そのうちのひとつでは、幹事が100円ショップで仮装道具を買ってきて、全員がつけて参加するという、なかなか気の利いた演出であった。
私は最初、河童だったが(他意はないと思う)、途中から交換し合ったので耳などをつけたりしていい具合に酔っ払ったのだった。
最初は面白いのだが、すぐに慣れて仮装はどうでもよくなり、そのままの格好でフッと真面目に仕事の話をしたりするのだが、後で見ると河童の格好で何を話してもダメという感じがする。
ところでこの職場のうちのあるプロジェクトが、実は一部で「呪われたプロジェクト」と言われている。私を含め、このプロジェクトに関係している男性社員全員がある特徴的な髪形をしているのだ!
この男はすでに退社したが、やはり同様であった。よりによってなぜ全員が?とお互いに何か因縁めいたものを感じていたものだった。まさか集められたわけではないと思うが(だとすると目的がわからない)。
ただしコイツはこんなに毛穴があるのに好き好んで丸刈りにしているので我々はニセ物扱いしているが、その努力が買われて今ではリーダーである。飲むとすぐに寝るのが難だ。
そんな楽しい忘年会なのであった。大人になるとこういうことができるので、青少年は20歳になるのを心待ちにして欲しい。