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フットワーク[XIOM]

●卓球用シューズ
●カラー/サイズ:
 オレンジ/24.0~27.5cm、
 ブルー/21.5~30.0cm、
 パープル/21.5~25.0cm

心躍るルックスと
足を包み込む履き心地で
フットワークも軽やかに

 実にXIOMらしい。従来の卓球シューズのイメージを一新する一足が、颯爽と登場した。
 この『フットワーク』、まずは何よりデザインである。近年、各社からリリースされている卓球シューズを見ると、かつて主流だった白ベースのものが減り、実にカラフルなモデルばかりになった。それ自体は悪くないのだが、「各社、右へならえ」とばかりに派手なカラーリングが増えすぎた印象もぬぐえない。
 その点、『フットワーク』は、ベースとなるソールが白で、アッパーが明るく鮮やかなグラデーション・カラー。独自性、存在感、シンプルさ、そして上品さも兼ね備えている。
 また形状面も目新しい。アウトソールは多くの卓球シューズが複数のパーツに分かれているのに対し、一体型構造となっており、足への負担を軽減するという。そして意匠は六角形の突起の集合。この突起が前後左右へのストップとダッシュを繰り返す卓球のフットワークに最適なグリップ力を生み出す。
 ソール以上に特徴的なのがアッパーだ。内側のみメッシュが生かされ、「サイドレース」構造となっている。これはデザイン面のアクセントになっていると同時に、内側がへこんだ足の形状にジャストフィットさせる設計だ。実際、ソフトな履き心地で、足を優しく包むようだ。
 以上のように、見た目の斬新さを、履き心地という機能面にも直結させたデザインなのだ。XIOMの金俊洙さんは言う。「一般の卓球シューズだと、仮に外を歩くと疲れますが、『フットワーク』なら疲れません。適度な重さがあってクッション性に優れるため、長時間プレーしても疲れないのです」。ルックスと履き心地を両立、それが『フットワーク』なのだ。
 優しいフィット感を重視したアッパー設計のため、激しい動きを伴う男子シニアクラスでは、アッパーが軟らかすぎると感じるかもしれない。足全体をしっかりホールドするタイプを求める選手には向かないが、「ソールはしっかり、アッパーはソフト」という履き心地の快適さを好む人には最適だろう。
 何より、クールなルックスに惹かれて、このシューズを手に取る人が多いのではないだろうか。お値段は卓球シューズの中でもハイエンドクラスだが、それでも購入欲をそそられる一足だ。

内側にのみ採用された「サイドレース」が、足を包み込むような履き心地を実現

担当:王国編集部