卓球用具レビュー

トップ卓球用具卓球用具レビュー

ティモボル CAF[バタフライ]

●攻撃用ラケット
●¥7,500+税
●木材3枚+CAファイバー2枚
●グリップ:FL・ST・CS

≫試打動画はこちら 試打動画アイコン

握った瞬間にボルを感じられる普及モデルが登場

 選手名を印したラケットは数多くあるが、その中でもバタフライから発売されている『ティモボル』シリーズは知名度、人気ともにずば抜けていると言っていいだろう。
 ドイツの英雄であり、37歳の今も世界のトップとして活躍するボル(ドイツ)が実際に使用する『ティモボル ALC』を筆頭に『ティモボル ZLC』、『ティモボル ZLF』と高性能な高級モデルがあり、国内はもとより世界中でヒットしている。そのシリーズに新たに手頃な価格帯の3本が加わり、11月1日に発売されたが、その中から1本のラケットを紹介したい。
 『ティモボル CAF』は、特殊素材を得意とするバタフライが新たに開発した「CAファイバー」が搭載された初・中級者モデルのラケットだ。
 「CAファイバーは木材由来の繊維を、卓球用ラケットに適した性能を持たせるために特別な加工を施した特殊素材です。他の特殊素材よりも柔軟性に優れていてしなりやすく、かつ適度な弾みがあります。そのため球持ちが良く、回転をかけやすいため、コントロール性に優れたラケットになります」とバタフライ研究開発チームの早瀬満氏は語る。
 ラケット名の「CAF」は「コントロール・アシスト・ファイバー」の頭文字から付けられた。
 初・中級者にとって大切なことは狙ったコースにしっかりと打てる用具。柔らかい打球感と平均重量82グラムと軽量な『ティモボル CAF』は、向上心のある初・中級者にぴったりな1本だ。
 「『ティモボル CAF』に合わせてもらいたいラバーは『ロゼナ』です。ハイテンション系ラバーを使用することで、前、中陣からのドライブ攻撃をさらにパワーアップさせてくれます」(早瀬氏)。
 『ティモボル CAF』は『ティモボル』シリーズの普及モデルであるため、価格を手頃に抑えていることも魅力。しかし、普及モデルとはいえ、そこはバタフライ。性能と品質、デザインに妥協はなく、クオリティの高さはさすがだ。
 まずは『ティモボル CAF』を使用し、レベルが上がってきたら上位シリーズに移行していくことも、シリーズラケットならではの楽しみである。

柔軟性を持つ「CAファイバー」の色は赤