今年の夏に、ミズノより発売された『ウエーブドライブ NEO』(以下:NEO)。このシューズが絶好調だ。卓球王国用具売上ランキングでは初登場の7月にいきなり1位を獲得。卓球専門店に話を聞いても、攻めのカラーリングもウケが良く、順調にセールスを伸ばしているという。
この『NEO』はミズノの卓球シューズの中ではスピードを重視した軽量・柔軟・素足感覚タイプ。その中でも最上位に位置づけられるモデルだ。一枚の素材で作られたアッパーは足馴染みが良くて軽量。アウトソールはグリップ力に差を付けた2種類のゴムを使用し、すり足や飛びつきなど、卓球の様々な動きに最適に対応できるよう設計されている。
……と、シューズの性能面を紹介したが、そこは世界のミズノ、性能の高さは折り紙つきだ。『NEO』を見て目が行くのは、その履き口であろう。シュータン(ベロ)がアッパーと一体となった構造は、従来の卓球シューズと一線を画す。これは「ブーティー構造」と呼ばれるもので、ミズノでは他のスポーツ用シューズですでに採用済み。この構造を卓球シューズに初めて導入したモデルが『NEO』なのだ。
「ブーティー構造」の最大の魅力は今までにないフィット感。アッパーとシュータンが一体になった構造はイメージ的に靴下を履く感覚に近く、これにより「素足感覚」が飛躍的に向上しているという。これまでの卓球シューズは、履いた時にはシュータンが足の甲の上にあっても、プレー中に横ズレするなどして、フィットしなかったり、違和感を感じることがあったが、『NEO』なら問題なし。別格のフィット感で快適にプレーできる。
足を入れてみての感想は率直に言って「感動」である。モチモチとした感触の素材が足首周りを包み込んでしっかり足にフィット。柔軟性に優れる「プライムスキン」を使用したアッパーと相まって抜群の履き心地を実感できた。可能であれば、購入の際はショップへ足を運び、最高の履き心地のために、ジャストフィットサイズを選んでほしい。
以前、ミズノの開発担当者に話を伺った際に、シューズ開発でこだわるのは「軽さとフィッティングの良さ」と語っていたが、その言葉に偽りなし。「より良い感覚で、より良いプレーをしてほしい」、そんな心意気を感じる魂のこもった一足だ。
アッパーには柔軟性に優れるマイクロファイバー素材「プライムスキン」を使用
軽量で反発力とクッション性を備えたミッドソールが、躍動感ある動きを支える
2種類のゴムを使用したアウトソール。ピンクの部分はあえてグリップ力を落とし、自然なす り足移動を可能にしている
担当:卓球王国編集部
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