●攻撃用シェークラケット
●木材5枚合板
●グリップ:FLのみ
今、卓球界で最強の男といえば、リオ五輪金メダリストであり現世界選手権王者、世界ランキング1位(2017年1月現在、23カ月連続)の馬龍(中国)だろう。だが、好調なのは馬龍本人だけではない。ニッタクと紅双喜、そして馬龍の三者による共同開発で昨年の春にリリースされた『馬龍カーボン』と『馬龍5』、この2本のラケットも、本人に負けじと好セールスを記録している。
今回紹介する『馬龍5』は、しなりがあり、球持ちの良い木材5枚合板ラケット。回転のかけやすさ、安定感のある弾道のドライブが魅力の1本だ。やや大きめのブレードと、細めのグリップでスイング時にラケットヘッドが回りやすく、この設計がドライブの威力を生み出す。木材らしいコントロール性能も備えており、「5枚合板の王道」とも言える性能である。
開発を担当したニッタク企画開発部の山本雄哉さんに、このラケットについて話を聞いてみた。「馬龍選手との共同開発ということで認知度も高く、『馬龍5』『馬龍カーボン』ともに販売状況は非常に好調です。『馬龍5』を使用したユーザーの方からはドライブの伸びと、安定性に対して高い評価をいただいております。中~上級者をターゲットに開発したラケットですが、様々な技術がやりやすく、幅広いレベルが使えるという意見もありました」。
試打をしてみて感じたのは、回転系技術のやりやすさ。回転をかけて飛ばす、抑えるのコントロールが秀逸で、現在主流の硬めのスピン系テンションと組み合わせれば、ラバーの性能がより一層活かされる。パワーのある選手が使えば、回転量のあるドライブでゴリゴリ攻めるプレー、テクニック重視の選手が使えば、ボールコントロールと安定感を武器にしたプレーと、多くの選手にマッチするラケットと言えるだろう。
最強の男の名を冠しながらも、幅広いレベルのプレーに応えてくれるラケット。そこには誠実で心優しき王者・馬龍のエスプリが宿っているようである。その高い安定性は、手にした選手のプレーに自信を与えてくれる。「馬龍」の名に違わぬ、頼れる1本だ。
上板には硬質なアフリカ材を使用。打球感は硬すぎず、軟らかすぎずの中間硬度
担当:王国編集部
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