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オフチャロフ オリジナル センゾーカーボン[ドニック]

●攻撃用シェークラケット
●木材6枚+カーボン2枚
●グリップ:FL・ST・AN

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2枚の中芯材が生み出す「パワー」と「スピード」
オフチャロフの新相棒はパワフル8枚合板 !!

 世界のトップで活躍する契約選手といえば卓球メーカーの「顔」。ドニックの契約選手陣にも、ワルドナー、パーソン(ともにスウェーデン)らのレジェンドプレーヤーをはじめ、豪華な面々が顔を揃える。その中で、今もっとも旬な選手をあげるならば、オフチャロフ(ドイツ)、この人だろう。昨年の5月にはそれまでの5年契約にプラスする形で、ドニックと今後15年の契約延長を発表、通算20年にわたる大型契約を結ぶなど、ドニックは大きな期待を寄せている。
 当時25歳のオフチャロフに対して、15年後の40歳まで契約を結ぶということは、選手として過ごすであろう期間における「生涯契約」と言っても過言ではなく、ドニックとオフチャロフの信頼関係を感じさせるニュースだった。
 そんなドニックの看板選手、オフチャロフが現在使用するラケットが昨年の秋にリリースされた。それが『オフチャロフ オリジナル センゾーカーボン』である。このラケットの特徴は独特の合板構成。木材、特殊素材を問わず、合板ラケットのほとんどは1枚板を中芯材にし、奇数枚数の素材で構成されるのが一般的だが、このラケットの合板枚数はなんと木材6枚+カーボン2枚、計8枚の偶数合板なのである。
 独特の合板構成に至った経緯をドニックジャパンの瀧澤光功さんはこう語る。「プラスチックボールに移行し、オフチャロフ選手から、これまで使用していた『ワルドナーセンゾーカーボン』の打球感を変えることなくスピードとパワーを維持したラケットが欲しい、とのリクエストを受け、開発に着手しました。新開発の接着技術で貼り合わせた2枚板を中芯材に使用することで、従来の厚い1枚板の中芯材よりも強度が増し、スピード性能がアップしています。プラスチックボールで打ち勝つ“強さ”を追求した結果、この合板構成にたどり着きました」。
 未体験の偶数合板に胸を膨らませ試打してみると、中陣からでも楽にボールを飛ばせるほどの弾みがあり、その飛距離は圧巻。特筆すべきはドライブの打ち合いでの強さで、鋭くパワフルなボールが相手コートに突き刺さる。弾みがよく、重量もあるため、ラケットの性能をフルに発揮するにはパワーと技術を要するが、オフチャロフのように、ラリー戦でガンガン攻め込んで、相手を圧倒したいドライブマンにはピッタリの1本に仕上がっている。
 一見すると「風変わり」な印象の偶数合板だが、2枚の中芯材が抜群の弾みとスピードを生み出す本格派。プラスチックボールに移行し、威力不足に悩む選手、さらなる弾みを求める選手にはぜひ、このラケットを試してほしい。一度手に取ってみればオフチャロフがプラスチックボール時代を戦ううえで、ラケットに求めた“強さ”をきっと感じることができるはずだ。

●2枚の木材を接着して中芯材に使用。アウターに配置したカーボンは非常に薄く、打球感にしなりを持たせている

担当:王国編集部