丸山議員が「アメリカの大統領は奴隷」と発言したとして問題になっている。
しかし、その発言全体を見れば、アメリカはかつて奴隷だった人種が大統領になるほどのダイナミックな変革を成し遂げた国だと言っているだけのことで、どうまちがっても差別発言ではない。
これを政敵が「問題だ」と騒ぐのは理解できる。それが作戦だからだ。しかし、政敵でもないマスコミまでが一緒になって「問題だ」と騒ぐのはバカとしか言いようがない。本来なら、問題だと騒ぐ人たちをこそ「愚劣ないちゃもんをつけるものではない、人の話が理解できないのか」と批判するべきではないか。
それをあろうことか「アメリカ大統領は奴隷」と見出しにするにいたっては明白な捏造である。新聞もニュースも客商売だからどんな手を使ってでも耳目を集めて騒ぎを作りたいという欲望があるのだからそれも仕方がないことかもしれないが、むしろこういう捏造をこそ徹底的に批判して記事にすれば、正しくかつ売れると思うのだがいかがなものだろうか。
あろうことかわざわざ丸山議員の発言をアメリカに報告して「ご意見」を伺う人まで出てきているが、そういう人は問題を大きくしたいに決まっているので絶対に「失礼な発言」を捏造して報告するに違いないのだ。そっちの方がよほどの問題である。