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V>15 エキストラ[VICTAS]

●スピンテンション系裏ソフト
●MAX・2.0mm

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VICTASの本気ラバー
相手のボールに負けない、
深く鋭い弧線を創造する

 「相手の回転に負けずに打ち返せる」、VICTASの新作裏ソフト『V>15エキストラ』がウリにしている性能だ。上回転でのラリーで回転に押されることなく、打ち合いで優位に立てる、というのが上級者がラバーに求める性能で、選手がラバーを選ぶひとつの基準になっている。『V>15』は、その「打ち合いで勝てる」という性能をとことん追求して完成したのだ。
 上級~トップ選手の試打感想、そして卓球王国6月号の広告でヤマト卓球が募集したモニター調査での手応えも上々のようで、7月末の発売を前にして、良い評判が聞こえてくる。
 「ドライブ対ドライブで負けないパワーと強いトップシートがウリです。今までの『Vシリーズ』はサービスからの3球目攻撃に特化したスピードが特徴でしたが、『15』はラリーでの強さを追求しました。そして『Vシリーズ』の良さでもある弾みの良さは継承しています。台から下がってのラリー戦では負けません」と話すのはヤマト卓球商品開発部の仲村錦治郎さん。
 仲村さんにラバーについて取材している時、最後にとある動画を見せてくれた。それは某実業団で『V>15エキストラ』を試打した際に、ある選手が最初のフォア打ちで3本連続オーバーミスをし、笑いが起こるものだった。やらせではなく、ラバーの反発力の高さに選手たちは新鮮な驚きを感じていた。
 通常ならば弾みすぎるラバーは逆に使えないと言われるが、ドライブをかけた時には、グリップ力が強いシートがボールをグッと引っかけて弧線を作るため、不思議とコートに収まる。むしろスピードのあるボールが突き刺さるという表現のほうが適切だろう。極端に上に飛ぶラバーではなく、ボールがコート深くに鋭く入ってくれる。
 ヤマト卓球史上初の6千円の高価格は、「勝負できるラバー」という自信の表れだ。プラボールになり、弾みがほしいと感じる選手、スピードがほしいと感じる選手、そして何より打ち合いで勝ちたい選手は、この『V>15』の性能に驚くに違いない。

上級~トップ選手に好まれる47.5度のスポンジ硬度

担当:王国編集部