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ジェネシス S[スティガ]

●粘着性裏ソフトラバー
●厚さ:特厚・厚

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「ラケットのスティガ」が見せた
中国ラバーの新提案

 ラケットの印象が強いスティガ。中国トップ選手の使用実績は圧倒的であり、国内でもラケットに関するスティガのブランドイメージは高い。
 対して、スティガのラバーというと、ラケットの影に隠れているというのが正直な印象だ。高品質な日本製ラバーを中心に商品をリリースしているが、大ヒットにまでは至っていない。
 そんなスティガが今年の夏に送り込んだラバーの新製品は、実は見逃せない一枚だ。この『ジェネシス』は、中国製の粘着性トップシートに、日本製のテンション系スポンジを組み合わせた、テンション系粘着性ラバー。ソフトな『S』と中硬度の『M』、2種類のスポンジ硬度違いをリリースしている。
 スティガスポーツジャパンの塩野真人さんに聞いてみた。「スピードよりスピン、コントロール、耐久性などを重視したラバーとして開発しました。若い選手にしっかりとしたフォームを身に付けられるラバーになっています。私自身も使用していますが、カットのコントロールやサービスの切れ味が素晴らしい一方で、カウンターでも引っかかりが良いのでやりやすい。もちろん攻撃型選手も満足できる威力が出せると思います」。
 スティガとしてはスピンとコントロールを推(お)しているが、実際に打ってみると、従来の中国ラバーより確実に弾(はず)む点が印象的だ。特にソフトスポンジの『S』は、濃いオレンジ色が一見硬そうな印象を与えるが、実際には食い込みが良く、「いかにも中国ラバー」といったクセが少なく、扱いやすい。高価格帯のスピン系テンションラバーと比べると、確かにスピード面は控えめだが、「コントロールがウリ」のラバーというよりは、むしろ「粘着性なのに弾むラバー」という印象を受ける。
 スティガが中国ラバーの開発に着手したのは3年前からだという。中国トップクラスの契約選手をかかえているスティガだけに、中国ラバーへの着手はむしろ遅すぎたのではとも思えるくらい。しかし、扱いやすい高性能に加え、手に取りやすい価格と、ヒットする要因を備えた一枚に仕上がった。
 genesisは「起源」の意。「今後もさらに中国ラバーの開発に力を入れていきます」(塩野さん)というスティガは、今後、ラバーでも存在感を見せてくれそうだ。『ジェネシスS』は、その起源となる注目の一枚なのだ。

ツヤのあるトップシートに日本製の弾み重視のスポンジ

担当:王国編集部