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卓球用具レビュー

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エボリューション MX-S[ティバー]

●スピンテンション系裏ソフトラバー
●厚さ:2.1・1.9・1.7mm

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スピンに特化した
ドイツラバーは進化の過程で
中国ラバーに近づいた

 多くの新作ドイツラバーが市場を賑わす昨今、それぞれの違いを明確に把握できている人は少ないのではないだろうか。各社ともそろって「プラスチックボール対応」を謳い、グリップ力、スピン性能の高さをアピールしているからだ。
 では、今回紹介するティバー『エボリューションMXーS』はと言うと、これまたプラ対応でスピン性能がウリ。でも「また同じ?」と思うなかれ。ティバーによると「スピン性能重視」ではなく「スピン性能特化」であり、ハードな打球感で知られる同社『エボリューションMXーP』以上にハード設計だという。どうやら突き抜けて個性的な設計で生まれたラバーのようだ。
 このラバーの最大の個性は、まさにハードさにある。スポンジだけでなくトップシートもかなり硬い。それもそのはず、トップシートの粒は数あるスピン系ラバーの中でも特に太く、粒の間隔も狭くなっている。これは中国製粘着ラバーに近い設計で、まさしくスピン性能に特化したことがわかる。
 実際に打つと、やはりかなりハードだ。軽いミートで楽に飛ぶタイプではなく、擦って飛ばす打法に特化。グリップ力があるためカウンターがしやすく、対下回転ドライブは抜群に強い。また硬さと引っかかりによりストップやツッツキもやりやすい。
 これらはまさに中国ラバー寄りの使用感と言えるだろう。パッケージ裏面には「粘着を帯びたプロ仕様トップシート」とあるが、実際のシート表面は中国ラバーのようなベトベトした粘着性があるわけではなく、マットな質感で引っかかりが良い程度。いわば微粘着といったところで、ドイツテンションらしいスピード性能もあるので、中国ラバーほどの極端なクセはない。
 『MXーP』が、正統派の最高峰ラバーであるのに対し、この『MXーS』は異端派……と言ったら大げさかもしれないが、かなり個性派であることは間違いない。ドイツラバーの進化の多様性を象徴する『MXーS』。使用者は選ぶが、「ハードでかかるラバー」の愛好家にとっては、待望の一枚ではないだろうか。

かなり太くて間隔が狭いスピン性能重視の粒形状。真紅のスポンジは硬度約47.5°とハード

担当:王国編集部