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微笑ましい話

先日、知人から非常に微笑ましい話を聞いた。

その知人は50代の銀行員なのだが、京大ボート部出身の同僚がテレビを見てすっかり石川佳純のファンになり、50代にして卓球を始めることを決意し、都内の卓球教室に通い始めたという。ファンである石川のいる世界に少しでも近づきたいということだろう。いやはや、卓球ファンとしてはなんとも微笑ましい話だ。

もうひとつ、別の微笑ましい話を思い出した。全日本で女子シングルスの優勝会見のとき、石川に対してどこかの記者が「負けてしまった平野さんとか福原さんの分もがんばりましたか?」というような意味の質問をしていた。石川が平野や福原の分も頑張らなくてはならないいわれはない。ロンドン五輪でのチームワークを見て3人が仲間だと思い込んでいるのだ。国内ではチームでもなんでもなく敵どうしなのに。もちろん石川は無難な答えをしていた。微笑ましい。

藤井さんからの手紙

トップページで今野さんが藤井基男さんのことを書いたのを読んで、藤井さんのことを思い出してしんみりとした。藤井さんは電子メールは使わなかったので、連絡はいつも手紙だった。遠隔地にいたためもあって、藤井さんからこれほど手紙をいただいたのは私ぐらいのものだろう。

お会いするときでさえ、新幹線の日時の連絡が手紙で来たのが、今となっては忘れられない思い出だ。

卓球王国で連載を始めたときは、藤井さんからお褒めの言葉をいただき、どれほど勇気づけられたかしれない。

最後に藤井さんにお会いしたのは、アメリカ赴任中の一時帰国の際に、成田空港の蕎麦屋で昼食をご一緒したときだ。藤井さんはかなり痩せていて、冷やしたぬきそばを注文したがほとんど汁しか召し上がらなかった。

藤井さんの手紙にあるように「連載の最後の日まで」しっかりと書いていきたい。

偉大な先達に合掌

他にどこが?

昨日買った清涼飲料水に「カラダまですっきり」と書いてあった。「カラダまで」って、「カラダの他にどこがすっきりするというのだ?」という反論を思いついて可笑しくなった。こういう文句をつけて面白がるのが私の楽しみである。

東京のトラック

全日本のとき、車に乗っていると、前のトラックが異様に傾いていた。ここ東京は、どんなに極端なことも起こりうる大都会なのだ。と思ったが、私が東京人で、山形の田舎に行ってこういう光景を見たら「いやはや田舎は人も車もデタラメぶりのスケールが違う」などと感心したに違いない。

ま、こんなことは地域に関係ないということだろう。結局、地面が一部窪んでいただけのことであることが、数十秒後にわかったのだった。

人気編集者

全日本の会場で、卓球王国の編集者である渡辺友が、なんと中学生からサインをねだられ、あろうことか、選手たちと同じ色紙にサインをしていた。いったいどういう経緯で、執筆者である私を差し置いてサインなどせがまれたというのだろうか。

ちなみにそのサインは・・・なかなか面白くてよろしい。

粋なオブジェ

先週、出張で東京の天王洲(てんのうず)というところにある東横インに泊まった。するとホテルの前に大きな屑籠が置いてあって、缶飲料の段ボール箱が詰めてある。その恰好がなんとも味わい深く、不要な廃棄物をあえて玄関先に放置することで、かえってその廃棄物の持つ人工的な魅力が立ち上る面白い試みだと思った。

写真を撮ろうと近くに行くと説明書きのプレートが設置してあった。なんとこれはただの屑籠ではなくて、芸術家による作品だったのだ。

そりゃそうだよな、ただのゴミをこんなところに置くわけないよな、と思った。それにしても芸術作品といっても、段ボール箱など雨でそのうちドロドロになるだろうから従業員が定期的に新しいゴミと入れ替えているのだろう、と思ってハッとした。そんなわけあるかい!近くでよく見るとやはり、これらはすべて石膏で作られた偽物の段ボール箱であり、この芸術家が創作したものだったのだ。

以上のように、私はこのオブジェの正体を段階的に理解するに至ったのだが、さて、このホテルの宿泊者たちはどう思っているのだろうか。ほとんどの人がただの屑籠だと思っているのではないだろうか(実際、私は以前もこのホテルに泊まっていて、そのときはプレートに気づかず本気でただの屑籠だと思っていた)。

そうだとしたらこの作品の作者は嬉しいのだろうかガッカリなのだろうか。多分嬉しいに違いない。「ええ、ゴミ箱だと思ってくれればいいんです」と言うだろう。なにしろ芸術家は変わり者だから、とりあえず意外なことを言うのに決まっている。

カメラマンが震えた試合

男子シングルス準決勝、町飛鳥vs吉田海偉。とんでもない試合だった。なにしろ町も吉田もお互いに理不尽なまでの強打者だ。ゲームはもつれにもつれ、最終ゲーム、中盤から追いついた吉田が10-9でマッチポイント。それまで吠えまくっていた吉田が、このときだけは唇に人差し指を当て「落ち着け」と自分に言い聞かせて沈黙した。

それは勝負の恐ろしさを知る男にとって最善の感情コントロールだっただろう。しかし、勝負は残酷である。その懸念通りに次のポイントを取られ、かつて全日本を2度制した男は、最後は町の若い力に11-13で屈した。

撮影を担当していた、プロレス中継出身のカメラマンがあまりの試合に「凄い試合でした。カメラを持つ手が震えました」と語った。

その映像を編集しながら、今度は私が指先を震わせている(病気ではありません)。

もちろん、映像は震えていないのでご心配なく。

一番黄色い人

『ザ・ファイナル2014.1』を毎日編集している。黄色のユニフォームがよいと書いたが、もっとも黄色い人が見つかった。

東京アートの塩野選手だ。短パンまで黄色い人はそうそういない。しかもアクロバティックなカットが得意ときた。編集のし甲斐がある。

 『ザ・ファイナル2014.1』サンプル映像

先日、全日本で撮影をしてきたDVD『ザ・ファイナル2014.1』のサンプル映像を作成したので、ご覧いただきたい。

https://world-tt.com/ps_movie/movie_member.php?selMovNum=170

本編は今編集中だ。撮影中は全部の試合を見ることはできないから、撮影された映像のほとんどが初見の状態で編集をしているのだが、昨年よりも明らかに素晴らしいプレーが収められていることがわかり、我ながら完成が楽しみだ。さて、編集をしていて思うのは、黄色のユニフォームっていいなあということだ。映像的にフェンスの青とよく合うのだ。反対に、青や黒っぽいのや柄ものはあまり映えない。黄色のユニフォームが増えると嬉しいなあ。あと、回り込んだ拍子に台の角に短パンがひっかかって脱げたりする選手がいると嬉しいなあ。誰か選手生命を賭けてでもわざとやってほしいものだ。

あと、とっても惜しいカットがあった。松平健太が田添健汰との試合で、最後の一本を取ったとき、田添のボールが松平の頭上高く舞い上がった。松平はそれを正面を向いたまま腰のあたりで後ろ手でキャッチしようとしたのだが、惜しくも取りこそなった。これが見事とれていれば素晴らしいシーンになっただけに残念だ。来年もトライしてほしい。

Yahoo!にデビュー

担当編集者の渡辺友くんからメールで「見せたい画像がある」とファイルが送られてきた。開いてみるとYahoo!サイトの画面だ。「今更こんな広告を見せてどうなるというのだ?」と思ったがそうではなく、なんと卓球の日本代表関連の記事で、私のブログがリンクされてるではないか!

リンクとはいえ、ついにYahoo!デビューだ。もう何桁も違う人数のアクセスがあるに違いないと、さっそくこの日のアクセス数を調べてみて愕然とした。

69人だった。

はあ?ろ、ろくじゅうきゅうにん?しかもその前日までも大体日に10人以上はアクセスがあるから(2008年の広州大会の速報を読んでいる人がいるとは驚きだ)、Yahoo!掲載による正味のアクセス数は60人だ。ひーっ。何が起きているのだろうか。

「サーサージャパン」はトップページに写真入りで紹介されていたから、それをクリックした人の数は何万、いや、何百万人いたかもしれない。ところが私のブログをクリックした人は60人。なんたる低比率だ。

「条太」とか「ぶるるん日記」とか、ふざけた名前が悪かったのかもしれない。ふひーっ。

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