先日、知人から非常に微笑ましい話を聞いた。
その知人は50代の銀行員なのだが、京大ボート部出身の同僚がテレビを見てすっかり石川佳純のファンになり、50代にして卓球を始めることを決意し、都内の卓球教室に通い始めたという。ファンである石川のいる世界に少しでも近づきたいということだろう。いやはや、卓球ファンとしてはなんとも微笑ましい話だ。
もうひとつ、別の微笑ましい話を思い出した。全日本で女子シングルスの優勝会見のとき、石川に対してどこかの記者が「負けてしまった平野さんとか福原さんの分もがんばりましたか?」というような意味の質問をしていた。石川が平野や福原の分も頑張らなくてはならないいわれはない。ロンドン五輪でのチームワークを見て3人が仲間だと思い込んでいるのだ。国内ではチームでもなんでもなく敵どうしなのに。もちろん石川は無難な答えをしていた。微笑ましい。