●テンション系裏ソフト
●厚さ:MAX+・2.1・1.9㎜
●オープンプライス
軽くボールを突いてみた感想は「硬い」。指でラバーを押してみても、ハードな弾力性を感じる。そしてそのラバーから放たれるボールは、速い。そのラバーとは『ブルーストーム Z1 ターボ』。『ブルーストーム』シリーズ最新作であり、50度のハードスポンジを搭載したトップ仕様モデルである。
ベースとなっている『ブルーストーム Z1』は従来よりも薄めで、スピンを重視したトップシートに、従来よりも厚く、反発力を増した47.5度のスポンジを合わせたラバー。『ブルーストーム』シリーズ中、スピード、スピンともに最高性能のトップモデルであったが、スポンジをより硬いものに変更し、さらなるパワーモデルとして生まれたのが『Z1 ターボ』というわけだ。
新作『Z1 ターボ』はどのような選手層にマッチするラバーなのか、ドニックの国内代理店を務めるイルマソフト株式会社スポーツトレーディング事業部の瀧澤光功さんに聞いてみたところ「前・中陣でピッチの早い連打で攻める選手」とのこと。
ドニックには同じくブルーのスポンジを搭載した看板ラバー『ブルーファイア』があるが、『ブルーストーム』のほうがトップシートが薄いため軽量で、若干球離れが早い。そうした性能に50度のハードスポンジを搭載することで、スピーディーかつ威力ある連続攻撃を可能にしている。ドニック契約選手のジェラルド(ポルトガル)、ディヤス(ポーランド)らが使用した際にも、前陣での攻撃面で高評価を得たという。
これまでの『ブルーストーム』シリーズは、軽打でもスピードが出て、回転もかかるため、「バック向きかな?」という印象だったが、『Z1 ターボ』はパワーを生かして、フォア面での使用がオススメ。ゴリゴリのフォアドライブで攻めるペンドラにも好まれそうな性能である。反発力も強く、コントロールが難しく感じるのであれば、スポンジ厚を一番厚いMAX+から、2.1mmにしてみるのもアリかもしれない。
誰もが使いやすい、というラバーではないが、トップ選手を唸らせ、満足させるだけのパワーを秘めている『Z1ターボ』。力自慢のハードヒッターはぜひ、この破壊力を味わってほしい。
粒間隔の狭い回転重視のトップシート。50度のスポンジは反発力も抜群
担当:卓球王国編集部
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