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ヨーラ ライザー48[ヨーラ]

●テンション系裏ソフトラバー
●厚さ:MAX・2.0mm
●スポンジ硬度:48°

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『リズム』を超えた『ライザー』。
硬さを感じさせない
高グリップシート

 『リズム(rhyzm)』、そして『ライザー(rhyzer)』。2つのラバーの商品名を見比べると、その語尾から、両者の立ち位置が想像がつくだろう。そう、『ライザー』は『リズム』の上位版的な位置づけのラバーなのだ。
 使いやすい性能と、リーズナブルな価格が魅力の、ヨーラ『リズム』シリーズ。中でも、より性能を高めた『リズムP』が看板ラバーだが、その『リズムP』をさらに上回るラバーとして開発されたのが、『ライザー』なのである。
 『ライザー』に採用されたのは、ピンクが特徴的なスポンジ。気泡がかなり大きい、スピン性能が高いタイプで、比較的ソフトな『ライザー43』と、ハードな『ライザー48』の2つのラインナップが揃う。今回紹介するスポンジ硬度48度の『ライザー48』は、かなりハードな打球感が予想されるが、打つとそこまでの硬さを感じない。その秘密は最新技術で生まれたトップシートにある。シートは比較的軟らかめで食い込みが良く、ボールをキャッチする感触を生む設計だ。
 この『ライザー48』について、ヨーラジャパンの小川洋さんに聞いてみた。「性能面では『ヨーラ マックス』のようなグリップ重視タイプです。従来の『マックス』よりも軽い力でシートが反応してくれるので使いやすく、特に特殊素材系ラケットに非常にマッチします」。またヨーラ契約選手の村井桂選手(日野自動車)は、このラバーを両面に愛用している。「引っかかりが良いので、私のように回転をかけて連続ドライブするプレーに向くラバーです。かかるラバーなのに、バック面ではフラット系の打法もやりやすい。また、相手に先手を取られた時にも、ストレートへのカウンターで抑(おさ)えが効く点も気に入っています」(村井選手)。
 元々の『リズム』より価格が上がった点は残念だが、ヨーラの新たな最高峰ラバーとなった『ライザー』。「48度は硬すぎる」と敬遠する選手にこそ、ぜひ一度試してみてほしい。良い意味で裏切られる一枚だろう。

食い込みが向上したトップシートとハードスポンジ

担当:王国編集部