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V>15 スティフ[VICTAS]

●テンション系裏ソフトラバー
●厚さ:MAX・2.0mm
●スポンジ硬度:45±3°

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『15』の新たな顔。優等生になった暴れ馬

 3年の時を経て、新作が登場する。VICTAS(ヴィクタス)の看板ラバーである『V>15』シリーズ、そのハードスポンジ版『エキストラ』と、ソフトスポンジ版『リンバー』が発売されたのは2015年7月のこと。それらに続く第3弾として、中間硬度の『スティフ』が5月に新発売となった。
 しかし「スポンジの硬さを変えただけでしょ」とスルーしてはならない。ラバー全体を再設計し、新たな顔を見せたラバーに仕上げてきたのだ。
 丹羽孝希(スヴェンソン)、松平賢二(協和発酵キリン)、吉村和弘(愛知工業大)ら、VICTAS契約のトップ選手が選んでいるのは47.5度の『エキストラ』。40度とソフトな『リンバー』は比較的扱いやすいとは言え、『V>15』はそもそもトップ仕様の設計。一発の威力が出るが、万人が使いこなせるタイプのラバーではなかった。
 そこで、45度の『スティフ』を世に送り出すにあたり、VICTASはひと工夫を入れてきた。『V>15』をベースにトップシートを再設計したのだ。上級者仕様ではあるが、一撃の威力を重視した『エキストラ』よりも、ラリーをしやすいテイストに仕上げている。
 実際に打ってみると、穴がなく、どのような技術もそつなくこなせる。尖(とが)った性能の暴(あば)れ馬というイメージのあった『エキストラ』を、ラバー全体の高いポテンシャルを維持しつつ、バランスタイプにシフトしたイメージだ。あくまでトップ選手向きとのことだが、間口は確実に広がったように感じる。
 VICTASの看板ラバーとして、卓球界に名前が浸透した感のある『V>15』シリーズ。卓球王国WEB「用具売上ランキング」でも『エキストラ』がランクインを続けているが、『スティフ』がこのシリーズの販売枚数に大きく貢献することは確実だ。性能面とセールス面、双方のポテンシャルからして、今春最大の注目ラバーと言えるだろう。

改良されたトップシートと中硬度スポンジの組み合わせ

担当:王国編集部