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卓球用具レビュー

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エクステンド GP[ヤサカ]

●テンション系裏ソフト
●厚さ:特厚・厚

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ユーザーのハートもグリップ?
モヤモヤを吹き飛ばす、
スピード系テンション

 誰が呼んだか、「裏ソフトのヤサカ」。この老舗(しにせ)メーカーがそう呼ばれるのは、『マーク V(ファイブ)』の存在感のみならず、各ジャンルに実力のある「看板ラバー」を配しているからだ。
 スピン系テンションの『ラクザ』シリーズに、粘着性の『翔龍(しょうりゅう)』と『輝龍(きりゅう)』、高弾性の『マーク V』、そしてコントロール系の『オリジナル』とまさに隙(すき)のない布陣(ふじん)。しかし、スピード系テンションについてはハイエンドモデルの『プライド』が昨年末に廃番。少々手薄になっていたのだが、それに代わる形で発売されたのが、この『エクステンド GP(以下:GP)』。『GP』とは、すなわち「グリップ」だ。
 「今さらエクステンド?」と感じる人もいるかもしれないが、実は『エクステンド』は今でも『ラクザ』に次ぐ売上を記録。まだ現役バリバリなのだ。
 『エクステンド』シリーズでも、スポンジを硬くしてスピード性能を高めた『HS』、逆にスポンジを軟らかくした『SD』があるが、『GP』はシート・スポンジとも完全にリニューアル。ラバーの見た目からして、軟らかくて透明感がある『エクステンド』のトップシートとは異なる。
 しかし、両者を打ち比べてみれば、ドライブでは確実に『GP』のほうがボールが上方向に飛び出し、より深いボールになる。かつて『エクステンド』の爽快な打球音に魅せられた者としては、もう少し元祖のテイストも残してほしかったと感じるが、ラバーの「エネルギー効率」は確実に向上。硬さを増しているプラスチックボールでも打ち負けない。
 各メーカーともスピン系テンションを大々的に宣伝している昨今(さっこん)。しかし、フラットに当てた時にコントロールが難しく、相手の回転に影響されやすいスピン系は、実はかなり使い手を選ぶラバーだ。トップ選手に憧(あこが)れ、使いにくさを感じながら我慢(がまん)してスピン系を使い続ける「モヤモヤ系」の選手が、卓球界には相当数いると推察(すいさつ)される。
 そんな選手には、球持ちの良い木材ラケットや弾み抑(おさ)えめの特殊素材ラケットに、スピード系の『GP』を合わせてみるのもオススメ。台から距離を取ってもガンガン打ち合えるだろう。
 価格は4600円(税別)と抑えめで、同じスピード系だった『プライド』より千円以上安いのがうれしい。ユーザーのハートをがっちりグリップする一枚となるかどうか、注目だ。

粒の間隔が広めのスピード系の粒形状。スポンジ硬度は43~48度

担当:王国編集部