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ラザントビート[アンドロ]

●スピン系テンション裏ソフト
●¥5,500+税
●厚さ:2.1・1.9・1.7mm

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軟らかいけど、ヤワじゃない。
『ラザント』シリーズの末っ子は
芯の通ったしっかり者

 インパクトのあるアメコミ風のパッケージに、ケミカルグリーンのスポンジといえば『ラザント』シリーズ。初代『ラザント』発売当初はそのスポンジカラーに度肝を抜かれたが、今ではスピン系テンションラバーの中で、着実に地位を築いている。そんな『ラザント』シリーズに昨年の春、6番目の兄弟『ラザントビート』が登場した。
 このラバーの特徴は、その軟らかさ。シリーズで最も軟らかい37.5度のスポンジと、そのスポンジに合わせて設計された、粒の間隔が広く軟らかいシートを組み合わせている。一般的に粒間隔の広く空いたシートは回転量が落ちるとされているが、『ビート』のシートは、グリップ力に定評のある『ラザントパワーグリップ』『ラザントグリップ』と同じ素材を使用しており、回転性能も高いという。
 開発の経緯をアンドロジャパンの柴田文雄さんに聞いていみた。「これまで『ラザント』シリーズには『パワーグリップ』のようなハードなものから、『パワースポンジ』のような“ややソフト”なタイプまでありましたが、“ソフト”というカテゴリーはありませんでした。そこで初・中級者でも扱いやすく、ラバーの性能を引き出せるスーパーソフトタイプをリリースしました。ボールをつかむ感覚が強く、グリップ力において高く評価していただいております。ユーザーの方からも『軟らかいラバーは回転が落ちる印象だったけど、良い意味で裏切られた』『ドライブの弧線が高く、自然とボールが安定する』と好評です」。
 弱いインパクトや軽いタッチでも、しっかりとボールをつかみ、弾き出す安定感が『ビート』のウリ。粒間隔が広く、軟らかいタイプのトップシートの懸念材料であった回転量も、他のスピン系テンションに引けを取らない。むしろ、ボールの食い込みの良さによって、シートのグリップ力の高さが一層際立った印象で、打球点を落としてドライブをかけたり、多少つまって打球した時にも、しっかりボールをグリップして弧線を描かせられる。試合の中で万全の体勢で打球できない場面も多い初・中級者にとって、この咄嗟の場面でのフォロー能力は魅力的だ。
 軟らかくコントロールしやすいラバーだが、ただ使いやすいだけではない。『ラザント』シリーズならではのグリップ力の強いシートが生み出す、回転力がこのラバーの核であり、強みである。トップモデルの『パワーグリップ』から初級者でも使える『ビート』まで、あらゆる選手層に向けたラインナップとなった『ラザント』シリーズ。さらにユーザーを取り込み、グリーン旋風は勢力を増していくだろう。

粒の間隔が広く空いたトップシート、気泡の大きな緑のスポンジともに軟らかく設計されている

担当:王国編集部