カテゴリー別アーカイブ: 未分類

忘年会

年末に職場関係の忘年会がいくつかあった。

そのうちのひとつでは、幹事が100円ショップで仮装道具を買ってきて、全員がつけて参加するという、なかなか気の利いた演出であった。

私は最初、河童だったが(他意はないと思う)、途中から交換し合ったので耳などをつけたりしていい具合に酔っ払ったのだった。

最初は面白いのだが、すぐに慣れて仮装はどうでもよくなり、そのままの格好でフッと真面目に仕事の話をしたりするのだが、後で見ると河童の格好で何を話してもダメという感じがする。

ところでこの職場のうちのあるプロジェクトが、実は一部で「呪われたプロジェクト」と言われている。私を含め、このプロジェクトに関係している男性社員全員がある特徴的な髪形をしているのだ!

この男はすでに退社したが、やはり同様であった。よりによってなぜ全員が?とお互いに何か因縁めいたものを感じていたものだった。まさか集められたわけではないと思うが(だとすると目的がわからない)。

ただしコイツはこんなに毛穴があるのに好き好んで丸刈りにしているので我々はニセ物扱いしているが、その努力が買われて今ではリーダーである。飲むとすぐに寝るのが難だ。

そんな楽しい忘年会なのであった。大人になるとこういうことができるので、青少年は20歳になるのを心待ちにして欲しい。

次元の違う彼氏

ネットの恋愛指南のサイトに面白いことが書いてあった。

「オクテ女子は卒業!たった1週間で恋愛体質を手に入れる生活習慣」という、まるで疾病関係を思わせる見出しの記事だ。

読んでみると「しっかりスキンケアをする」とか普通のことが書いてある一方「連絡先を知っている男子に片っ端から連絡を取る」「初デートについて妄想してみる」「初めから恋愛モードで攻める」とか、どっちが病気なのかわからないようなことも書いてある。

その一番最初の項目として「次元の違う彼氏とは別れよう」と書いてあった。

まーた次元か!そういう誤用はうんざりだ!と思ってよく読むとその意味は、いつまでもアニメなどの二次元のキャラクターに恋をしていてはいけないというもので、珍しく正しい使い方で感心したのだった。

・・・そりゃそうだろう。

振華ちゃん

大晦日にテレビを見ていたら、ふりかけのキャラクターとして「振華(ふりか)ちゃん」というのが出てきた。

中国スポーツ界の重鎮「蔡振華か!」と思って思わず腰を浮かしたことは言うまでもない。ああびっくりした!

ちなにみ蔡振華はコレだ。似ても似つかんなあ。

 

朝日新聞のプラスチックボール報道

昨年の12月26日の朝日新聞にプラスチックボールの記事が載った。

記事の内容は普通だったが、石川佳純の写真につけられたキャプションが面白かった。

「プラスチックの球を持ってポーズを取る石川佳純」だそうだ。

説明、ちょっと詳し過ぎねえか。まるで目が不自由な人のための字幕放送のようだ。目が不自由ではこの文字を読めないはずだが。

記事で一つだけ違和感があったのが、卓球のボールのことを一貫して「球」と表現していたことだ。卓球界では「ボール」と言っており、プラスチック製のも「プラスチックボール」「プラボール」とか言っているのだが、記事中では「プラスチックの球」と表現されている。

恐らく一般人は卓球については「球」としか言わず「ボール」と書くとかえって違和感があるからなのだろう。記事の主題とは関係ないが、それに気づかされた記事であった。

心地よいアナウンス

出張で新幹線に乗るたびに思うのは、アナウンスの丁寧さだ。

いろいろと説明をするのだが、その声色には本当にお客様に感謝をしているという感じが伝わってきて、笑顔さえ見えるような気がする。

その比較で思い出すのは、アメリカの飛行機のアナウンスだ。いかにもけだるい投げやりな一本調子でズラズラと早口でしゃべり、その裏にある「まったくこんなにヒマ人が飛行機に乗りやがって。おかげでこっちは仕事が増えて迷惑なんだよ。もう乗るなよな畜生め!ギューッ(屁の音)」と言う様子が目に浮かぶほどである。

日本のサービスはやはり心地よい。

会えてよかったです

先日、電車に乗ったとき、ある二人が話していたのだが、片方の人が駅について降りることになった。その人は別れ際に「会えてよかったです」と言った。

この挨拶に私は非常に違和感を持った。日本語には「会えてよかった」という別れの挨拶はない。しかし誰でも聞いたことはあるはずだ。それは英語圏で作られた映画やドラマの訳としてだ。

というのもこれは、英語のIt was nice to meet youの訳だからなのだ。英語のドラマを見ているうちにいつしかそれが身についてしまったのだろう。フィクションと現実の区別がつかなくなったとでも言おうか。

こういう例はいくらでもあるが、その中で私が最大に違和感を持っているのが「○○は最も○○なもののうちの一つです」という言い方だ。日本語では「最も」と言われれば一番のことだから「のうちの一つです」と言われるといつもガクッとくる。

「伊藤条太はもっとも偉大な卓球コラムニスト」と喜ばせておいて「のうちの一人です」でガクッと落とされる、そんな感じだ。一番が何人いるんだよ?と思ってしまう。「同率一番がたくさんいるんだろう」と思うことにしている。

これは英語のone of the mostの訳なのだ。英語の訳のときは仕方がないと思うが、訳でもないのに「もっとも○○なうちの一つです」なんて言われると、なにかトンチでも仕掛けられているような気がするのは私だけだろうか。

パンティショック!

知人女性との会話の中でショックなことがあった。

彼女らは女性の下着として定着していると思われる「パンティ」という言葉を使わないというのだ。いつから使わないのか聞くと、小さい頃から一度も使ったことがないし使っている人を聞いたこともないという。では何というのかと言えば、「パンツ」「下着」だそうだ。

驚いた私は後日、機を見て他の女性たち何人かに聞いてみたが、ほとんど同じことを言われた。理由を聞くと「男性が使ういやらしい言葉」に感じるからだそうだ。

そうはいっても商品の分類としてそう書いてある場合もあるし、下品もなにもこれは正式名ではないか。アメリカでも使うし。などと言っても無駄である。「とにかく使わない」そうだ。

日本中の男子が何十年もの間慣れ親しんできたこの言葉が虚構だったというのだ。なんということだろうか(というほどのことでもないが)。

君たちは知っていたか!どんなに真面目な会話であっても男が「パンティ」と言うだけで即「いやらしい」とレッテルを貼られてしまうのだぞ!ましてやスキャン・・・おっと。

まあ、下着会社の社員でもないかぎり真面目な会話で男がそんなことを言う必要もないわけだから、そのレッテルは正しいのかもしれない・・・。参りました。

相合牛

以前から辞書には並々ならぬ関心をよせていたので、広辞苑を頭から全部読んでみようと思っている。

それで電子辞書で「あ」からひとつづつ読み始めたが、期待通り、思いもしない単語に出くわした。

そのひとつが「相合牛(あいあいうし)」だ。これは冗談でもなんでもなく、一頭の牛を二人以上で共有することだという。同様の用法で他にも「相合井戸」「相合ギセル」というのがあった。「相合ギセル」は、男女二人が1本のキセルでタバコを吸うことだという。

いずれも死語になるのも当然の言葉といえよう。

営業マンMさんと卓球

以前、このブログや雑誌の連載でも紹介したことのある「営業マンMさん」と初めて卓球をした。

彼は高校を卒業してから27年間というもの、自分が卓球をしていたことをひた隠しにし、奥さん以外の人に卓球歴を語ったことは一度もなかったという。

それが3年前、私と仕事で一緒になった時に、私があまりにも堂々としかも「異常な熱意」で卓球について語るのを聞いて、カミングアウトをしたという方なのだ。

それで昨夜、Mさんと初めて卓球をすることになった。30年ぶりの卓球であるにもかかわらず、フォアロングもバックショートもツッツキも横回転のレシーブも普通にできたのが感動的であった。

「自転車と同じで忘れないもんですね」とMさんも感動を隠し切れない。

しかも呆れたことに「現役時代より入るような気がします」とまで語る。「30年間の人生経験が卓球に活きているんだと思います」だそうだ。あるかそんなこと!

店にあった表ソフトと裏ソフトを打ち比べて、裏ソフトの方が打ちやすいことに気がつき「裏にしていればよかった」と後悔しているのも可笑しかった。

呆れたあきらめの悪さだ。卓球を捨てたくせに、上手くできなかったことが今でも悔しいのだ。

それほど卓球というのは人の心に深く突き刺さる何かを持っているということなのだろう。

あるいは、そういうウジウジしたヤツに限って卓球をするということなのだろうか。

そんな思いを巡らせた夜であった。

ギリギリ卓球の人

拙著『ようこそ卓球地獄へ』に感動したという茨城県の大友秀昭さんという方から熱烈なメールをいただいた。

紹介してくれたご自身の卓球歴によれば、大友さんは、ガリ勉タイプでスポーツとは縁遠い小学生時代だったのが、中学に入って卓球をやったら他人より上手くでき、がぜん卓球にのめり込んで人生が変わったのだという。

スポーツではまったくの落ちこぼれで、運動能力テストをやれば公式記録がつけられないほどの級外だった彼が、中学では持ち前の研究心で部員全員を異質にし、県大会出場決定戦までいったのだという。

それから挫折と成功の紆余曲折を経て、現在は、あろうことか「ハンドソウ両面1枚」というスタイルで、お仲間からは「他に同じ競技をやる人が誰もいないから、仕方なく卓球のルール内で試合をしている状態」と言われているという。

ううむ、確かにこれは「ギリギリ卓球」の境界領域かもしれない。ラケットケースも渋すぎる。

「全日本選手権ホープレスの部に出場することを目指してこれからも鍛錬を積んでいきたいと思います。その会場で条太さんにお会いできることを楽しみにしております」だそうだ。

ええっと・・・私は出場ではなくて取材で行きたいものである(笑)。

それにしても、ハンドソウラケットといえば、カーブドライブとか威力が出ることが利点のはずだが、両面一枚って・・・。いろーんな意味で絶対に対戦したくない相手である。

Page 30 of 236« 最初へ...2829303132...最後へ »