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卓球用具レビュー

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フレイタス ALC[バタフライ]

●攻撃用シェークラケット
●オープン価格
●木材5枚+アリレートカーボン2枚
● FL・ST・AN
●ブレード:157×150mm
●板厚:6.0mm
●平均重量:86g

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天才左腕の系譜を継ぐ一本。
使い込みたい「球持ち系ALC」

 今、欧州を代表する男子の左腕選手は誰か。やはりドイツのボル。そして最近では、ポルトガルのフレイタスだろう。そのフレイタスとの共同開発モデルとして、4月にバタフライから発売されたのが『フレイタス ALC』だ。
 フレイタスのラケット選びのポイントは「総合的なバランス」。威力を重視しながらも弾み過ぎず、球持ちの良いブレードを求めて埼玉・所沢のバタフライテックにも足を運んだ。バタフライ・研究開発チームの岩瀬祐介さん曰く、フレイタスは一度使うと決めたら簡単には変えない「こだわりの男」だという。
 アリレートカーボン(以下ALC)使用の選手モデルといえば、まず『ティモボル ALC』が思い浮かぶ。しかし、この『フレイタス ALC』は同じALCでも、デンマークの鬼才・メイスが使っていた『メイス』がベース。フレイタスはこの『メイス』を長く愛用していた。
 上板の材質は、同じ南洋材でも『フレイタス ALC』のほうが『ティモボルALC』より軟らかめ。実際に打球した感触も、より柔らかく感じる。ALC使用モデルで、選択の幅が広がったのはユーザーとしてはうれしいところだ。
 このラケット、使ってみて最も印象的だったのは、中陣で打球した時の安定感。インナー系のラケットよりも確実に弾むのに、ボールが直線的に飛ぶ感じがなく、しっかり弧線を描く。長年ALCのラケットを使い続けている、とある王国編集部員も「今までで一番使いやすいALC」という感想をもらした。
 硬めのスピン系テンションと合わせても感じられる球持ちの良さで、前陣のカウンターでも、中陣で打球点が落ちても、威力あるボールが打てる。ボールセンスは遠く及ばなくとも、気分はもはやフレイタス、なのである。
 ちなみにフレイタスはデザインにもなかなかこだわるようで、このシンプルなラケットデザインにたどり着くまで、何度も修正を繰り返したという。
 強烈な自己主張はないが、使い込むほどに愛着が沸くデザインと性能。寡黙なプロフェッショナル、フレイタスの人柄がにじみ出るような一本だ。

板厚は6.0mm。『ティモボル ALC』の5.8mmより0.2mm厚い

担当:王国編集部