●テンション裏ソフト
●厚さ:MAX・2.0・1.8mm
2009年の発売から、続々とシリーズ展開を続け、現在のラインナップは13種類。『ヴェガ』シリーズはラバー界において一大勢力となっている。中級者層をメインターゲットにしたスピン系テンションから、エントリーモデルに粘着性、さらに表ソフト、粒高と「『ヴェガ』に無いものは無い」と言わんばかりの品揃えだ。
この春、『ヴェガ』シリーズに、新たに加わったのがこの2枚。一枚はカットマン用として開発された『ヴェガ DEF』。そしてもう一枚が今回紹介する『ヴェガ ツアー』である。
『ヴェガ ツアー』はシリーズにおけるハイエンドモデルで、『オメガVII(セブン)』にも採用されている「サイクロイド技術」を取り入れ、これまでの『ヴェガ』を凌駕(りょうが)するスピンとスピードを実現。
しかし、決して「暴(あば)れ馬」というラバーではなく、平均45度と硬すぎず軟らかすぎずの中間硬度のスポンジを使用し、バランスを重視したモデルとなっている。
打ってみた感想は「どこか飛び抜けた部分があるラバーではないが、全体的にバランスの取れた万能タイプのラバー」といった具合だ。グリップ力のあるトップシートと食い込みの良いスポンジの組み合わせは、回転がかけやすく、コントロールもしやすい。
そして弧線の描きやすさも特徴的。軽く打っても、自然と軌道(きどう)が弧線(こせん)を描き、回転系技術において高い安定感を発揮。これは中級者層にとっては強い味方である。『ヴェガ プロ』など、他の『ヴェガ』シリーズを使用し、レベルが上がるにつれ、性能に物足りなさを感じるようになってきた選手にはピッタリの一枚と言えよう。
また、シリーズ最高の性能だけあって、価格も5千円とシリーズ最高。それでも、価格に見合うだけのポテンシャルは秘めている。弊誌別冊「卓球グッズ2018」内での試打でもコストパフォーマンスの面で高い評価を受け、「同価格帯のラバーと比べても高性能」との声もあった。パッケージに「成功」や「頂点」を連想させるゴールドを採用した点からも、XIOM(エクシオン)のこのラバーに対する自信が伺える。操作性の高さを継承しつつ、次のレベルに進化した新たな『ヴェガ』。金色の一枚で、輝く未来をつかみ取れ。
スポンジ硬度は45度。シートの粒もやや細めで食い込みが良い
担当:王国編集部
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