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オメガVIIツアー[XIOM]

●テンション系裏ソフト
●¥7,700+税
●厚さ:MAX・2.0mm

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超ハードなスポンジが
トップ選手の世界を
垣間見せてくれる

 頻繁に用具を変える鄭栄植(ジョン・ヨンシク/韓国)だが、この『オメガVII(セブン) ツアー』もたびたび使っている。本人としては現在、調整中といったところだろう。
 鄭栄植が求めるスポンジはどんどん硬くなっていき、『オメガVII ツアー』の硬度は55度。18年5月に行われた世界選手権で韓国の銅メダル獲得に貢献した時は52.5度の『オメガVII アジア』を使っていたが、さらに硬くなっている。
 日本戦で水谷隼、張本智和のツインエースに勝利し、その強さを見せつけた鄭栄植は、10月から始まったTリーグにもT.T彩たまの一員として参加。SNSでは人柄の良さも目立ち、好感度もうなぎのぼり。より身近な存在になっている。
 鄭栄植は18年にXIOMと契約し、彼のような「ツアープロ」(海外ツアーに参加して賞金を稼ぐプロ)のために作られたのが今回紹介する『オメガVII ツアー』だ。今までのラバーに比べてスポンジを硬く調整。55度のスポンジは、上級者が好むと言われる47.5度に比べても相当に硬いので注意したい。
 一般選手にとっては硬すぎる設計だが、押したり、伸ばしたり、いなしたりを使いこなす変幻自在の鄭栄植のバック技術を叶えてくれるラバーと思うと、少し背伸びをしてでも使いたくなってしまう。
 実は『オメガVII ツアー』はスポンジ硬度に合わせて、トップシートも少し改良しているという。その恩恵なのか、スポンジ硬度ほどの硬さは感じないが、それでも使いこなすのは難しい。生半可な気持ちで手を出すと危険だ。
 「このラバーは本当のハードヒッター用です。トップ選手仕様として発売しました。『オメガVII アジア』(52.5度)よりも硬いラバーがほしいという上級者はぜひ体験してほしい」とXIOMの金俊洙さん。
 筆者も怖いもの見たさで使ってみたが、ワンコースの練習ならば驚くほどのスピードボールが出せる。しかし、オールになるとミスを連発した。やはり使いこなせるのは、常に良い体勢で打つことができる上級者だろう。
 使い手を選ぶため、大ヒットするラバーではないが、XIOMの最高レベルのラバーであることは間違いない。『VII ツアー』を使い、トップ選手の世界を少しいてみてはどうだろう?

非常に硬質な55度のスポンジ。かなりのパワーを要求される