまった。私は興味がないのだが、彼の嬉しそうな様子が楽しい。

鉄道模型5

そして使われてない模型たちがこの通りだ。古いテレビゲームが3台もあった。
「お前、遊ぶことしか考えてないだろ」と言いたくなる。