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卓球用具レビュー

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水谷隼 ZLC[バタフライ]

●攻撃用シェークラケット
●オープンプライス
●木材5枚+ZLカーボン2枚
●グリップ:FL・ST・AN

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プラボール時代に日本のエースが選んだ相棒
NEWデザインで
生まれ変わった『水谷隼』

 今春リリースされた新ラケットではあるが、その性能について、あまり細かく説明をする必要はないのかもしれない。そのワケは、このラケットが数々のタイトルを獲得してきた大ヒットラケットのリニューアルバージョンだからである。
 この『水谷隼・ZLC』は、日本男子のエース・水谷隼(beacon.LAB)が長く愛用していた『水谷隼』の後継モデル。今年1月の全日本選手権で歴代2位となる通算7度目の男子シングルス優勝を果たした水谷の左手に握られていたラケットである。
 2007年に発売された『水谷隼』は、アウター(上板のすぐ下)に軽量で高反発のZLカーボン(以下ZLC)を搭載した高反発の攻撃用ラケット。国内外の多くのトップ選手に使用者がおり、その性能の高さは折り紙付きだ。
 『水谷隼・ZLC』は『水谷隼』の合板構成、形状はそのままに、昨年7月に発売されたスーパーZLC搭載モデルの『水谷隼・SUPER ZLC』(卓球王国ベストギア・オブ・ザ・イヤー2014受賞)のデザインを踏襲し、グリップに配されたラインの色を変更している。
 ZLCを使用しているだけあって弾みが良く、スピードは抜群。やや直線的で、低い弧線を描いてボールが飛び出していく。筆者の技術では、やや扱いきれない印象だが、トップ選手好みの弾みと威力を秘めている。前陣~後陣で、幅広いプレー領域で様々な打法を駆使する、水谷のようなプレースタイルにマッチしたラケットだと感じた。
 以前はさらなる弾みを求めて『水谷隼・SUPER ZLC』を使用していた水谷だが、プラスチックボールでは、ラケットの弾みに自身の感覚がフィットしなかった。そこで弾みを落とした『水谷隼・ZLC』を試したところ、ボールをつかむ感覚があり、それ以降はこのラケットを愛用しているという。
 ラケット変更後、自身2度目のITTFワールドツアー・グランドファイナル制覇、全日本選手権優勝と好調。水谷にとってプラボール時代をともに戦う最高のパートナーとなっている。
 はっきり言って斬新な技術、革新的なギミックが組み込まれた新作ではないが、選手の求める「強さ」を秘めた“王道”と呼べる1本だろう。前作『水谷隼』同様、この『水谷隼・ZLC』も長く、そして多くの選手に愛される名作となりそうだ。

●ZLカーボンを上板のすぐ下に配置。5.7mmと薄めの板厚が回転のかけやすさを生み出す

担当:王国編集部