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Q3[ミズノ]

●テンション系裏ソフト
●厚さ:特厚・厚・中

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社運を賭けた本気の一枚。
Q3、いよいよデビュー

 ひと言で言えば、お金がかかっているラバーだ。ミズノが新しく発売した裏ソフトラバー『Q3』は、ミズノ卓球部門が社運を賭(か)けて作り上げた秘密兵器。『Q3』は卓球界を席巻(せっけん)するモンスターに化けるかもしれない。
 ミズノというと、シューズでは第一人者の位置を獲得しているが、ラケット・ラバーではどうしても突き抜けていない印象があるだろう。それは他ならぬミズノ自身が感じていたことである。その壁を打破するため、そして他社と差別化をするために、日本国内にあるゴムの専門会社に出向き、卓球用ラバーの共同開発を提案したのだ。
 「20社以上を訪(たず)ねましたが、門前払いのところもありました。その中でスピード感を持って、真剣に取り組んでくれたのが住友理工さんでした」
 そう語るのはミズノの樋口直矢さん。
 年商420億円を超える大企業である住友理工が前向きな姿勢を見せたチャンスを逃すまいと執拗(しつよう)な訪問と電話攻撃で見事に口説(くど)き落とした。
 「我々は電車の揺れを抑える免震(めんしん)ゴムなど、人の目に触(ふ)れない部品の開発をしてきました。スポーツ業界への参入は大きなモチベーションになります」と住友理工・間瀬さん。そして両社の共同開発がスタートし、わずか2年で『Q3』は誕生した。あの『テナジー』(バタフライ)は、開発に10年も要していることを考慮すると早すぎる。その理由を単純明快に間瀬さんは語った。「私たちは分析はプロなんです」。
 つまり、今世界でトップラバーと言われている『テナジー』を分析し、製造方法や性能数値を割り出した。あとはその数字を追ってゴムの性能を引き上げていけば良い。着目したのはゴム自体の開発だ。卓球のスポンジもシートもゴムで作られているために、そもそものゴムの性能が高くないと、良いラバーは作れないと判断したのだ。
 そして完成した『Q3』。ミズノは宣伝にも力を入れて、各地でプロモーション活動や試打企画を行っている。それだけ本気であり自信のラバーなのだ。ボールへのグリップ力、回転量、そしてコントロール性能は非常にレベルが高い。特に他のラバーにはない、ねっとりとした食いつきは特筆もので、相手の回転に負けずに、自分の回転をかけ返せる。
 名前の『Q』はクエスチョン。今のラバーで良いのか? というユーザーへの問いかけだ。アンサーは使った人だけがわかる。性能数値は嘘(うそ)をつかない。

硬い47度のスポンジは、ハードヒッターに好まれそうだ

担当:王国編集部