派手なシューズが増えてきた。派手というよりは個性的といったほうが良いのだろう。もともとトップ選手は個性的なデザインのシューズを好む傾向がある。卓球のラバーは赤と黒しかないのだから、シューズはウェアとともに、もっと斬新な色で着飾っても良い。
そもそも近年のシューズのデザインが個性的になってきたのには理由があるようだ。それはシューズの詳しい性能がよくわからないので、デザインで選ぶという人がほとんどらしい。つまり見た目勝負。単純に好き、嫌いがわかれる部分はウェアと似ているかもしれない。
しかし、見た目だけじゃないのが総合スポーツメーカー・ミズノの強み。専門的な研究を重ね、足を酷使する卓球に適したシューズを作り続けてきた。その結果、世界最強の中国ナショナルチームもミズノとシューズ契約を締結。これ以上ないお墨付きだ。
そのミズノが今回、今まで以上の自信を持って新製品を発表した。シューズの製品名には、突き詰めた性能という意味を込められてアルファベットの最後の文字『Z』が冠された。『ウエーブメダルZ』の性能はいかに?
まずミズノシューズの中で『メダル』シリーズはクッション性重視、安定性重視の位置づけということを覚えておきたい。足への衝撃を抑えて疲れにくく、ブレないというコンセプトを持っている。前作『メダルA』も好評だったが、『Z』は何が進化しているのだろう。
「前作とはアッパー部分を大きく変えています。今までは人工皮革とメッシュのものでしたが、『Z』はベースのメッシュの上にウレタン素材を配し、柔らかくて、さらにブレないものになっています。また、小指部分には人工皮革を当てることで、サイド方向へのブレも抑えています」(ミズノグローバルフットウエアプロダクト本部・中谷俊貴さん)。
メッシュでの足馴染みの良さはもちろん、グッと力を入れてもブレないサポート力がある。実際に履いてみてもシューズの中で足が動かない安定性を感じることができた。特にサイドに振られた時の踏ん張りがきくことで、体重を支える力とそこから復元する力にその性能が発揮されている。
スピードとスピンやスポンジ硬度などでラバーの性能は数字で表現されるが、シューズにはそれがないので、性能がわかりにくいのは仕方がない。しかし、だからこそシューズを学び、自分に合った、より良い性能のものを探したい。もし面倒くさいと思う人で、安定性がほしいと思っているのであれば、『ウエーブメダルZ』を選んでおけば間違いないだろう。
グリーンのメッシュの上からネイビーのウレタンで強度を上げている
担当:王国編集部
【2019年】
【2018年】
【2017年】
【2016年】
【2015年】
【2014年】
【2013年】
【2012年】
ラバー
ラケット
シューズ