●攻撃用シェークラケット
●木材5枚+フリースカーボン2枚
●板厚:6.0mm
●ブレードサイズ:157×150mm
●グリップ:FL
●平均重量:82g
Reinforceは「強化する」の意。特殊素材で弾みを強化したラケットシリーズ、という意味合いがあるのだろうが、その綴(つづ)りから「内(in)の力(force)」という連想をする人も多いのではないか。その連想どおりと言って良いのかはわからないが、特殊素材がインナーに配置されたのが、3月に4本同時発売となったヤサカ『リーンフォース』シリーズである。
ヤサカによるとシリーズ全体のセールスは予想以上に好調で、6月上旬の時点でメーカー在庫がほぼ欠品状態という。改めてその4モデルを整理すると、硬質なUDカーボン搭載『HC』、アラミドカーボン搭載『AC』(4月号p.27で紹介)、フリースカーボン搭載『LT』と『SI』、という全4種類。弾みの良さは『HC』、『AC』、『LT』、『SI』の順、球持ちの良さはその逆となる。なお『LT』と『SI』の違いは、『SI』のほうが中芯材が薄い代わりに添芯(表面から2枚目の板)にやや重い木材を厚めに設計。比較すると、『LT』のほうが軽くて弾む合板設計だ。
今回紹介する『LT』の最大の特徴は、平均82gという軽さだ。LTはlight(=軽い)から来たネーミングだという。特殊素材モデルとしては弾みは控えめの部類だが、重い高性能ラバーを両面に貼っても振り切れる点がうれしい。ほど良い弾みがウリの『リーンフォース』だが、その中でも扱いやすさが突出しており、間口が広いラケットと言えるだろう。しかも9千円(+税)という素材系としてはリーズナブルな価格。シリーズ中、『LT』は『AC』に続くセールスを記録しているが、人気なのも頷(うなず)ける。
バランスの取れた弾みと性能、シャープだが派手過ぎないデザイン、低価格。三拍子が揃い、今やヤサカの新たな看板シリーズになった『リーンフォース』。レッドのラインが鮮やかな『LT』は、特にラケット重量に悩む中級層に鋭く突き刺さる1本ではないだろうか。
フリースカーボンを内側(インナー)に配置
担当:王国編集部
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