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卓球用具レビュー

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ブルー フィーリング[ドニック]

●攻撃用ラケット
●木材5枚
●グリップ:FL・ST・AN

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クールな外見に秘めた誠実さ
感性(フィーリング)に応える硬派な一本

 ドニックと言えば「ブルー」。スピン系テンションラバー『ブルーファイア』シリーズのブルーのスポンジからそんなイメージが定着しつつある昨今、ドニックから「ブルー」を基調としたラケットが登場した。
 この『ブルーフィーリング』、まずは名前通りの鮮やかなブルーのブレードが目を引く。最近では表面に茶色やグレー、黒などの木材を使用したラケットもよく見るが、ここまで鮮やかなブルーのラケットはお目にかかれなかった。しかし、用具はデザインも大事だが、それは性能が伴ってこそ。「見た目はインパクトがあるけど、性能はどうなの?」と懐疑的に見る読者もいるだろうが、侮ることなかれ。この『ブルーフィーリング』、鮮やかでクールなブルーの中に、意外な一面が潜んでいる。
 『ブルーフィーリング』の表面をよく見ると、使われているのが普通の木材ではないことに気がつく。実は青く染色されたアユース材を、いくつもの複雑な工程で加工し、ハードに仕上げた特殊表面材が使用されており、この表面材によって弾みが向上している。
 実際に打ってみると、まずその飛びに驚く。もちろん特殊素材ほどの弾みはないが、5枚合板にしては軽々ボールを飛ばすことができる。表面材の加工により打球感は少々硬めだが、球離れが早いという感じではなく、5枚合板らしい、しなる感覚も持ち合わせた不思議な打球感だ。少し台から離れての引き合いでは楽にボールを飛ばすことができ、安定感も抜群。台上やブロックなどの技術に関しては、強く打った時の飛びと相反して、5枚合板らしく高いコントロール性能を発揮する。スピードや威力は特筆するほどのものではないが、このラケットの魅力は強打した時はしっかりと飛び、止まってほしい時にはしっかり止まる高い操作性。その名のとおり、ブルーのブレードが選手の感覚(フィーリング)をボールに的確に伝えてくれるラケットだ。
 上級者が使うには少々物足りないかもしれないが、中級者や少し背伸びしたい脱・初心者層にオススメしたい。現在の卓球界の主流であるスピン系テンションラバーとの相性も良く、ラバーの威力に安定感をプラスしてくれる。『ブルーファイア』シリーズを貼ってブルーで統一しても面白いだろう。
 一見クールな印象だが、中身は選手の感覚に的確に応える誠実なヤツ。つき合ってみれば、あなたにとって信頼のおけるパートナーになるはずだ。

●厚めの中心材と青く染色された特殊表面材が、弾みと高い操作性を生み出す

担当:王国編集部