広州の世界選手権で、日本代表の女子チームと写真を撮ってもらった。
家で9歳の息子に自慢してみせると「この中で一番強いのは誰?」と聞く。私にも覚えがあるが、こいつは、いつもそういう無意味な質問をするのだ。聞いてどうするわけでもないが、聞きたいのだ。それで、一番活躍した平野早矢香選手(私の右隣)を指差した。すると、息子、「一番弱い人は?」と聞く。ちょっと判断できないので「わからない」と答えると「えー、お父さんじゃないの?」だとこのガキ。そういう意味かよ。わかってるなら聞くな。
中国リポートを書いている方から指摘があった。トイレの戸の内側に書いてある「来也匆匆、去也冲冲」は、「またのご利用をおまちしています」ではなくて「慌てて入るとも(来也匆匆)、出る時はしっかり流せ(去也冲冲)」ということだそうです。お恥ずかしいです。ここに訂正いたします。失礼しました。
たった今、広州の世界選手権から帰ってきた。この1週間、卓球に偏った書き込みばかりで、一般の人はあまり面白くなかったと思うが、また日常のバカ話を書きたいと思う。しかし世界選手権の威力は大きく、これをきっかけにこちらを読んでくれる人もいたらしく、500件を超えるアクセスがあり、この勢いを維持したいと思う。
広州の空港で見つけた面白い写真をアップしておく。左が「小心地滑」で、滑らないように気をつけてということらしいが、なんか、小心者が地滑りをするようで可笑しい。すべる様子のマークがあるところも可笑しい。しかもここは床が絨毯なので、誰も滑りそうにない。
右の写真は、トイレの個室の戸の内側。字から意味を想像すると、「またのお越しをお待ちしています」ではないだろうか。あちこちに書いてあるならわかるが、あたりには書いておらず、ここだけだ。よりによって男子トイレの戸の内側であるから、これは「また大便をしに来て欲しい」という意味だろう。なんだかあまり来たくはない。わざわざこう書くということは、本当は嫌なのに違いない。
どういうわけだか、ここに書かないと書いた昨日、310件という、一日の最高アクセスを記録した。不思議だ。
来週からの世界選手権に向けて、特設ブログができたようなので、これから2週間ぐらいはそちらに書き込みし、こちらはしばらくお休みします。みなさん、こちらhttp://www.world-tt.com/をご覧ください。中央右側のピンクの『条太のぶるるん広州日記』というところをクリックしてください。
なお、「koがついたら100%女性」と書いたところ、さっそくゲストブックで「~彦」という男性が沢山いるという指摘を受けました。すっかり見落としていましたのでここに訂正させていただきます。
アメリカ人と仕事をしていて、メールなどで知らない名前に出くわすと、それが男性か女性か見当がつかないのだが、アメリカ人に聞くと確信を持って応えてくれて大変心強いとともに「なるほど、わかるもんだね」と感心している。逆に、アメリカ人から日本人の性別を聞かれることもよくあり、私は自信を持って教えてやれて気分がよい。「ミナコ」といえば絶対に女性に決まっているわけだから、仕事の中で自信をもって言える数少ない事がらだ。
たびたび聞かれるので、日本人の名前から性別を推測するコツを教えてやって、ありがたがられた。
それは以下のような傾向だ。
1.母音が4つ以上の場合、女性である確率2%
2.母音が3つの場合、女性である確率70%
3.母音が2つの場合、女性である確率90%
4.母音が1つの場合、女性である確率30%
5.最後がkoの場合、女性である確率100%
確率はだいたいの目安だが、実際には仕事相手の女性の半数の最後がkoなので、大いに重宝されている。マイクは母親がアメリカ生れの日本人なのだが、「たしかに自分の母親もその姉妹もみんなkoがついている。知らなかった」と驚いていた。良いことを教えてやったと嬉しくなった。
床屋に行ったのが原因というわけではなかろうが、月曜の夕方から熱が上がり始め、夜には39度2分になった。結局、木曜まで38度の熱が下がらず、やっと今朝から平熱に戻り出社することができている。他の人にうつさないようにと、会社では個室に閉じこもって仕事をしているが、隣の席だったマイクは今朝から熱を出して休んでいるという。そういえば月曜の夕方に話した相手がマイクだった。悪いことをした。
ブログを始めて以来、5日も書かなかったのは初めてだが、逆にアクセスが増加したのは興味深かった。考えてみれば当然で、毎日書いていれば読む方は1日1回しかアクセスしないが、更新していなければ、まだかまだかと何回もアクセスするので、実は書かないほうがアクセス数は増加するのだ。あまりに書かないとそのうち減るんだろうが、今回ぐらいのブランクだといつもの10%増ぐらいのアクセスだった。
それにしても高熱はきつかった。特に最初の夜がひどく、頭と体が痛くて寝られなかった。幸い消化器系は大丈夫だったので吐き気はなかったのだが、それでも辛かった。いつもわたしはこういう場合、もっと酷い思いをしたであろう人たちのことを想像して我慢することにしている。いつも考えるのは太平洋戦争で飢えとマラリアで死んで行った日本軍兵士たちのことだ。薬どころか食料も家もなく、高熱を発しながら雨に打たれて死んで行った人たちだ。こんなに温かい布団に入って食料もあってどう長くたって1週間も我慢すれば死ぬことはないという環境なのだから、彼らが経験した苦痛と恐怖に比べればこんなものは冗談にもならない程度のものだ、と言い聞かせるのだ。
消化器系が良好なため、熱にうなされながらも夜中に「バフォーッ」と大きな屁をした。すると、同じく風邪のため私と同じ部屋に寝かされていた12歳の次男が「ん?なに?」と言った。熱にうなされながら私の屁に返事をしたのだ。
そこで一句。
『 父の屁に 応えしわが子 虫の息 』 季語:屁(夏)
いつもは妻に髪を切ってもらっているのだが、月末には広州に行くので、床屋に行くことにした。愛ちゃんに会えるかもしれないのにあんまりみっともない格好では行けない。そこで、デビッドの真似をして、会社の昼休みに床屋に行ってみた。ここいらの床屋は、髪の毛の掃除も適当で首筋に毛の切りクズがついたままになるのだが、そのまま仕事をして痒がってみるのも面白かろうと思い、あえて挑戦してみた。
以前の赴任者の話で、床屋に言って「1インチ(2.54cm)だけ切ってくれ」と頼んだつもりが、1インチにされた人がいるというから油断はできない。
行ったのは、会社の近くにあるコスト・カッターズという、いかにも安そう名前の店だ(いったいどんなアコギなコストカットをしているのだろうか)。店内は日本の床屋とほとんど同じで、順番待ちで座るイスのところにおいてある雑誌まで日本の床屋と同じで、私のまったく興味のもてないモデルの雑誌ばかりだった。どうして床屋の雑誌はああつまらないのだろうか。
切り方はそう日本の床屋との違いには気づかなかったが、眉毛をスペーサー付きのバリカンでバリバリと刈られたのは人生で初めての経験だった。耳掃除や肩叩きなどはしない。首筋の毛を払って最後にデビッドのようにパウダーをつけられて終わりだ。かかった時間は20分弱で、値段は14.9ドル。後で聞くと宮根さんがいつも行っているところは10ドル以下だという。損した。何がコストカッターズだ。
それにしても、もみ上げの処理のなんとデタラメなこと。これが床屋に行った直後のもみ上げだろうか。やはり首筋には大量の毛がついていたが、そのまま仕事をしても痒くなかった。考えてみれば、毛がついて痒いのは、それが衣服の内側について肌に向かって突き出すからで、むき出しの首に毛がいくらついていたところで、それだけでは痒くはないのだ。何事も経験してみるものだ。
赴任して車を買うときに、店員にオーセブンとかオーシックスと言われて分からなかったが、これは07年とか06年という意味だった。「覚えなきゃダメよ」とやさしいお姉さん(おばさん)に言われた。これは車に限らず、普段の会話で西暦年を言うときには誰もトゥーサウザンドとかゼロセブンとか言わず、みんなオーセブンと言うのだ。知ればそれだけのことだが、なかなか教科書や英会話教室の学習ではわからないことがあるものだ。
電子レンジのことはみんなマイクロという。microwave ovenなんだが後を省略してるのだ。マイクロとは小さいという意味だから、誤解を生みそうなものだが、一般人がマイクロと言う機会は電子レンジについて話すぐらいしかないのだろう。日本人の携帯(電話)、天然(ボケ)と同じだ。
車屋の店員が自動車のことをカーとは言わず、みんなvehicleヴィヒクルというのも面白かった。カーよりも正式、丁寧な印象を与えるかららしい。「クルマ」と「自動車」のようなものだろう。
写真がないと寂しいのでまたまたビートルズのジャケットのパロディを載せた。『リボルバー』だ。これもノートに描いたもので、ひとりだけクラスメートの似顔絵にしてある。この根気と熱意を何か他のことに使えなかったものか。