●攻撃用ラケット
●木材5枚+ゼフィリウムエックスカーボン2枚
●グリップ:FL・ST・CP
●厚さ:5.7mm
●平均重量:85g
12年の秋に発売されたエクシオンの『ハヤブサ』シリーズ。そのトップモデルが今回紹介する『ハヤブサZXi』なのだが、今あえてこのラケットに注目するのには理由がある。それは13年世界ジュニア選手権モロッコ大会で男子シングルス優勝の張禹珍ジャン・ウジンが使用していたラケットだからだ。
エクシオンとしては初の世界タイトルを獲得した記念すべきラケット、『ハヤブサZXi』に今一度スポットを当ててみよう。
『ハヤブサ』シリーズは「ゼフィリウム」という特殊素材を使ったシリーズで全5種類のラインナップ。『Zi』と『Z+』と『Z』は「ゼフィリウム」を、『ZX』と『ZXi』はゼフィリウムとカーボンを編み込んだ「ゼフィリウムエックスカーボン」が使われている。
特殊素材の性質がよくわからないという人は、ゼフィリウム自体は軟らかい素材で、カーボンが入ると硬くなるとイメージしよう。『ハヤブサZXi』はゼフィリウムエックスカーボンを使い、威力とスピードにこだわりながら、軽量化を実現させたラケットである。
実際に打つとわかるが、軽量の割にかなりボールスピードが速い。トップスピードまで一気に加速して、前陣で相手を抜き去るような小気味良いドライブ連打が可能だ。それでいてソフトタッチの時には良い意味で弾まないため、台上技術が飛びすぎてしまうことも少ない。前陣プレーに最適なラケットだろう。
弾みが良いラバーと合わせれば中〜後陣の引き合いやロビングまで、プレー領域を選ばない。世界ジュニアでの張禹珍は縦横無尽なプレーで中国選手を翻弄。パワー勝負の打ち合いでも優位に立つなど、韓国の天才のプレーを十二分に引き出した。
『ヴェガ』や『オメガ』という看板ラバーに比べると話題にならなかったが、世界ジュニア優勝という実績で性能を証明した『ハヤブサZXi』。ラバーだけでなく、ラケットでも旋風を起こしそうだ。
担当:王国編集部
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