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卓球用具レビュー

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カーボネード190[スティガ]

●攻撃用シェークラケット
●合板構成:木材5枚+カーボン2枚
●グリップ:FL・ST・CP

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TeXtreme(テキストリーム)の弾丸が
スティガの新境地を切り開く

 スティガといえば、『クリッパーウッド』や『エバンホルツ』といった高品質、高性能のスウェーデン製木材ラケットが揃う。そんなラケットラインナップに、意外な新人『カーボネード』シリーズが加わった。この『カーボネード』シリーズ、これまでのスティガラケットとは一線を画す、革新的な特殊素材ラケットなのである。
 スティガはこれまでもカーボンを使用したラケットはリリースしていたが、薄めのカーボンやインナータイプなど、木材の良さに少しのスパイスを加えるためにカーボンを使用した、控えめなラケットが多かった。それとは対照的に『カーボネード』はアウターにカーボンを挟み込んだ、バリバリの特殊素材ラケット。レーシングカーのボディやテニスラケットなどにも使用されている硬質で頑丈、軽量の「TeXtreme」というカーボン素材を卓球界で初めて使用している。
 シリーズは『カーボネード145』と『カーボネード190』の2種類。その違いは、カーボンを組み込む角度にある。『カーボネード145』はブレードを正面から見た時に、ラケットヘッドに向けて45度の角度でカーボンを配置し、スピードを向上させながら、弧線の描きやすさを重視。そして今回紹介する『カーボネード190』はラケットヘッドに向かって90度にカーボンを配置し、スピードを追求したモデルだ。
 「スピード重視のアウターカーボン」と聞くと、どうしてもガチガチの打球感をイメージするが、板厚が5.8mmと薄めのためか、打球感はそこまで硬くは感じない。ドライブは速く、低い弧線を描いて飛び出し、その弾道を言葉で現すならば、「弾丸」という言葉がふさわしい。ただ、しっかりインパクトできた時は良いボールが行くのだが、筆者の腕前では、コントロールが難しい印象も受けた。直線的な弾道のスピードドライブでグイグイ攻めるトップ志向の性能と言えるだろう。
 見た目にも美しく、「さすがスティガ」と言える仕上がり。カーボンの破壊力と、スティガらしい木材の良さが相まって絶妙なバランスを保っている。これまでのイメージを覆し、あえてスティガがアウターカーボンをリリースしたのもうなずけるクオリティだ。
 カーボン素材と木材の融合を見事に実現させた『カーボネード』。今後、スティガが木材ラケットだけでなく、特殊素材ラケットのジャンルでも独自のポジションを築いていく、革新の1本となるかもしれない。

上板のすぐ下にカーボンを組み込んだ。板厚は5.8mmとやや薄め。丁寧で美しい仕上がりは、さすがスティガ

担当:王国編集部