●テンション系裏ソフトラバー
●厚さ:特厚・厚・中
まだまだ一般ユーザーには行き渡っていないため、ピンと来ない人も多いかもしれないが、今、卓球界は“プラスチックボール時代”に突入している。国際大会や国内トップの大会ではプラボールが使われ、セルロイドボールとの打球感の違いや、同じプラボールであってもメーカー間の違いがあり、選手たちもかなり頭を悩ませている様子。同時に用具選びでもプラボールに合ったものを、と現在試行錯誤している選手は多いようだ。
そんな中、12月10日に注目のアイテムがミズノからリリースされた。それがプラボール対応裏ソフトの『GF』シリーズだ。「プラボールはセルボールに比べてやや固めで回転がかけにくい」ということで、今まで以上にグリップ力を高め、プラボールでも違和感なく回転がかけられる設計となっている。ちなみにミズノの代表的なテンション系裏ソフト『クエーサー』と比較すると最大で9%もスピン性能が向上しているというから驚きである。
シリーズ中、中間硬度の『GF T45』を実際に打ってみると、軽打では弾みにやや物足りなさを感じたのだが、フルスイングでドライブを打った時には予想を上回るグリップ力で、かなりパワフルな打球となった。またブロックなども安定感があり、全体的にバランスの取れた一枚という印象。元日本リーガーのトップ選手にも試打してもらったところ、「自分から回転をかける打球の時にすごく良いボールになって、それでいてブロックなどの時は弾みが抑えめになる分、相手の回転の影響が受けづらくて安定感がある。自分で回転をかけられる中・上級者が使ったらすごく良いと思う。プラボールだったら、このラバーを使いたい」という高い評価が出た。プラボールを見据すえて、ラバー変更を考えている人にはぜひ試してもらいたいアイテムである。
……と、普段どおりの調子で紹介してしまったが、実はこのラバー、ミズノが過去最大級の“本気度”で挑んだ意欲作であることを最後に付け加えておきたい。本誌掲載広告の「反撃開始」の4文字に目を奪われた人も多いだろう。またミズノホームページでは特別ページも作られ、ハイセンスなデザインに仕上がっている。そこには2年間にも及ぶ『GF』シリーズの開発秘話や、元日本代表選手による動画などもあるので、ぜひ見てほしい。2015年はミズノの“逆襲の年”になるのか、今から楽しみだ。
●グリップ力を向上させた共通のトップシートで、スポンジ硬度の違う3種類をリリース
担当:王国編集部
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