●ラージ用攻撃ラケット
●木材5枚+メリオレートカーボン2枚
●グリップ:FL・ST
※ローター式ペンホルダー角丸型もあり
『普段は硬式、たまにラージ』。そんな“なんちゃって”ラージプレーヤーはネットミスをするたびに夢を見る。「今のボールが硬式だったら……」と。ラージボール最大の醍醐味はラリーが続くことなのに、すぐにミスをしてラリーが続かない、コントロールしにくい。そんなあなたが「ラージって楽しい!」と思える可能性を秘めているラケットが、ヨーラの『アルデンテカーボン LB』だ。
7月に岡山で開かれた全国ラージボール大会の男子シングルス一般Aで優勝した香坂亮志選手(天狗乃舞)はこのラケットを使用。「ラージボールでよくある強打時にボールが潰れてのミスが少ないことと、ボールコントロールが高性能であることがこのラケットの特徴」とコメントしている。
実際に香坂選手のスマッシュのスピードは素晴らしく、それでいてミスが極めて少ない。このラケットはラージ専用に開発された独自の形状を採用することで、強打時のボールの変形を最小限に抑えているという。そのことによりミスなく、安定してボールを強く飛ばすことを可能にしているのだ。
実際に打ってみると、力を入れなくても楽にボールを飛ばすことができ、若干台から距離をとっても飛距離が出るのでボールが台に収まってくれる。そしてネット際、台の奥と自分の狙ったところにボールが飛んでくれる心地良さがある。
今回、比較のために弾みの良い7枚合板ラケットも使用してみたが、ボールを飛ばすのに力が必要で、さらにその力みからコントロールが難しかった。その点『アルデンテカーボン LB』は軽い力でもボールが飛んでくれて、ストレスなくプレーできる。また球持ちの良さも特筆すべきポイントで、下回転に対するドライブ強打をほぼ硬式の時のスイングで打つことができた。硬式とのあまりの打球感の違いに、ラージに少し苦手意識のあった筆者だったが、今回の試打で「ラージって楽しい!」と思うようになった。
『アルデンテ』とはイタリア語で “歯ごたえのある”という意味で、パスタなどを茹でる時にわずかに芯が残っている茹で上がりの目安とされる。そんな『アルデンテ』という名前を冠したこのラケットは、“なんちゃって”ラージプレーヤーをきっと “歯ごたえのある”ラージプレーヤーに進化させてくれるに違いない。
●従来のカーボンより硬いメリオレートカーボンをアウターに配置している
担当:王国編集部
【2019年】
【2018年】
【2017年】
【2016年】
【2015年】
【2014年】
【2013年】
【2012年】
ラバー
ラケット
シューズ