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リベルタ シナジー +[ダーカー]

※5月発売予定
●木材5枚+イザナス®カーボン2枚
●グリップ:FL・ST・中国式ペン

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木材の老舗が
新たな可能性を解き放つ
珠玉のアウターカーボン

 ここ最近、特殊素材のトレンドは威力+使いやすさの「バランス型」だ。カーボンでありながら、軟らかめの打球感で回転がかけやすく、コントロールもしやすい。それでいて適度な弾みを備えた特殊素材ラケットが人気を博している。
 プラボールへの移行により、打球感が硬くなり、スピード・飛距離・回転量が落ちたとされるが、それらを補填できる「バランス型」の特殊素材が選手のニーズにマッチしているのだろう。
 各メーカーが「バランス型」の特殊素材搭載ラケットをリリースする中、桧単板を中心とした木材ラケットの老舗・ダーカーも特殊素材ラケットの開発に乗り出した。それが衝撃吸収性に優れたファイバー素材「イザナス®」にカーボンを織り合わせた「イザナス®カーボン」を搭載した『リベルタ』シリーズだ。
 シリーズ第1弾として昨秋発売された『リベルタ・シナジー』はインナー(内側)タイプだが、今回紹介する『リベルタ・シナジー+(プラス)』はアウター(外側)に「イザナス®カーボン」を搭載し、よりスピード重視のタイプになる。
 卓球界では初採用の「イザナス®」だが、軽さもウリである。特殊素材を組み込むと、どうしても重量が重くなってしまいがちだが、「イザナス®」自体が水に浮くほど軽い素材のため、ラケット重量も抑えられている。高性能化とともに、重量も増加しつつあるスピン系テンション裏ソフトが主流の現在においては、軽量なのもうれしいポイントだ。
 性能面は文句なし。ドライブはしっかりと弧線弾道を描き、中陣からでも安定したドライブ連打が可能。攻守にオールラウンドに力を発揮する。インナーの『シナジー』と比べると『シナジー+』のほうが、アウターであるために、ハッキリと素材の特性が活きている印象。
 何より試打をしてみて感じたのは打球感の良さ。アウターに特殊素材を組み込んでいるが、打球感は今流行の「バランス型」に漏れずマイルドで、ボールを一瞬キャッチして弾き出す感覚がある。特殊素材を入れてただ弾ませるだけでなく、心地良い打球感を実現している点はさすがダーカーである。
 時代のニーズに合わせ、木材ラケットの老舗・ダーカーが踏み出した特殊素材という新領域。イタリア語で「解放」を意味する『リベルタ』の名のとおり、新たな可能性を解き放つ珠玉の一本と言えるだろう。

5枚合板の上板のすぐ下に特殊素材を組み込んだ王道の合板構成。板厚は6.0mmと標準的

担当:王国編集部