●スピン系テンション裏ソフト
●厚さ:2.1・1.9・1.7mm
発売は2013年、すでに5年前のラバーにスポットライトを当ててみる。その十分な理由をこれから説明しよう。
ドイツの老舗(しにせ)メーカー・ティバーは、日本市場では苦戦し、マニアの間で少し流行している程度の存在だ。サムソノフ(ベラルーシ)、スッチ(ルーマニア)、陳建安(チェン・チェンアン)(チャイニーズタイペイ)など、世界のトップ選手を抱えながらもプロモーションに活かせてはいない。筆者も良い用具があるだけに、もったいないと感じていた。そんなティバーだが、17年12月に三英と業務提携を発表した。三英は主に卓球台を作っているメーカーで、リオ五輪で使用した『インフィニティ』はテレビでも話題となった。
三英とのタッグでティバーの動きは激しくなっている。実業団チームのリコーと契約し、ウェアを提供。そのリコーが日本リーグでいきなり優勝を飾ったため、三英陣は大興奮だ。さらに10月8日にサムソノフ、スッチを日本に招待したイベントを企画しており、現在参加者を募集中。日本で新たなティバー旋風を巻き起こそうとしている。
そんなサムソノフ、スッチ、そしてリコーの選手が使うラバーが今回の『エボリューションMX-P』である。実績は十分、ただ広く知られてはいないだけ。グリップ力が強く、やや硬めのトップシートがボールをつかみ、コシのあるスポンジでち出す。スピン系テンションの中でも癖が少ないので、使いやすい印象だ。加えて、パワーを乗せれば十分に威力が出るだけにトップ選手に好まれるのも納得だ。
お店に置いてない、実際に触(さわ)れない、ということもこれから解消されるだろう。今後のティバーの動きに注目だ。
真紅のスポンジは47.5度
担当:王国編集部
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